JIS X 0213 JIS X 0213:2004の改正

JIS X 0213

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 09:07 UTC 版)

JIS X 0213:2004の改正

表1: JIS X 0213:2004 により変更された文字
変更のあった文字
逢芦飴溢茨鰯淫迂厩噂餌襖迦牙廻恢晦葛鞄釜翰翫徽
祇汲灸笈卿饗僅喰櫛屑粂祁隙倦捲牽鍵諺巷梗鵠甑叉
榊薩鯖錆鮫餐杓灼酋楯薯藷哨鞘杖蝕訊逗摺撰煎煽穿箭
詮噌遡揃遜腿蛸辿樽歎註瀦捗槌鎚辻挺鄭擢溺兎堵屠賭
瀞遁謎灘楢禰牌這秤駁箸叛挽誹樋稗逼謬豹廟瀕斧蔽瞥
蔑篇娩鞭庖蓬鱒迄儲餅籾爺鑓愈猷漣煉簾榔
冤叟咬嘲
囀徘扁橙狡甦疼竈筵篝腱艘芒虔蜃蠅訝靱騙鴉
字体の変更前後の比較(GIFアニメ

例示字形の変更

JIS X 0213:2004は、JIS X 0213:2000の例示字形を変更している。変更があったのは表1の通りである。

全部で168字あり、おおむね、拡張新字体から、いわゆる康熙字典体型へ変更されている。「叉」や「釜」などは筆押さえを取っている。また、「蟹」(「解」と「虫」を離した)や「祟」(出を小さくした)などのように違いが分かりにくいものもある。

この変更は、国語審議会の答申「表外漢字字体表」に示されている字体に合わせるものである。ただし、文字コード規格とは文字の符号化表現を定めるものであり、例示字形は何ら規範的な役割を持たないことを謳っていながら、こうした変更を行うことに対して批判的な意見が公開レビューなどで寄せられた。

追加された10文字

表2: JIS X 0213:2004 で追加された文字
追加された10文字
俱剝𠮟吞噓姸屛幷瘦繫
従来の文字
倶剥叱呑嘘妍屏并痩繋

第3水準に追加された10字は表2の通りである。Unicodeで別の符号が与えられていたために追加されたものである。これらは表の下に示した従来の文字に対する異体字である。

フォントの対応

上記対応によりほぼ全てのOSにおいてJIS X 0213:2004の字形が標準で使用可能となった。

JIS X 0213:2004では、JIS X 0213:2004で規定されている全ての文字種が含まれていて、各文字がJIS X 0213:2004での包摂基準に従っており、JIS X 0213:2004で規定されているそれぞれの文字の区別がつけることができる(たとえばJIS X 0213:2004での異体字関係となる「神(片仮名の「ネ」の字形に似た示偏)」と「(漢字の「示」の字形の示偏)」が違う字形となっている)ことが求められているだけであり、例示字形と完全に同一の字形であることが求められているわけではないので、JIS X 0213:2004の包摂基準範囲内で自由に字形を選択してもJIS X 0213:2004に従った字形(たとえば「辻」が二点之繞でなくてもJIS X 0213に従った字形)ということができる。ただし、一般的にJIS X 0213:2004に従った字形のフォントとして発売されているフォントは、二点之繞や食偏なども含めてJIS X 0213:2004の例示字形に沿った字形を選択しているフォントがほとんどである。


  1. ^ [新漢字則 (JIS X 0213:2004)] にあるイオが作成した「Windows 9x/NT を JIS X 0213 対応にするパッチ」はそのような実装が行われている例である。
  2. ^ メイリオ」、「MS ゴシック3書体(MS ゴシック、MS Pゴシック、MS UI Gothic)」および「MS 明朝2書体(MS 明朝、MS P明朝)」がJIS X 0213:2004対応フォントである。
  3. ^ 2007年10月に公開したIPAフォントVer.2からJIS X0213:2004に準拠した。詳細はIPA フォント新シリーズの公開 (PDF) (2010年3月7日時点のアーカイブ)を参照。





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