俳優の岡田結実が主演を務める、BSテレビ東京・土曜ドラマ9『最果てから、徒歩5分』（10月1日スタート、毎週土曜　後9：00〜9：54）の各話に登場するゲストが24日、発表され、橋本マナミ、市川由衣、谷村美月、加藤小夏、宮崎美子の出演が決定した。

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　本作は、糸井のぞ氏の同名漫画が原作。ある事情で生きることも死ぬこともできなくなり、自殺の名所から徒歩5分の宿泊設備を備えたレストランのオーベルジュ・ギルダを訪れたすもも（岡田）は、店主の白石夕雨子（内山理名）、店員の是枝息吹（柳俊太郎）、シェフの大森膳（竹財輝之助）と共に店で働くことになる。崖っぷちのオーベルジュで紡がれる悲劇と喜劇のヒューマンドラマとなっている。

　橋本が演じるのは、第2話に登場するかつて歌舞伎町ナンバーワンのホストだった息吹の店に通っていたこともあり、不倫報道でバッシングされている清純派俳優・坂本柚月役。橋本は「漫画も読ませていただき、どの話もウルっときて、でも最後は前向きに頑張ろうと思えて勇気が出る物語です。原作ファンの方、そして初めてご覧になる方にも楽しんでいただけるように頑張ります。楽しみにしていてください」と意気込んだ。

　市川由衣は、第4話に登場し、子育てに悩み、良い母親になりたいと思うが娘の失敗が許せず、きつくしつけてしまう母親・大山涼子役を演じる。市川は、「涼子は、良い母、良い妻、良い娘であろうと一生懸命生きている女性です。ぴんとはった糸がぷつっときれたとき、涼子はどこへ向かうのか。彼女の内側にあるものに丁寧に向き合いたいです」と力を込めた。

　谷村美月が演じるのは、第6話に登場する5歳の娘をもつシングルマザー、生活苦で借金返済に追われ、無理心中を企てる母親・馬場志織役。谷村は「物語に出てくる『オーベルジュ・ギルダ』というお店に訪れる人々は、悩みやどこか不安を抱えた方々ばかりで、そこには優しい時間の流れや、寄り添う優しさというものを感じます」と率直な感想を伝え、「私の役柄も抱えているものが大きくて、演じることが難しい、そんな印象を受けましたが、役柄から感じる力強さというものを意識しながら、丁寧に演じていけたらと思っています」と話した。

　加藤小夏は、第6、7、8話に登場し、美術大学の学生で「ギルダ」のシェフ・膳の養女、実の両親が無理心中をしたという暗い過去を持つ・大森沙良役を演じる。加藤は「『生と死』は人生で誰もが背負わざるを得ないことで、私も幼少期から考えてきましたが、沙良はそこに対する考え方が私よりも複雑になっていると思います。なので、沙良と真剣に慎重に丁寧に向き合いたいと思いました。このような役を任せていただけて光栄に思っています」と出演の喜びを語った。

　宮崎美子が演じるのは、第4、5、7、8話に登場するバー「七人姉妹」の主人で、「ギルダ」の前オーナーシェフ・テツの最後の恋人・マーガレット役。宮崎は「ポルトガルのロカ岬に『ここに地終わり海始まる』と刻まれた碑があって、大航海時代にここから大海に出たというところなのですが、岬って、そういう所ですね。この地が終わるところ、これまでの人生が終わるところ、一歩踏み出すと新しい何かが、人生が始まるところですね。岬で踏みとどまって、新たな人生、生きていてこそ…と思える、秋の夜長にぴったりな、大人向けのドラマですよ」と呼びかけた。