環境省信越自然環境事務所は10日、栃木県那須町の「那須どうぶつ王国」と長野市の「茶臼山動物園」で飼育していた国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウ22羽を放鳥のため、中央アルプス駒ケ岳にヘリコプターで移送した。昨年駒ケ岳から両園に移送された成鳥と、園で誕生したひなが含まれていて、飼育した個体の野生復帰は全国初となる。
1週間ほどケージ内で環境に慣らした後に放鳥する予定。野生の個体数を増やし、群れの復活を目指す。
ヘリは10日午前、「那須どうぶつ王国」で雌の成鳥3羽とふ化したひな16羽をのせて出発。途中で「茶臼山動物園」から車で運ばれてきた雄の成鳥1羽と雌の成鳥2羽を積み込み、午後に駒ケ岳に到着した。