UFOロボ グレンダイザー 日本以外での放送

UFOロボ グレンダイザー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 08:42 UTC 版)

日本以外での放送

本作は世界各国で放送されており、特にヨーロッパと中東での人気は「日本人の想像をはるかに超えている」と指摘されている[28]

フランス

1978年7月3日から1979年1月18日まで『Goldorak(ゴルドラック)』と改題されて、公共放送「アンテンヌ2(Antenne 2)」で放送された。視聴率は平均75%、最高100%であった[29]。ただしこれは時間帯による占有率であり、世代別の集計(子供のみ)であること、テレビ局がAntenne 2以外に、TF 1とFR 3しかなかったこと等の条件が重なった結果であった。Antenne 2での放送終了後は同局や、TF 1やLa 5(廃業)などの他のテレビ局でも再放送がされた。放映当初は1978年の夏休みだけの予定であったが、非常に人気を得たことから放映が続けられ、その後1980-1990年代に多種多様な日本アニメが長時間放映されるきっかけとなった[30]

大衆誌である『パリ・マッチ』誌の1979年1月19日号にて、『ゴルドラック』の視聴率が100%を記録しキャラクターグッズが大ヒットしたことが取り上げられ[31]、同号の表紙も『ゴルドラック』が飾った[32]

テレビ放送前に劇場公開された総集編の主題歌『Goldorak le grand(ゴルドラック・偉大なる者)』(当時13歳の歌手、ノアムによるシャンソン風の歌)はフランス国内で異例の135万枚(再発版を含めれば380万枚)の大ヒットとなった[33]。またフランスにおける本作の人気の過熱の結果、日本では発売されなかった敵役の人形なども発売された。

フランス語では、デューク・フリードは「アクタリュス、ユーフォー星の王子」、兜甲児は「アルコア」、ユーフォーは作中の固有名詞でアクタリュス(デューク)の故郷の星の名前とされる。なおフランス語の一般名詞でUFOはOVNI(オヴニ)と呼び、兜甲児の乗るTFOは作中の固有名詞は「オヴテール OVTerre」と呼ばれる。(Terreはフランス語で地球)

2013年4月には、フランス・カンヌで開かれた国際番組見本市MIPTVの主催者により、世界のテレビを変えた50作品の1つとして日本作品から「鉄腕アトム」「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」「ドラゴンボールGT」と並び、1980年を代表する作品として選ばれた[34][35]

イタリア

1978年4月から1980年1月まで全71話が『Atlas Ufo Robot(アトラスUFOロボット)』と改題されてイタリア国営放送第二テレビ局(Rai Rete 2 / ライ・レーテ・ドゥーエ)で放送された。第15話、第59話、第71話は放送されなかった。放送は3シーズンに分けられ、1978年4月4日から5月6日まで24話が、12月12日から1979年1月12日まで25話が、12月11日から1980年1月6日まで22話が放送された。最高視聴率は80%以上を記録した。放送終了後は同局などにおいて再放送された。

イラク

1982年から夕方6時に放送され、放送時間になるとイラク中の路地から子供たちの姿が消えたというほどの人気を博した。80年代以降国営放送で繰り返し放送された[36]。宗派や民族をめぐって争いの絶えないイラクで、国民が唯一ともに共感し一致できる話題は、「サッカーかグレンダイザーしかない」という冗談まであるという[37]

近年も2012年にイラクの首都バグダードで開催された国際見本市において日本が独自のパビリオンを出展した際、集客のためにグレンダイザーのビッグエアフィギュア(空気人形)を展示、往時に子供時代を過ごした年代層を中心に高い人気を博した[38]

アラブ諸国

イラクだけでなく、アラブ諸国で人気だった[39]

アメリカ

1980年9月から半年間、グレンダイザーを含め日本製アニメ番組5作品を『フォースファイブ』として日替わりで放送した。全作品とも26話分のみの放送で、既に玩具のショーグンシリーズのブームは過ぎ去っていたため、あまり人気は出ず、放送もごく一部の地域でのみであった。




