天坊昭彦(27)教育の現場へ
成蹊の改革 経営者目線で 武蔵野美大の理事長にも
2009年のある日、三菱重工業の元社長で、成蹊学園の理事長を務める佃和夫さんが訪ねてきた。学園改革のために理事長の諮問委員会をつくるが、あなたは成蹊の卒業生だからぜひ委員会の座長を務めてほしいという。
「学校のことはわからない。卒業してから行ったこともない」と答えると、佃さんは「そういう人だからいい。成蹊全体の問題は何かを議論してください」と言う。小学校6年生から高校卒業まで、7年間学んだ母校だ...
出光興産は実業家の出光佐三氏が興した石油会社です。バブル経済の終わりとともに経営危機に陥った時、天坊昭彦さんは経営改革に立ち上がり、上場を果たして同族経営に終止符を打ちました。挑戦を続けた天坊さんが改革の舞台裏を含めて、波乱の半生を振り返ります。