Windows Phone 歴史

Windows Phone

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 16:15 UTC 版)

歴史

発表前は Windows Mobile 7 と噂されていたもので、米マイクロソフトは、2010年2月15日(現地時間)、Mobile World Congress 2010でWindows Mobileの後継OSとなるWindows Phoneを発表。プロジェクトとしては2004年にコードネーム「Photon」として開発を行っていたが途中で挫折[13]2008年にWindows Mobileグループに再編され、再び新しいOSの開発が始まった[14]。計画では2009年にリリース予定だったが、平行して行っていたWindows Mobile 6.5の中間リリースの開発の影響で遅れた[15]

Windows Phone 7

Windows Phone 7.x ロゴ

2010年2月15日バルセロナ(スペイン)で開催されたMobile World Congress 2010で発表。2010年9月1日に完成。内部OSはWindows Phone OS 7.0。10月21日にヨーロッパ地域・シンガポール・オーストラリア・ニュージーランドで、11月8日にアメリカ・カナダで端末の販売が開始された。ウェブブラウザはInternet Explorer Mobile 7を搭載。Internet Explorer 7Internet Explorer 8の間のバージョンの独自のレンダリングエンジンを使用する。

Windows Phone 7.5

2011年9月27日(日本語版は8月25日)に大型アップデートとしてがリリース。同時に内部OSがWindows Phone OS 7.1となった。ウェブブラウザはInternet Explorer Mobile 9へバージョンアップされ、Internet Explorer 9をベースとしたレンタリングエンジンを使用する。HTML5やハードウェアアクセラレーションをサポートしている。アドレスバー下部配置と、ページ表示領域の拡大、横回転中の表示変更などが行われている。2012年にはマイナーアップデート(Tango)が適応され、ハードウェア要件が下げられた。

Windows Phone 7.8

2013年2月1日にリリースされた。Windows Phone 8のリリース後であり、Windows Phone 8の一部機能が備わっている。スタート画面のタイルの幅の変更やサイズ変更が可能になったこと、テーマカラーの追加などがあげられる。なお、7.x系のアップデートは7.8以降も繰り返される見込みである[25]が、現在はこれ以降のアップデートは行われていない。

Windows Phone 7.8のサポートは、2014年9月9日までとされているが、のちに10月14日に変更された。[26]。延長サポートは行われなかった。[27]

Windows Phone 8

2012年10月29日にリリースされた。内部OSはWindows Phone OS 8.0。このバージョンからWindows NTをベースとしたことでカーネル、ファイルシステム、ネットワークモジュール、マルチメディアモジュールなど、OSの中核要素がWindows 8と共有化され、ドライバやコードの移植性がWindows 8とWindows Phone 8のあいだで劇的に高まっている。これによりWindows NT系とWindows CE系に2分されていたマイクロソフトのOSのコードベースが統一されることになった。また、Windows向けアプリとWindows Phone向けアプリの統合が進められており、より移植性が高くなる共通化・統一化に向けて進んでいる。ベースのカーネルが変更されたため、Windows Phone 7からアップデートすることはできないほか、Windows Phone 8以降用のアプリの場合、Windows Phone 7では使用できない。(Windows Phone 7のアプリはWindows Phone 8以降でも使用できる。)

Windows NTベースのOSになったことで様々な制限がなくなり新機能が追加されている。従来はシングルコアのみの対応だったが、Windows Phone 8では、マルチコアのアプリケーションプロセッサに対応し、スペック上は64コアまでサポートする。また、Update 3以降ではクアッドコアにも対応した。そのほかディスプレイの解像度が、従来はWVGA (800×480) のみだったのに対して、WXGA (1,280×768)、720p (1,280×720)、1080p (1,920×1080) (Update 3以降のみ) が新たにサポートされた。アプリは自動的に端末の解像度に合わせられるため、従来の解像度で作成されたアプリも対応できる。ウェブブラウザはInternet Explorer 10が搭載されている。従来のモバイルOSでは専用のバージョンのウェブブラウザーが搭載されていたが、Windows 8版のIEと共通のレンダリングエンジンを使用することにより、JavaScriptのパフォーマンスアップとHTML5の完全サポートが行われている。その他多数の新機能が盛り込まれている。

General Distribution Releases (GDR) と呼ばれていた大型アップデートが3回行われている。

Windows Phone 8.1

2014年4月2日(現地時間)に米国で開催された「BUILD 2014」で発表された大型アップデート。開発者向けには同年2月10日にはリリースされていた。同時に内部OSがWindows Phone OS 8.1となった。

アクションセンターの追加や新しい音量コントロール、Cortana、ワードフロー入力など様々な機能が追加された。また、オンスクリーンボタンのサポートにより以前まで必須だった物理ボタンが任意になったことや、このバージョンからライセンス料が無料になったことなど様々な改善により、Android等からのOEMによる移行が大幅に簡単になっている。

