県立大宮高「強歩」大会の女子高生死亡訴訟 県側は争う姿勢

 平成27年10月、県立大宮高校(さいたま市大宮区)で行われた「強歩大会」に参加した高校2年の女子生徒=当時(17)=が死亡したのは、自動体外式除細動器(AED)を適切に使用しなかったためなどとして、女子生徒の両親らが県を相手取り、約7300万円の損害賠償を求めた民事訴訟の第1回口頭弁論が24日、さいたま地裁で開かれた。県は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。

 訴状などによると、27年10月16日、女子生徒は13キロのコースに参加し、スタートから約1時間15分後、ゴール手前約1・6キロで倒れた。教員による心臓マッサージなどを受けて病院に搬送されたが、17日夜に死亡した。

 女子生徒の父親(43)は報道陣の取材に応じ「現在の生活に慣れつつあるときに現実を思い出すと悲しみが倍増する。やると決めたことで、当時の記憶を思い出しながら裁判と向き合いたい」と話した。

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