大相撲名古屋場所千秋楽(23日、愛知県体育館=観衆7580)千秋楽の白星を条件に技能賞獲得がかかっていた嘉風は、優勝の可能性を残していた碧山にはたき込まれて9勝6敗で終えた。
技能賞へのこだわりは「全然ない! でも、いろいろなものがかかっていたから、体が動かなかったなぁ」と苦笑いを浮かべた。4場所連続の勝ち越し。活気あふれる動きで、1横綱2大関を撃破した。連日館内をわかせたが「まだ足りない。存在感があるならば、(三賞獲得に)条件なんてつかないでしょう」。
玉鷲が負け越したため、9月の秋場所では昨年春場所以来の関脇への昇進は確実。「次は文句なく(三賞を)もらえるように頑張る」。15日間を闘い抜き、すがすがしい表情で引き揚げた。(おわり)