Windows Genuine Advantage
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 08:47 UTC 版)
WGAの回避
2005年11月16日に、マイクロソフトはMozilla Firefoxと他のGeckoベースのブラウザーからWGAでの確認を行うために、プラグインを公表した。しかしOperaのような他のNPAPIサポートのブラウザーでは未だ使えないため、批判を免れなかった。もう一つの回避方法は、「確認ツール」によって発生する有効な「確認コード」を用いてWGAを通すために、2005年12月25日に公表された。問題点としては、Windowsの正規のコピーを使っている一般のコンピューターから「確認ツール」を実行し、「確認コード」を記録し、海賊版のWindowsを使っている環境からその「確認コード」を入力することにより、WGAを行わずにダウンロードできることが挙げられる。2006年7月現在、マイクロソフトはこの手口を防ぐ方法を考案していない。WGAでの確認を通させたり、WGAを使わずにMicrosoft Updateなどを行うための回避方法は、様々な方法がインターネット上で示された。
WGA Notificationsとファイアーウオール
たとえWindowsの基本的なプロセスでも、一部のファイアーウオールは、「wgatray.exe」のインターネットへのアクセスに警告を発するかもしれない。
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収集される情報
WGAでは、次のような情報を収集される[4]。
- コンピュータの製造元とモデル
- 使用しているオペレーティング システムとソフトウェアのバージョン情報
- 地域と言語の設定
- Windows Genuine Advantageによってコンピュータに割り当てられる一意の番号(グローバル一意識別子)
- プロダクト IDとプロダクト キー
- BIOS 名、リビジョン番号、およびリビジョンの日付
- ボリューム シリアル番号
批判
時限爆弾
たとえWGAがWindowsを完全に使えなくしないとしても、製品が正規品と判定されなかったならば、重要なもの以外の更新がマイクロソフトからダウンロードできなくなくなるという事実は、一部の者がWGAを「時限爆弾」と揶揄する原因となった。
スパイウェア疑惑
Windows Genuine Advantage Notificationsはスパイウェアのような振る舞いで批判された。マイクロソフトは振る舞い自体の存在は認めたが、それがスパイウェアに達することは否定した[5]。この後、マイクロソフトは毎日ではなく、Windows Genuine Advantage Notificationsが2週間おきに送信するだけに変更したという発表をした。マイクロソフトは、Windows Genuine Advantage Notificationsを削除する方法も示した。
擬陽性
WGAは、擬陽性(誤って、Windowsの正規のコピーを「正規でない」ものと判定している)を生むことがある。これには、それぞれ多くの理由がある。マイクロソフトは、問題に遭遇しているユーザーを助けるために、フォーラムを設立した。
擬陰性
他方で、Windows をインストールしていなくても Linux で動作させている ies4Linux と Wine で Internet Explorer を使えば、「正規マイクロソフト製品」ユーザであると認証され、マイクロソフトの公式サイトから特定のソフトウェアがダウンロードできることが2007年6月18日に明るみに出た[6]。
トラブル
2007年8月25日、マイクロソフトのWGAサーバに問題が発生した。そして、Windows XPとWindows Vistaの正規品を「正規でない」と誤った結果を示した[7]。この問題は、およそ12時間後に解決された。マイクロソフトによると、「12,000足らずのシステムが、世界中で影響を受けた」とのことである。 類似した問題は2006年10月5日にも起こったが、それは広範囲にわたるものではなかったようである。
- ^ マイクロソフト (2005年7月25日). “マイクロソフト、正規 Windows 推奨プログラム「Windows Genuine Advantage」の正式運用開始”. 2013年4月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年10月24日閲覧。
- ^ マイクロソフト (2006年4月25日). “The Continuing Fight for Genuine Software:Microsoft’s Genuine Software Initiative expands programs to help customers identify counterfeit software.” (英語). 2013年4月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年10月24日閲覧。
- ^ マイクロソフト (2007年2月20日). “『Windows Genuine Advantage Notifications(正規 Windows 推奨プログラムの通知機能/サービス)』を開始”. 2013年4月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年10月24日閲覧。
- ^ マイクロソフト (2008年2月更新). “Microsoft Genuine Advantage のプライバシーに関する声明”. 2013年4月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年10月24日閲覧。
- ^ Evers, Joris; 河部恭紀(編集部) (2006年6月8日). “「WGAはスパイウェアではない」:MS、海賊版対策ツールへの批判を否定”. CNET Japan. 2008年10月24日閲覧。
- ^ “Ubuntu Linux Validates As Genuine Windows”. 2008年6月8日閲覧。
- ^ ナンシー・ゴーリング (2007年8月30日). “マイクロソフト、WGAの不具合を「人為的なミス」と釈明”. Computerworld.jp. 2010年3月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年10月24日閲覧。
- ^ MS、海賊版防止策を「Windows Activation Technologies」に改名、インプレス INTERNET Watch、2009年5月8日
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