Think different Think differentの概要

Think different

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 07:32 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
Think different
Think different
監督 ジェニファー・ゴラブ
原案 スティーブ・ジョブズ
製作総指揮 スティーブ・ジョブズ
ナレーター リチャード・ドレイファス
出演者 アルベルト・アインシュタイン
ボブ・ディラン
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
リチャード・ブランソン
ジョン・レノンオノ・ヨーコと共に)
バックミンスター・フラー
トーマス・エジソン
モハメド・アリ
テッド・ターナー
マリア・カラス
マハトマ・ガンディー
アメリア・イアハート
アルフレッド・ヒッチコック
マーサ・グレアム
ジム・ヘンソンカエルのカーミットと共に)
フランク・ロイド・ライト
パブロ・ピカソ
シャーン・サホタ
製作会社 TBWA\CHIAT\DAY
ロサンゼルス・オフィス
配給 Apple Computer
公開 アメリカ合衆国
日本
上映時間 1分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語日本語
前作 1984
次作 Apple Switch 広告キャンペーン英語版
テンプレートを表示

このスローガンは、テレビコマーシャルのほか、印刷広告や個別のApple製品のテレビ広告などでも使用された。このスローガンの使用は、これに続く広告キャンペーンであった Apple Switch 広告キャンペーン英語版2002年に始まるまで続けられた。このスローガンは、昔から業界に定着していたIBMの初代社長トーマス・J・ワトソンが生み出したモットーThink」を踏まえて、一捻り加えたものであるように受けとられた。当時IBMは、パソコン市場においてAppleの直接のライバルのひとつであった。はっきりしていたのは、Appleのこのスローガンが、IBMに起源を持つPC/AT互換機Windowsを購入しようかと思っている消費者に向けられた、より賢明な選択肢としてApple製品を提示しようとするものであったということである。

テレビ広告

"Crazy Ones"(「いかれた奴ら」の意)として知られる、2種類のテレビコマーシャルでは、かなり短く編集されたテキストが用いられていた。このコマーシャルの監督はChiat/Dayのジェニファー・ゴラブ(Jennifer Golub)で、彼女はジェシカ・シュルマン(Jessica Schulman)、イヴォンヌ・スミット(Yvonne Smit)と共にアート・ディレクターのクレジットにも名を連ねている。ナレーションはリチャード・ドレイファスで、放送されなかった別バージョンにはスティーブ・ジョブズの声を使ったものもあった[2]

"Think different" というキャッチコピーは、Chiat/Dayのアート・ディレクターだったクレイグ・タニモト(Craig Tanimoto)によるもの。コマーシャルには、様々な別バージョンのテキストが用意されたが、その文章を書いたのは、ロブ・シルタネン(Rob Siltanen)とケン・シーガル(Ken Segall)であった。

60秒版は、白黒のフィルム映像で構成され、20世紀に活躍した17人の象徴的人物を取り上げている[3]。登場順に列挙すると、アルベルト・アインシュタインボブ・ディランマーティン・ルーサー・キング・ジュニアリチャード・ブランソンジョン・レノンオノ・ヨーコと共に)、バックミンスター・フラートーマス・エジソンモハメド・アリテッド・ターナーマリア・カラスマハトマ・ガンディーアメリア・イアハートアルフレッド・ヒッチコックマーサ・グレアムジム・ヘンソンカエルのカーミットと共に)、フランク・ロイド・ライトパブロ・ピカソとなる。コマーシャルは最後に、小さな少女が、あたかも何かを願うかのように閉じていた眼を開く映像で終わる。この最後のカットは、ターセム・シンが監督したディープ・フォレストの曲「Sweet Lullaby英語版」のミュージック・ビデオ(数バージョンあるビデオのうち、Round the World Mixと称されるもの)から流用されており、少女はシンの姪であるシャーン・サホタ(Shaan Sahota)である[4]

30秒版は、60秒のバージョンを圧縮し、17人のうち11人を取り上げ、最後には少女ではなくジェリー・サインフェルドが登場する。登場順に列挙すると、アルベルト・アインシュタインボブ・ディランマーティン・ルーサー・キング・ジュニアジョン・レノンマーサ・グレアムモハメド・アリアルフレッド・ヒッチコックマハトマ・ガンディージム・ヘンソンマリア・カラスパブロ・ピカソジェリー・サインフェルドとなる。このバージョンが放送されたのは、1998年5月14日の『となりのサインフェルド』の最終話の放送のときだけであった。

