OHV OHVの概要

OHV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/13 04:33 UTC 版)

OHVエンジンのプッシュロッド機構

カムシャフトをシリンダヘッドに備えたSOHCDOHCも吸排気弁をシリンダーヘッドの上部に備えるが、一般的にOHVとは呼ばれない。


注釈

  1. ^ 三菱自動車のジープジュピターなど、JH4型エンジン搭載車のカタログの記述。
  2. ^ 高出力化のためにバルブのストロークを大きくとったハイリフトカムシャフトも「ハイカム」と略されるが、全くの別物である。
  3. ^ 日本製自動車メーカーのハイカムシャフト方式OHVエンジンの例:トヨタ・K型およびDOHCヘッド仕様を除くT型、日産・A型、三菱・4G4型、ミンセイ・UD各型など。ミンセイ・UDはユニフロー掃気ディーゼルエンジンのため、頭上弁はすべて排気弁である。
  4. ^ 中排気量クラスではトヨタ・15B-F型日野・N04C型系、三菱ふそう・4V20型などが、大排気量クラスでは三菱ふそう・6D40型などがこれに該当する。
  5. ^ 4サイクルエンジンのみ
  6. ^ なお、スバルでも軽自動車用エンジンを含む排気量1,200 cc以下の直列エンジンは市販車初投入以降、一貫してSOHCもしくはDOHCである。
  7. ^ ただし一部の自動車用は例外的にタイミングチェーンやタイミングベルトが用いられる場合がある。
  8. ^ ただし、日本にも輸入されているスカニアのディーゼルエンジンはすべてOHVであったが、2023年11月に登場したスカニアSUPERはDOHCが採用された[7]
  9. ^ ピックアップトラックやSUVはライトトラックに分類され、アメリカでは関税が25 パーセント[8]かかる。かつては日本製の商用車にも自国産業保護名目で高い関税が課せられていたが、日米貿易摩擦を機に関税が下げられ、現在は無税である。
  10. ^ 例えば低中回転・低中負荷時に遅角する事で吸気が遅閉じとなりポンピングロス低減、排気遅開きになる事で膨張エネルギーの有効回収、排気遅閉じで内部EGRの導入ができ、省燃費性や排ガス清浄性の向上に寄与する。これは一般走行における負荷の低い大排気量車ほど有効となる。
  11. ^ ベントレー・ミュルザンヌ (2010)
  12. ^ 吸気側ではなく排気側を可変させるのは大排気量で大トルクのバイパーでは吸気側を制御せずとも低中回転でも十分な出力があるためメリットは少なく、排気側の制御による省燃費性、排ガス清浄の向上の方がメリットがあるため。
  13. ^ 当時、DFSエンジンなどレース専用のDOHCエンジンは排気量が2,660ccと規定されていたが、ビュイックエンジンなど市販車用エンジンのブロックを用いOHVかつ1気筒当り2バルブの場合に限り、3,430ccまで排気量を拡大することが許されていた。市販車ブロックのみの間はそれほど意味が無かったが、専用ブロックの使用が許可されたことでメルセデスとイルモアの計画が動き出すことになる。
  14. ^ 高回転高出力を実現するための機構の工夫も特徴で、ロッカーアームにはスイングアーム式ローラーロッカーアームを採用。ロッカーアームやバルブリフターの支点、接点には全てニードルローラーベアリングを用いるなど徹底したフリクションロス低減の策が採られた。DOHCのDFSエンジンがカムが4本必要だったのに対し、OHVのメルセデスエンジンはカムが1本で済む事も軽量化の上で大きな差となった。

出典

  1. ^ GP企画センター 2000, p. 21.
  2. ^ GP企画センター 1999, p. 53.
  3. ^ GP企画センター 1999, p. 52.
  4. ^ 小野正樹 (2019年4月3日). “【HVやEV全盛期に復権希望】クルマ界の化石技術!?? なぜOHVエンジンは生き残っているのか?”. 講談社ビーシー ベストカーWeb. 2019年8月13日閲覧。
  5. ^ GP企画センター 1999, p. 54.
  6. ^ a b 厳しさを増す自動車排出ガス規制に柔軟に対応するにあたっては、むしろSOHCないしはDOHCのほうが有利である。
  7. ^ スカニアジャパン、物流業界の課題に挑む新型SCANIA「SUPER」を発表”. 2024年12月13日閲覧。
  8. ^ 米国が譲れないトラック高関税のからくり 「light truck」とは (1/4ページ)」『SankeiBiz』(産経新聞社)、2014年2月19日。2019年8月9日閲覧。
  9. ^ NASCAR 2014 レース車両解説”. TOYOTA GAZOO Racing. 2019年2月20日閲覧。
  10. ^ 「勝利のエンジン50選」カール・ルドヴィクセン著 二玄社 2004年11月10日発行 211ページ


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