活版(読み)カッパン

デジタル大辞泉 「活版」の意味・読み・例文・類語

かっ‐ぱん〔クワツ‐〕【活版】

活字を組み並べて作った印刷用の版。また、それによる印刷。活字版。植え字版。
[類語]凸版凹版平版石版グラビアオフセットコロタイプ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「活版」の意味・読み・例文・類語

かっ‐ぱんクヮッ‥【活版・活板】

  1. 〘 名詞 〙 活字を組んでつくった印刷版。また、それで印刷したもの。オフセット版、グラビア版などに対していう。活字版。活字印刷
    1. [初出の実例]「近世医書板行せし初は医書大全なり。〈略〉活板也」(出典:養生訓(1713)六)
    2. [その他の文献]〔清高宗‐題武英殿聚珍版十韻序〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の活版の言及

【活版印刷】より

…凸版式印刷の一種で,活字で組んだ版(活版)を用いるものをいう。それ以前の印刷版が木版のように1枚の板につくられたものであって,文字の抜き差しがむずかしかったのに対して,文字の組替えが自在にできるところから〈生きた版〉という意味で活版と名づけられた。…

【板木】より

…〈版木〉とも書き,彫板(えりいた),形木(かたぎ)ともいう。木版印刷用の版には板木を用いるものと,木活字を用いるものとがあるが,前者を整版,後者を活版(活字版)と称する。板材としては中国では,ナシ,ナツメのほか,アズサ(梓)を使い(出版を上梓(じようし)というのはこれに由来する),日本ではサクラが最も多く,細密画の場合にはツゲを用いた。…

※「活版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android