三菱UFJ、委員会設置会社に移行
チーフオフィサー制も導入
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は25日、委員会設置会社に移行した。取締役の選任など重要な経営課題に、社外取締役の意見が強く反映されるようになる。信託銀行や証券会社などグループ子会社との連結を強めるため、担当別のチーフオフィサー(最高責任者)制も導入した。
東京都内で同日開いた株主総会で、体制変更を含む定款変更の議案が可決された。取締役の選任や報酬など経営を監督する役割が委員会に移り、経営執行の外にいる株主などの意見が反映されやすくなる。同日選任された取締役17人のうち、社外取締役は奥田務J・フロントリテイリング相談役ら6人が占めた。
チーフオフィサー制では最高経営責任者(CEO)や最高財務責任者(CFO)などグループ全体の責任者を決めて効率的・機動的に意思決定できる仕組みにする。CEOにはMUFGの平野信行社長が就任した。
東京証券取引所は6月から上場企業に企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)を適用しており、経営の透明性を高める取り組みが相次ぎそうだ。
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