東京都議選・党幹部に聞く

(10)古い政党から国民を守る党 立花孝志党首 選挙制度の問題を争点に

古い政党から国民を守る党の立花孝志党首(大森貴弘撮影)
古い政党から国民を守る党の立花孝志党首(大森貴弘撮影)

6月25日に告示される東京都議選。古い政党から国民を守る党の立花孝志党首に、党の主張や争点などを聞いた。

--何を訴えるか

「選挙制度そのものの問題点だ。都議選は選挙区を細かくして、少数派の声をかき消している。合法的な不平等だと徹底的に訴えたい。衆院選も同じだ。これを是正するため、私たちは諸派党構想といって、次の衆院選でいろいろな考えを持つ無所属の人や、政治団体の代表者らに立候補してもらおうと思っている。政治的な訴えの場を提供したい」

--目標議席は

「噓をつきたくないので正直に言う。0でいい。むしろ、この選挙制度では当選できない。だから新型コロナウイルス対策や東京五輪の是非を訴えても、そもそもその資格がない。ではなぜ候補を立てるのか。党をアピールするためだ。次の衆院選に出たい人に、国政政党の公認候補として立候補する道が開いているよ、と伝えたい」

--党名変更の理由は

「当初掲げたNHKの被害者を守る活動は、ゴールに近づいてきた。一方で、NHK以外にも、いじめや生活保護の受給などさまざまな相談が寄せられる。政治で解決できる問題なら、動物愛護とか喫煙者の権利保護とか、単一争点で戦う人たちに政治参加してほしい。こうした人を束ねれば古い政治を変えられる。『古い党』とは何なのか。次の衆院選で、政治を目指す人に響いてくれればいい。衆院選の時には、みんなが集まるので『みんなの党』に改名しようと思っている」

--小池百合子知事への評価は

「小池知事は高齢者とか既得権の代表者。選んだ人が満足する政治をしている。例えば新型コロナを怖がる高齢者向けに経済活動を止めるなど、どこを見ているか明確だ。都知事選で訴えていたスギ花粉や満員電車のゼロも、ここまできれいに公約を果たさないのはかえって気持ちがいい。政治は何もしないし噓をつくと地でやっている人だ」

「ただ、何もしてこなかったつけはたまっている。選挙に行かなかった人が行くようになったら、私たちが受け皿になる。既得権をつぶすのではなく、私たち自身が国政政党という既得権者になり、今の既得権者に都合のいい制度を変えていきたい」

=おわり

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