(パ・リーグ、ロッテ5-3ソフトバンク、17回戦、ロッテ12勝5敗、7日、ゾゾマリン)試合を決める白球が、高々と舞い上がった。ロッテのブランドン・レアード内野手(31)は打った瞬間、本塁打を確信。大歓声に包まれ、雄たけびを上げながらダイヤモンドを一周した。
「いい投手なので、何とかゾーンを上げて勝負しようと。最高の場面で、最高の結果が出た」
八回、3-0から追いつかれた直後の攻撃だ。1死一塁から甲斐野の初球のフォークボールを悠然と見送り、2球目の甘く入ったスライダーを完璧に捉えた。左翼席中段に突き刺さる決勝の31号2ラン。リーグ1位の山川(西武)に1本差に迫った。
主砲は四回にも12試合ぶりとなる一発で、自身2年ぶり4度目の30号に到達。球団では2005年の李承●(=火へんに華)(イ・スンヨプ、30本)以来、実に14年ぶりに30本塁打以上の打者が生まれた。