Theora
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/27 08:56 UTC 版)
HTML5への策定をめぐる議論
特許上の懸念が少なくフリーで利用できるTheoraは、HTML5における標準動画コーデック候補としてMozilla Foundationやオペラ・ソフトウェアなどから支持されていたが、Appleやノキアなどの反対により撤回された。またGoogleも、H.264/MPEG4 AVCなどのより新しい圧縮コーデックと比べて圧縮率で劣るTheoraはYouTubeで使用できる水準に満たないと考えている[2]。一方で、たとえばXiph.orgのGreg Maxwellは独自に行った同一ファイルサイズでの比較検証において、TheoraはH.264に対してわずかに劣るものの、実用上は遜色ないと主張していた[3]。
2009年8月現在でTheoraはすでにMozilla Firefox、Opera、Google Chrome (Chromium) などのウェブブラウザでサポートされていて、<video>タグを用いることでプラグインなしに再生が可能である[4]。
コンテナ形式と拡張子
通常はOggコンテナに格納され、ファイルの拡張子は.ogvとなる。音声コーデックはVorbisが使われる。 従来のビデオコーデック同様にDirectShowを利用したコンテナ形式 (AVI、MKV等) に格納することも可能だがあまり使われることはない。
- (Theora+Vorbis).ogv
注: (Theora+Vorbis).ogg
- 拡張子.oggは非推奨となったため、現在は拡張子.ogvが使われる。
関連項目
- Ogg
- Vorbis
- Daala - 後継の動画圧縮コーデック
- WebM
- ffdshow
- オープンソースのコーデックとコンテナフォーマット一覧
- 動画編集ソフトウェア
- Icecast
外部リンク
- ^ Giles, Ralph (1 June 2004). "Theora I bitstream freeze". theora-dev (Mailing list). 2011年1月18日閲覧。
- ^ HTML 5 drops open-source video codec, ZDNet UK
- ^ YouTube / Ogg/Theora comparison, Xiph.Org
- ^ グーグルがOn2買収、videoタグの膠着状態に終止符か, @IT
- 1 Theoraとは
- 2 Theoraの概要
- 3 HTML5への策定をめぐる議論
固有名詞の分類
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