米海兵隊が那覇軍港でオスプレイ使い訓練へ 知事「容認できない」

米軍那覇港湾施設(那覇軍港)=那覇市で2021年11月20日午後3時33分、本社機「希望」から
米軍那覇港湾施設(那覇軍港)=那覇市で2021年11月20日午後3時33分、本社機「希望」から

 沖縄に駐留する米海兵隊は7日、那覇市にある米軍那覇港湾施設(那覇軍港)で8~13日に輸送機オスプレイなどを使った訓練を実施すると発表した。市街地にある那覇軍港での大規模な訓練は異例で、沖縄県は7日、米海兵隊や防衛省沖縄防衛局などに中止を求めた。

 玉城(たまき)デニー知事は7日の記者会見で「那覇港湾施設は市街地に隣接し、多くの民間機が発着する那覇空港も近い。県民の不安を増幅させ、更なる基地負担を強いることになる。断じて容認できない」と批判した。米海兵隊は報道機関向けに訓練の実施を発表したが、県には米軍や防衛省沖縄防衛局から連絡はなかった。

 米海兵隊の発表によると、訓練には米軍キャンプ・ハンセン(金武町(きんちょう)など)に司令部を置く第31海兵遠征部隊所属の隊員約250人が参加し、人道支援や非戦闘員の避難などの技術を磨く。オスプレイのほか、CH53EやUH1などのヘリコプター、米海軍の輸送艇も訓練に加わる。米海兵隊は「訓練中、一部の武器や軍車両が(基地の外から)見える可能性がある」としている。

この記事は有料記事です。

残り251文字(全文704文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月