"Think different" のメッセージが登場する初期の広告の例としては、Appleのロゴの色がとられる何か月も前の1998年2月4日に放映された、カタツムリインテルPentium IIのチップを背中に載せてゆっくりと進んでいく映像に、Power Macintosh G3英語版ならその2倍も速いとコメントが続くコマーシャルが挙げられる[5][6]

コンセプト、哲学、背景

当時、Appleの CEOに復帰したばかりだったスティーブ・ジョブズは、Apple社内でより強化されるべきだと考えていた哲学を、キャンペーンに反映させて展開することを指示した。ジョブズは、Appleの共同創業者の1人であったが、CEO復帰当時の状況は困難なものであった。

1994年PBSのドキュメンタリー番組『One More Thing』のインタビューで、ジョブズは次のように述べている。

When you grow up, you tend to get told the world is the way it is and your life is just to live your life inside the world. Try not to bash into the walls too much. Try to have a nice family life, have fun, save a little money.

That’s a very limited life. Life can be much broader once you discover one simple fact, and that is - everything around you that you call life, was made up by people that were no smarter than you. And you can change it, you can influence it, you can build your own things that other people can use.

The minute that you understand that you can poke life and actually something will, you know if you push in, something will pop out the other side, that you can change it, you can mold it. That’s maybe the most important thing. It’s to shake off this erroneous notion that life is there and you’re just gonna live in it, versus embrace it, change it, improve it, make your mark upon it.

I think that’s very important and however you learn that, once you learn it, you’ll want to change life and make it better, cause it’s kind of messed up, in a lot of ways. Once you learn that, you’ll never be the same again.


大人になると、この世界とはこういうもので、自分の人生も、その中にある人生を生きることだ、と言い聞かされることになりがちだ。壁を叩くようなことはしすぎるな。良い家庭をもって、楽しみ、少しばかりの金を貯めよう。

そういうのは、とても制約された人生だ。たったひとつ、単純な事実に気づけば、人生は可能性がずっと開けたものとなる。それは、自分を取り囲んでいるすべてのもの、人生と呼んでいるものが、自分より賢いわけではない人々が作り出しているということだ。周りの状況は自分で変えられるし、自分が周りに影響を与えることもできるし、自分のものを自分で作ることも、他の人々にもそれを使ってもらうこともできるのだ。

人生だと思っていたことも、突いてみることができ、自分が何かを押し込むことで、反対側で何かが突き出たりするのだと悟り、人生は変えることができると理解すれば、自分で人生を造形していくことができる。それこそが、おそらく何よりも大切なことなのだ。それこそが、人生はそこにあり、自分はその中で生きるしかないという誤った考えを揺さぶって振り払い、人生を抱きしめ、変化させ、改善し、自分自身の痕跡を刻み込むということなのだ。

私はこれはとても大切なことだと思うし、どのようにそれを学んだかに関わらず、それを学んだ者は、このいろいろな意味で厄介なことがらを抱え込んだこの人生を変化させ、より良いものにしようと望むことになるのだと思っている。一度このことを学べば、それまでのままではいられないのだ。

[7][8]



  1. ^ 'Think Different': The Ad Campaign that Restored Apple's Reputation” (2007年4月9日). 2011年12月4日閲覧。
  2. ^ Apple Steve Jobs The Crazy Ones - NEVER BEFORE AIRED 1997”. YouTube (2009年2月1日). 2011年12月24日閲覧。
  3. ^ Apple - Think Different - Full Version”. YouTube (2010年8月21日). 2011年12月24日閲覧。
  4. ^ Simmons, Doug (1994年2月20日). “THING; Globe-Trotting By Tricycle”. The New York Times. 2011年10月30日閲覧。
  5. ^ Knight, Dan (1998年2月6日). “PowerPC vs. Pentium II: Escargot?”. lowendmac. 2011年12月24日閲覧。
  6. ^ Apple Launches New "Snail" Commercial”. YouTube (2009年8月5日). 2011年12月24日閲覧。
  7. ^ Steve Jobs - One Last Thing - PBS”. YouTube. 2011年12月28日閲覧。
  8. ^ Steve Jobs - One Last Thing”. PBS. 2011年12月28日閲覧。
  9. ^ シーズン20、第7話。通算第427話。
  10. ^ Slivka, Eric (2010年3月3日). “Valve teases upcoming Half life release for Mac”. Mac Rumors. 2010年3月8日閲覧。
  11. ^ Team Fortress 2 - The Mac Update!” (2010年6月10日). 2010年6月13日閲覧。


「Think different」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Think different」の関連用語

Think differentのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Think differentのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのThink different (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2022 GRAS Group, Inc.RSS