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熱中症予防のための運動指針

熱中症予防運動指針

この指針は、熱中症予防5ヶ条のポイントを理解したうえで、環境温度に応じてどのように運動したらよいかの目安を示したものです。

熱中症予防のための運動指針 表

温度環境の評価

暑さの指標

熱中症予防の温度指標として、WBGT(Wet-Bulb Globe Temperature)が用いられます。最近では、暑さ指数とも言われています。暑さ寒さに関係する環境因子として気温、湿度、輻射熱、気流の4つがあります。WBGTは湿球温度(湿度)、黒球温 度(輻射熱)と乾球温度(気温)の3項目から算出されますが、湿球温度と黒球温度には気流の影響も反映されるので、WBGTは4因子すべてを反映した指標と言えます。

WBGTの測定

WBGTは図1に示した乾湿温度計と黒球温度計(直径15センチの銅球)から、乾球温度、湿球温度、黒球温度を測定し、以下の式で算出します。

屋外で日射のある場合

WBGT=0.7× 湿球温度+0.2× 黒球温度+0.1× 乾球温度

室内で日射のない場合

WBGT=0.7× 湿球温度+0.3× 黒球温度
WBGT計1
図1 August乾湿温度計と黒球温度計
WBGT計2
図2 WBGT測定装置
(リアルタイムでWBGTと周囲温度が表示される)