フィンランド、NATO加盟計画せず 対ロ制裁なら協調へ

フィンランド、NATO加盟計画せず 対ロ制裁なら協調へ
フィンランドのマリン首相は19日、同国が近い将来に北大西洋条約機構(NATO)に加盟する計画はないが、ロシアがウクライナを攻撃した場合は欧州の同盟国と米国に歩調を合わせて厳しい制裁を発動すると述べた(2022年 ロイター/Essi Lehto)
[19日 ロイター] - フィンランドのマリン首相は19日、同国が近い将来に北大西洋条約機構(NATO)に加盟する計画はないが、ロシアがウクライナを攻撃した場合は欧州の同盟国と米国に歩調を合わせて厳しい制裁を発動すると述べた。
首相はロイターとのインタビューで、「制裁はかなり実質的な影響をもたらし、極めて厳しいものとなる」と述べた。
一方、自身の任期中にフィンランドがNATO加盟を申請する公算は非常に小さいと述べた。
フィンランドは約1340キロにわたってロシアと国境を接し、第二次大戦中の衝突を含めソ連・ロシア時代を通じて困難な歴史的関係にあるが、NATOには加盟せず協力のみにとどめている。
バイデン大統領は18日、フィンランドのニーニスト大統領にこの1カ月で2回目の会談を要請。「フィンランドと米国およびNATOとの緊密な防衛パートナーシップの重要性」についての協議を呼び掛けた。

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