中国、上海協力機構へのイラン加盟を検討へ

[北京 5日 ロイター] - 中国外務省の李恵来・部長助理は5日、中国やロシアなどで構成される上海協力機構(SCO)へのイランの加盟を支持し、今週の会合で協議することを明らかにした。
SCOは昨年、ロシアからの要望があったにもかかわらず、イランの加盟を認めなかった。
李氏は、イランがオブザーバーとしてSCOの活動に長期に渡って「前向きに参加し」、SCO発展に向けた積極的な貢献があったと指摘。「中国はこれを高く評価しており、イラン加盟を支持するとともに歓迎する」と述べた。
また「今回の会合では、イランの加盟について協議を通じた意見の総意や関連規則などに基づき、誠実に検討されるだろう」との見解を示した。
今回、パキスタンとインドがSCOに正式に加盟する見通しで、李氏はSCOの求心力や影響力は高まり続けると述べた。
中国は昨年11月、トルコのエルドアン大統領がSCOに加わる可能性を示唆したことに関し、加盟の検討に前向きな姿勢を示していた。
SCOは2001年に中国、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタンで発足。イスラム過激派やアフガニスタンからの麻薬密輸などの脅威に対抗することを目的としている。

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