Windows Phone 8よりさらにWindowsとの統合が進み、WindowsランタイムのAPIの多くがサポートされるようになっている。

Windows Phone 8.1のサポートは、2017年7月11日までとされている[26]

Windows 10 Mobile

Windows Phoneの後継となるOSデスクトップ版Windows 10とプラットフォームが完全に統一され、Windows 10のエディションのひとつになった。


  1. ^ グッドデザインファインダー「2011年度 グッドデザイン賞 受賞」
  2. ^ Microsoft making Windows free on devices with screens under 9 inches
  3. ^ “「Windows Phone」のシェア、欧州で過去最高の9.2%に、2013年6~8月期 ”. ITPro. (2013年10月1日). http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20131001/507842/ 2013年10月1日閲覧。 
  4. ^ Android and iOS Combine for 92.3% of All Smartphone Operating System Shipments in the First Quarter While Windows Phone Leapfrogs BlackBerry, According to IDC
  5. ^ As Windows Phone market share hits 39% in Finland Miradore brings its free Mobile Device Management solution to Windows Phone
  6. ^ Microsoft claims Windows Phone dominance over iPhone in 24 countries
  7. ^ Microsoft、Windows Phone 7.5/8をさらに死へと追い込む | ギズモード・ジャパン
  8. ^ ビル・ゲイツ、Androidスマホを手にする。iPhoneは依然使わず | ギズモード・ジャパン
  9. ^ 「Windows 10 Mobile」12月10日にサポート終了「AndroidまたはiOSへの移行をお勧め」とMicrosoft - ITmedia NEWS
  10. ^ KDDIがウィンドウズフォン7搭載機種 日本初登場 富士通東芝モバイル製”. 日本経済新聞 (2011年7月16日). 2011年7月16日閲覧。
  11. ^ 秋葉原と有楽町で発売記念セレモニー:Windows Phone IS12T発売、「全力で巻き返しを図りたい」――MS樋口氏”. ITmedia +Dモバイル (2011年8月25日). 2011年8月25日閲覧。
  12. ^ Windows Phone 8.1搭載「MADOSMA Q501」、6月18日発売(ケータイWatch)”. 株式会社インプレス (2015年6月2日). 2015年6月2日閲覧。
  13. ^ Herrman, John (2010年2月25日). “What Windows Phone 7 Could Have Been”. Gizmodo. Gawker Media. 2010年6月5日閲覧。
  14. ^ Miniman, Brandon (2010年2月17日). “Thoughts on Windows Phone 7 Series (BTW: Photon is Dead)”. Pocketnow. 2010年6月5日閲覧。
  15. ^ Steve Ballmer wishes Windows Mobile 7 had already launched, but they screwed up”. MobileTechWorld (2009年9月24日). 2012年7月21日閲覧。
  16. ^ Michael Stroh (2011年2月21日). “Our first Windows Phone update—and how to get it” (英語). Windows Phone Blog. 2011年5月15日閲覧。
  17. ^ a b c Windows Phone 7 更新履歴” (日本語). 2016年5月6日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年9月22日閲覧。
  18. ^ Eric Hautala (2011年3月23日). ““Copy and paste” update status” (英語). Windows Phone Blog. 2013年5月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年5月15日閲覧。
  19. ^ Paul Thurrott (2011年1月4日). “What’s happening with Windows Phone updates in 2011” (英語). Windows Phone Secrets. 2013年6月6日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年4月2日閲覧。
  20. ^ Eric Hautala (2011年5月3日). “Latest update news” (英語). Windows Phone Blog. 2012年7月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年5月15日閲覧。
  21. ^ FishIE Tank
  22. ^ MIX11 Day 2 Keynotes (英語)
  23. ^ HTML5 Speed Reading
  24. ^ Eric Hautala (2011年11月17日). “Updates: Now delivering to Samsung Focus 1.4” (英語). Windows Phone Blog. 2012年8月15日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年11月18日閲覧。
  25. ^ Windows Phone 7.8 werden weitere Updates folgen – Das Windows Phone Magazin”. WParea.de (2012年11月17日). 2013年1月21日閲覧。
  26. ^ a b マイクロソフト プロダクト サポート ライフサイクル Windows Phone
  27. ^ Microsoft to end Windows Phone 7.8 and 8 support in 2014” (英語) (2013年3月18日). 2013年5月9日閲覧。
  28. ^ a b 端末および販売キャリアによって異なる。
  29. ^ Windows Phoneシリーズ、アプリ入手はマーケットプレースのみ
  30. ^ Microsoft : Now 270,000 apps in the Windows Phone Store”. WMPoweruser (2014年7月14日). 2014年7月31日閲覧。
  31. ^ “Windows Phone”の無償開発環境「Windows Phone Developer Tools」が正式公開
  32. ^ Windows Phone OS can't run native code
  33. ^ Dev Center ベネフィット|MSDN
  34. ^ Display | Windows Phone Hardware Development





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