Microsoft Windows 2000
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サービスパック
サービスパックではないがそれに準ずるものとしてロールアップも複数回登場しているため、時系列上これも併記する。サービスパックはOSバージョンに準ずる扱いであり、それぞれにサポート期間が設定されている。またWindowsコンポーネント追加の際にもサービスパック適用済みのファイルからインストールされる。これに対しロールアップは単に修正プログラム集であり、後からWindowsコンポーネントを追加した際にはそのファイルに対してロールアップは適用されていない[23]。またサポート期限も対象サービスパックの期限に依存する。
- Service Pack 1
- 2000年9月8日に公開された[24]。Outlook Expressをバージョン5.0から5.5に置き換えた。2002年8月1日にサポートが終了した。
- Service Pack 2
- 2001年6月1日に公開された[25]。自動的に128ビット暗号機能がインストールされる。また、隠れた機能ではあるが互換性のないアプリケーションを仮想的に実行する互換性機能が導入される(別途使用可能にするための操作が必要になる)。2004年6月30日にサポートが終了した。
- Service Pack 2用の更新プログラム セキュリティロールアップパッケージ 1(SRP1)
- 2002年1月30日に公開された[26]。SP2以降から当時までのセキュリティ関連のアップデートをまとめたもの。SP3以降には含まれている。
- Service Pack 3
- 2002年8月9日に公開された[27]。反トラスト訴訟に基づく実装として、Windows XP Service Pack 1 で実装したプログラムの追加と削除内にウェブ ブラウザや電子メール クライアント等の、特定のアプリケーションをサードパーティー製アプリケーションに差し替える「プログラムのアクセスと既定の設定」を実装した。また、Microsoft Java VMの削除や、別途レジストリの操作が必要だが(つまりインストール時点では未対応)137GB以上のハードディスク(48bit LBA)に対応した。2005年6月30日にサポートが終了した。
- Service Pack 4
- 2003年7月3日に公開された[28]。新たにDVD-AudioのほかUSB 2.0やIEEE 802.11の規格に標準ドライバで対応した。2010年7月13日にサポートが終了した。
- Service Pack 5(中止)
- 2004年11月に開発が中止され、Service Pack 4のロールアップ(SP4 Rollup 1 v2)をもって替えることが決定された[32]。
注釈
- ^ なお後述のように後期のIA-64(Itanium)版サーバについては2000ベースでありながら内部バージョンが5.1であり、この影響でx64版XPやServer 2003は5.2を名乗っている。
- ^ 開発段階において、すでにNeptune等の一般ユーザー向けOSが並行開発されていた。後にNeptuneで予定されていた一部の機能は9x系のWindows Meで実現し、最終的にWhistlerで統合されることとなった。
- ^ インストールCDの提供は既に終了している。
- ^ マイクロソフトのサポート ライフサイクルにあるビジネス向け製品のオンラインセルフヘルプサポート期間は「製品が出荷されてから最短10年間」であり、「最短年数」を経過した製品では完全にはサポートされない場合がある。
- ^ 例えば2011年9月・2012年8月・2013年2月といったセキュリティリリースにはいくつか含まれていることが確認できる。
- ^ 例えばKB2803751などは特定の不具合が無ければ導入しないことが推奨されている。
- ^ 例えば2012年になって日本市場に本格参入したALYacに至っては、当時すでにWindows 2000が延長サポート終了後2年も過ぎていたにもかかわらず動作対象に含めており、2018年9月現在も現行製品となっている。
- ^ “標的型攻撃対策ソフトウェア FFR yarai(エフエフアール ヤライ)”. 日立情報システムズ. 2015年3月14日閲覧。 - ただし新規販売は2013年3月末で終了。
- ^ 例えば玄人志向の複合機能PCIカード「CHANPON3」は日本国外のAT互換機用パーツのOEM販売品であるが、PC-9800シリーズでサウンド機能を使う場合はWDMドライバを使うように指示されていた(インターフェースボード CHANPON3(2015年10月29日時点のアーカイブ))。
出典
- ^ a b c “Microsoft Releases Windows 2000 to Manufacturing - News Center”. Microsoft (1999年12月15日). 2016年11月10日閲覧。
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- ^ “「Microsoft(R) Windows(R) 2000 」日本語版 2月18日(金)発売開始 - News Center”. マイクロソフト (2000年2月18日). 2016年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月10日閲覧。
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- ^ “50万件以上のサイトがWindows XP・2000などサポート切れOSベースのサーバーで動作中”. (2014年4月9日) 2014年7月4日閲覧。
- ^ 例えば東京エレクトロンデバイス、岡谷エレクトロニクス、菱洋エレクトロ、アヴネット。
- ^ “コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[6月分および上半期]について”. 情報処理推進機構 (2010年7月5日). 2011年1月17日閲覧。
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- ^ “@IT:Insider's Eye -- Windows 2000 Service Pack 3日本語版がついに登場(1)”. @IT (2002年8月10日). 2010年11月13日閲覧。
- ^ “@IT:Windows HotFix Briefings:Windows 2000 Service Pack 4日本語版登場”. @IT (2003年7月9日). 2010年11月13日閲覧。
- ^ “Windows 2000用の修正パッチ群「Update Rollup 1」公開”. INTERNET Watch (2005年6月29日). 2010年11月13日閲覧。
- ^ “新 フィルタ マネージャ 機能は、 Windows 2000 で使用できます。”. Microsoft (2006年10月26日). 2008年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月3日閲覧。
- ^ “Windows 2000用のUpdate Rollup 1、適用後の不具合を修正した新バージョン”. INTERNET Watch (2005年9月14日). 2010年11月13日閲覧。
- ^ “Microsoft、Windows 2000 SP5中止とアップデート・ロールアップ提供を正式に発表”. ITpro/日経BP (2004年11月30日). 2011年5月29日閲覧。
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