トンガ停電、通信遮断も 津波80センチ、被害不明

15日、南太平洋の島国トンガ沖の海底火山噴火の様子を捉えた衛星写真(気象庁提供、AP=共同)
15日、南太平洋の島国トンガ沖の海底火山噴火の様子を捉えた衛星写真(気象庁提供、AP=共同)

南太平洋の島国トンガ沖で起きた海底火山の大規模噴火で、発生から一夜明けた16日もけが人の有無などトンガの詳しい被害状況は明らかになっていない。AP通信などによると、現地では全土で津波警報が出ており、80センチの津波を観測した。ニュージーランドのアーダン首相は16日、トンガとの通信手段が遮断され、被害状況の把握が難しくなっていると明らかにした。停電の情報もある。

アーダン氏はトンガの噴火について「非常に懸念される」と表明。軍などが支援に向けた準備を進めているとした。

トンガの観測機関によると、幅約5キロの噴煙が高さ約20キロまで上昇。噴煙は半径約240キロに拡散した。海底火山が噴火する場合、水が溶岩にぶつかることで爆発の大きさが増すという。トンガは約170の島から成り、36島に人が定住。人口は約10万7千人。在留邦人は2020年10月現在で35人。

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