  1. ^ a b なお兜甲児の登場はテレビ局側からの要望であり、そのためにスタッフが混乱したとの勝田稔男のコメントがある。(LPレコード「アニメ愛蔵版シリーズ UFOロボ グレンダイザー~デュークフリード死闘の記録」CZ-7158 1981年12月 ライナーノート“なつかしい思い出 東映動画プロデューサー勝田稔男”)
  2. ^ 本作放映開始翌年の1976年には、TBS系で『UFO戦士ダイアポロン』が放映されている。
  3. ^ ロボットアニメ以外では、『宇宙戦艦ヤマト』や『宇宙の騎士テッカマン』などが先行している。
  4. ^ ただし、実写も含めたSFドラマの範疇であれば、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』などの円谷プロ作品が先行者である。
  5. ^ JASRAC賞-第1回~第5回第6回~第10回
  6. ^ 劇場版で一時的にグレートマジンガーを操縦する、TFO大破後にボスボロットに搭乗した程度。
  7. ^ 中野でスーパーロボットトークショー 「Z制作裏側聞けた」「ロボガ声優陣トーク最高」とファン - 中野経済新聞
  8. ^ a b ロマンアルバム UFOロボ グレンダイザー
  9. ^ 永井豪のコミカライズ版では当初は「(バック)ハンドミサイル」を使用していた。
  10. ^ テレビマガジン版の漫画では当初こちらをスクリュークラッシャーパンチと称していた。
  11. ^ この時は円盤獣を遠くへ追い払うため、遠隔操作のスペイザーを円盤獣に体当たりさせていた。
  12. ^ 詳細不明のNGデザインとされているが、「魔神全書」176~177頁の図版19・22・29にこれらの合体形態のデザイン画が掲載されている。
  13. ^ このほかに第1話などではカウルやエンジンカバーが赤の甲児のオートバイに似たバイクやノーマルの750に乗るシーンもあった。
  14. ^ 桜多吾作の漫画版では実際に洗脳されたフリード星人の脳髄が生体ユニットとして組み込まれている設定になっており、物語中盤ではデュークのかつての部下達が円盤獣として登場している。また、公式設定ではないが『スーパーロボット大戦』などのゲーム作品では「デュークを陥れるための嘘だった」とナイーダやルビーナが答えるシーンがある。
  15. ^ a b 「サイボーグ009VSデビルマン [インタビュー]永井豪」『宇宙船』VOL.150(2015 autumn)、ホビージャパン、2015年10月1日、 pp.122-123、 ISBN 978-4-7986-1099-3
  16. ^ 北海道新聞』(縮刷版) 1976年(昭和51年)9月、テレビ欄。
  17. ^ 河北新報』1977年1月10日 - 1月31日付朝刊、テレビ欄。
  18. ^ 『河北新報』1977年1月1日付朝刊、テレビ欄。
  19. ^ 日刊スポーツ』1975年10月7日 - 1977年2月27日付テレビ欄。
  20. ^ 福島民報』1975年10月5日 - 1977年2月27日付朝刊、テレビ欄。
  21. ^ 『福島民報』1975年10月11日 - 1977年3月5日付朝刊、テレビ欄。
  22. ^ 『日刊スポーツ』1976年3月2日 - 3月30日付テレビ欄。
  23. ^ a b c d 北國新聞』1976年11月14日付朝刊テレビ欄。
  24. ^ 『日刊スポーツ』1976年10月20日 - 1977年3月31日付テレビ欄。
  25. ^ 『日刊スポーツ』1977年4月7日 - 6月2日付テレビ欄。
  26. ^ 『日刊スポーツ』1976年3月7日 - 1977年2月27日付テレビ欄。
  27. ^ 『日刊スポーツ』1976年3月7日 - 5月30日付テレビ欄。
  28. ^ 櫻井孝昌『アニメ文化外交』ちくま新書、2009年、31-32ページ
  29. ^ CESP調べ
  30. ^ マンガはなぜ赦されたのか –フランスにおける日本のマンガ- 第1回「はじめにアニメありき」豊永真美(昭和女子大現代ビジネス研究所研究員)アニメ!アニメ!ビズ、2015年4月12日
  31. ^ アニメの魂を持った僕らの住まい。 OVNI、2000年5月15日。
  32. ^ Paris Match n°1547 du 19 janvier 1979
  33. ^ 豊永真美「パワーレンジャーをヒットさせた男−ハイム・サバンと日本のコンテンツ」『一橋ビジネスレビュー』2010 WIN、東洋経済新報社、2010年、 39頁、 ISBN 978-4492820469
  34. ^ 「鉄腕アトム」「ドラゴンボール」が「歴史を変えたテレビ番組」に選出!」シネマトゥデイ、2013年3月28日。
  35. ^ アトム、グレンダイザー、ドラゴンボール、加トケンが『世界のテレビを変えた50作』に選出」IBTimes、2013年4月3日。
  36. ^ 「グレンダイザー」イラクに立つ 23年ぶりの日本館(アーカイブ)
  37. ^ 坂本卓 「ことばで読み解くイラク」(3) 「グレンダイザー」
  38. ^ 「グレンダイザー」イラクに立つ 23年ぶりの日本館(朝日新聞 2012年11月4日付)(アーカイブ)
  39. ^ アラブ社会における日本のアニメ・マンガの影響保坂修司、国際日本文化研究センター, 2007.12.20.





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