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「南ア撃破は必然」 コメントで読む日本ラグビー快進撃

サモア戦「普通に勝てた」 「8強の厳しさ伝えたい」

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ラグビー日本代表はワールドカップ(W杯)イングランド大会での戦いを終えた。南アフリカからのW杯史上最大の番狂わせ。サモアからの史上初の1大会2勝目。最終戦でも1次リーグ敗退チームとして最多の3勝目を挙げた。ラグビー史に語り継がれるであろう足跡を残し、自国開催となる2019年大会に夢をつないだ日本代表の戦いを、選手やヘッドコーチ(HC)の発言で振り返る。

「正直言ってここまでいくとは思わなかった」

優勝候補の一角、南アフリカからの金星の直後、エディー・ジョーンズHCですら勝利を信じ切っていなかったことを明かした。むしろ強気だったのは選手だ。「僕は勝てると思っていましたよ」とフッカーの堀江翔太(パナソニック)。「ラグビーに奇跡なんてないんです。必然です」とフルバック五郎丸歩(ヤマハ発動機)も話した。4年間の「世界一厳しい練習」は、確かな自信を育んでいた。

最後のワンプレーでの逆転トライは、日本が目指してきた形が詰まっていた。

「みんな疲れている中でよく動けていた。酸素ボンベを積んだようだった」。終盤から出場し、一連の攻撃を差配したSH日和佐篤(サントリー)は、苦しい時間帯での仲間の運動量に驚嘆した。コーチ陣は五郎丸のPGで同点を狙う指示を出していたが、選手は現場の判断でスクラムを選択、スポーツ史上最大の番狂わせと称されることになる歴史的勝利を呼び込んだ。

続くスコットランド戦は大敗。「色々分析してきたなというところはあった」と堀江は言う。高いキックの連発など弱点を徹底的に突かれた。日本は中3日の日程も痛かった。出場選手は言い訳しないが、仲間の目には疲労は隠せない。「明らかに向こうがフレッシュだった。南ア戦から3日で回復はできない」とナンバー8ホラニ龍コリニアシ(パナソニック)。

史上初の2勝目を挙げたサモア戦。先手先手を取り、相手の良さを出させぬ完勝だったが「きょうは難しいことはしていない」とSO小野晃征(サントリー)。「スクラム、ラインアウトとブレークダウン(密集戦)で圧力をかけて勝てた」。いわば地力の勝利だった。

「W杯で普通に勝てるなんて」。出場3大会目、日本代表の最年長出場記録を更新した37歳の大野均(東芝)も感慨に浸った。

前日に他会場の結果で1次リーグ敗退が決定していた米国戦。精神的に難しい状況だったが、選手は乗り越えて3勝目をつかんだ。試合後、涙に暮れる五郎丸が声を絞り出した。「我々の目標はベスト8だったんで……」。試合のMVP受賞を問われると顔を上げて言った。

「このチームみんながヒーローです。胸を張って帰国したい」

日本は過去24年間、W杯で勝てなかった。ベテランは大きな責任感とともに今大会に臨んだ。「4年前は震災があったのにふがいない結果だった。これまでラグビーは勇気を与える存在になれていなかったけど、今回は思いを届けられた」と打ち明けた大野は福島県郡山市出身だ。

「日本ラグビーを盛り上げることを償いとしてやってきた」と話したのはSH田中史朗(パナソニック)。前回大会の失敗に罪の意識を感じ、2012年に南半球最高峰リーグ「スーパーラグビー」に堀江とともに日本人第1号として挑戦。さらに6人が後に続き、日本の力を底上げした。田中は練習中も百パーセントでやっていないと映った選手を厳しく叱責した。嫌われ役を買って出た苦悩を米国戦後に明かした。

「しんどかった。チームに文句を言ったりエディーに文句を言ったりで孤立したりすることが多かったので、やっと終わったなと」

帰国直前の記者会見、ジョーンズHCは胸を張った。「日本には新しいヒーローが誕生した」。常々、野球やサッカーのようにラグビー選手が子供の夢にならなければと話してきたHC。目指してきた8強進出は逃したが、もう一つの目標には合格点を出した。

19年、W杯は日本にやってくる。開催国として今回以上の成績を残すことはできるか。チーム最年少22歳、藤田慶和(早大)は決意を新たにする。「次は第一線でジャパンを引っ張れるようになってもう一度ベスト8、ベスト4を目指したい」

再びチームの先頭で走り続けるに違いないリーチ・マイケル主将(東芝)も誓う。「同じことをしているだけだとダメ。ベスト8になるのは本当に大変。その厳しさをどうやって他の選手に伝えていくかを考えないといけない」。ラグビーの生まれ故郷で目の肥えたファンを「勇敢な桜」とうならせた活躍を1度限りで終わらせないこと。歓喜、苦悩、決意――。選手の言葉からは難題へ挑む覚悟のほどが伝わってくる。

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