パラ陸上1日目 5000Mで和田伸也2大会ぶり銅メダル獲得「復活できてよかった」

スポーツ報知
陸上男子5000メートル(視覚障害T11)で銅メダルを獲得した和田伸也(左は唐沢剣也)(カメラ・矢口 亨)

◆東京パラリンピック 陸上男子5000メートル・視覚障害T11(27日、国立競技場)

 陸上男子5000メートル(視覚障害T11)で和田伸也(44)=長瀬産業=が15分21秒03で銅メダルを獲得した。唐沢剣也(27)=群馬県社会福祉事業団=は銀メダル。

 30度を超える暑さの中だったが、スタートから6位をキープ。3000メートル付近から順位を徐々に上げ、ラスト1000メートルでは3つのメダルを争い5人がデッドヒートを繰り広げた。矢嶋謙悟さん、長谷部匠さんと2人のガイドランナーと完走し、和田は「自分の持ち味をしっかり発揮した走りができた」と納得のレースにうなずいた。12年ロンドン大会の銅メダル以来、2大会ぶりのメダル獲得。目標としてきた金メダルには届かなかったが、「ロンドンから復活ということで大変よかった」と喜びを語った。

 銀メダルを獲得した唐沢は一回り以上年が離れる選手だが、良きライバル。今年5月には世界新記録もマークしており、「1年半切磋琢磨して、群馬と大阪で離れてはいるけどお互いの存在が大きかった。(一緒に)練習はしていないけど、自分がベストを出したら彼も出して、というようにお互いベストを出して、切磋琢磨できてよかった」とその存在に感謝した。

 和田は高校2年時に視力が衰えはじめ、網膜色素変性症と診断。大学3年時には視力を失った。高校時代はラグビー部に所属していたものの、スポーツからは遠ざかっていた。だが28歳で運動不足を解消するために始めたランニングがきっかけで、マラソンや陸上の世界に飛び込んでいた。

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