NVIDIA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 09:37 UTC 版)
AGEIAの買収
NVIDIAは2008年2月に物理シミュレーションエンジンPhysXおよびPC向け物理シミュレーションチップ (PPU) を開発・製造しているAGEIAを買収した。GeForce 8シリーズ以降を搭載した全てのビデオカードで、無料のソフトウェアのバージョンアップによりGPUをPPUとして利用することが可能になることが発表され、また3way SLI時に2枚のビデオカードを描画に、1枚を物理演算専用に割り当てる等の設定も可能になるという。
Tesla
NVIDIAはレンダリング・ファームとも呼ばれる、サーバ向けラックマウント製品「Quadro Plex」などをリリースしていたが、2007年6月20日、ハイパフォーマンスコンピューティング(High-Performance Computing: HPC)向けの新たな汎用GPUコンピューティング (GPGPU) 製品を提供することを発表した。ハードウェアとしてはQuadroシリーズをベースとしたラックマウント型「S870」、PCI Expressで端末PCに外付け接続するボックス型「D870」、そしてPCI Expressに直接接続するカード型「C870」とあるが、いずれもグラフィックス出力を持たないことが非常に大きな特徴と言える。TeslaはGeForceおよびQuadroとともに進化を続け、G80, GT200, Fermi, Kepler, Maxwell, Pascal, VoltaアーキテクチャのTeslaがリリースされている。
TeslaはGPGPUプログラムの開発・実行環境として主にCUDAを使用する。SDKであるCUDA Toolkitは無償で入手可能である。
日本の代理店はエルザ ジャパンが担当する [1]。日本SGIを始めとする、多数の販売パートナーが存在する [2]。
主な製品等
- GPU
- チップセット - x86向け。インテルとAMDの両プラットフォームで家庭用からサーバ用までラインナップする。事業撤退。
- Cg - GPU上で動作するプログラマブルシェーダーを記述するためのシェーディング言語。開発終了。
- ION
- Tegra - モバイル機器向けSoC。[3][リンク切れ]
- NVIDIA GeForce GRID
- SHIELD - 携帯型ゲーム機
注釈
- ^ 製造を担当するSGS-Thomsonのブランドでの製品名はSTG2000、STBからはVelocity 128 AGP。
出典
- ^ “エヌビディア【NVDA】:業績(通期)/株価 - Yahoo!ファイナンス”. Yahoo! JAPAN. 2020年4月6日閲覧。
- ^ “エヌビディア【NVDA】:企業情報/株価 - Yahoo!ファイナンス”. Yahoo! JAPAN. 2020年4月6日閲覧。
- ^ “エヌビディア ジャパン”. エヌビディア ジャパン Facebook. 2023年2月20日閲覧。
- ^ “NVIDIA Logo GuideLines 1.0”. NVIDIA. p. 1. 2023年7月10日閲覧。 “NVIDIA is always written in upper case.”
- ^ 第203回 エヌビディア創業者 ジェンスン・フアンCEO/台湾
- ^ TECH.C.の強みは多様性国際色豊かな学生が集まるのがすごく良い
- ^ 【やじうまPC Watch】17年前の8月31日、世界初のGPUが誕生した - PC Watch
- ^ “Crypto miners beware, Nvidia wants to keep GPU in the gaming industry” (英語). CCN.com (2018年1月22日). 2019年12月16日閲覧。
- ^ a b c d e “NVIDIA の歴史: 長年にわたるイノベーション”. NVIDIA. 2019年8月7日閲覧。
- ^ ASCII. “原点はXbox NVIDIAチップセットの系譜をたどる”. ASCII.jp. 2019年8月7日閲覧。
- ^ NVIDIA、MID向けの新しいSoC「Tegra」を発表
- ^ NVIDIA Tegra K1搭載開発キット「Jetson TK1」ハンズオンセッションに参加してみた - Car Watch
- ^ NVIDIA、Pascal搭載の深層学習用スパコン「DGX-1」の国内販売開始 ~「Deep Learning Day 2016 Spring」講演 - PC Watch
- ^ “NVIDIA の技術が任天堂の新ゲーム機「Nintendo Switch」に採用されました | NVIDIA”. NVIDIA Japan Blog (2016年10月20日). 2024年2月5日閲覧。
- ^ “NVIDIAとトヨタグループTRI-AD、より安全な自動運転の実現に向けて協業”. 日本経済新聞 電子版. 2019年3月21日閲覧。
- ^ “2022年3月期 第2四半期 決算説明会”. ソフトバンクグループ株式会社. 2021年11月13日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2022年2月8日). “ソフトバンク、NVIDIAへのArm売却を断念”. PC Watch. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “米エヌビディア、ロシア事業を全面停止 従業員は海外移転も(ロイター)”. LINE NEWS. 2022年10月4日閲覧。
- ^ “エヌビディアCEO、日本で「AIファクトリー」-経産相と面会”. 2023年12月6日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2024年2月14日). “NVIDIA、PC上で動くカスタムAI「Chat with RTX」を無償公開”. PC Watch. 2024年3月2日閲覧。
- ^ “無料のチャットボットAI「Chat With RTX」をNVIDIAがリリース、GeForce RTX GPU搭載PCでローカル動作が可能 - GIGAZINE”. gigazine.net (2024年2月14日). 2024年3月2日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2024年2月26日). “NVIDIA「Chat With RTX」を、RTX4060搭載ノートPCで動かす〜ローカルLLMでRAGを実現【イニシャルB】”. INTERNET Watch. 2024年3月2日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2024年2月27日). “【西川和久の不定期コラム】 NVIDIAがローカルで手軽に動せるAIチャット「Chat with RTX」をリリース!その実力は?”. PC Watch. 2024年3月2日閲覧。
- ^ Nvidia signs up with Global Foundries semiaccurate.com
- ^ ATIのチップセット ロードマップをまとめる - マイナビニュース 2006/6/27
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