Google マップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 06:33 UTC 版)
モバイル Google マップ
開発元 | Google LLC |
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最新版 | |
対応OS | iPadOS対応 |
対応言語 | 多言語 |
サポート状況 | 継続中 |
種別 | 地図 |
公式サイト | https://www.google.co.jp/mobile/maps/ |
モバイル Googleマップとは、モバイル端末向けのGoogleマップである。Android端末とiOS端末でアプリとして使用できる。
概ねデスクトップ版(WEB版)と同等機能の利用が可能。ただし、Google Earthモード(3Dマップ表示)は、端末によってはスペック不足となる[注 4]。
さらにモバイル版の特徴として、カーナビ等のリアルタイムナビゲーション機能(Google マップナビ)が搭載されている。またGoogle Nowとの連携、音声での検索、店舗や施設を検索して直接電話をかける機能がある。
位置情報は、GPS/GNSSに加えて無線LANのビーコン信号からの取得に対応しているため、GPS等が使えない環境でもWi-Fiの電波があれば位置情報を表示できる。ただし、位置情報の精度は低くなる[41]。Android 4.3以降であれば、Wi-Fiをオフにしていても無線LANのビーコン信号のみを受信する機能を持つため、Wi-Fiを切っていても、リアルタイムに位置情報取得が可能になっている[42]。
Android One用として機能を絞ることで低速回線や低スペックの端末でも軽快に動作する「Google マップ Go (Maps Go)」が開発された。2018年からAndroid端末[注 5]ほかにも提供されるようになっている[43]。
交通状況
スマートフォン端末に搭載のGPS等およびジャイロセンサーにより測定された端末の位置および物理的移動速度[注 6]を、多数の端末から匿名情報として収集して分析し(ビッグデータ)、マップ(デスクトップ、モバイル両方)上に道路の混雑状況を表示する[注 7][44]。なお、交通状況はモバイル版以外でも共通表示される。
Google マップナビ
カーナビゲーション、乗換ナビゲーション、徒歩ナビゲーションなどの統合ナビゲーション機能としてGoogleマップナビが搭載されており、これらの機器あるいはサービスの代替として使用できる。
目的地までの最適経路を、自動車、公共交通機関(鉄道・バスなど)、自転車[注 8]、徒歩の各移動モード別に検索提示できる。自動車では渋滞状況(前述)に適応した最適ルート検索や、有料道路、高速道路の使用可否指定が可能。公共交通機関では、乗換駅、通過駅や運行ダイヤ、料金の表示まで対応し、さらに徒歩込みでの最適ルート検索が可能。なお、自転車ルート検索は日本では未サポート。いずれの移動モードでも、一般のナビゲーションシステムと同様に端末の移動に応じて現在地や最適経路が随時更新される。
自動車モードでは、目的地までの経路上の混雑状況に応じた通過速度を計算し、目的地までの最適移動経路をユーザーにナビゲーションする。
自動車(ナビ)モードでは安全運転の支障とならないよう、進行方向に向いて3D回転し、かつ細かい道路や情報が省略されたシンプルなマップ表示となり、併せて音声での案内提供が可能である。これに加えて目的地までの時間、距離、次に曲がる交差点名など必要最低限のみの情報が太字で表示され、また基本的な右左折直進指示の音声による案内提供が可能。
多くの国で自動車ナビモードが利用可能である。2014年時点、日本、台湾、香港、オーストラリア、米国、英国など、全部で99の国と地域で利用できる。[45]
ARモード(Alpha版)
Googleの歩行ナビモードでは、一部ユーザー向けに拡張現実(AR)モードが試験導入されている。このモードではカメラが起動し、周りの風景にカメラを向けると、Googleの人工知能システムを用いて建物やランドマークを読み取り、道路上に行き先への矢印と目的地をARで表示する。[46]
タイムライン(移動履歴)
タイムライン機能は、スマートフォンのGPS等やWi-Fiビーコン信号などを定期的に読み込み、ユーザーの移動履歴を常時記録する。数年前の移動履歴も遡ることができ、お店の訪問日時、滞在時間、交通手段、そこで撮影した写真などあらゆる情報が記録される。Googleアカウントと連携しており、PC側からでも履歴を閲覧できる。
更新履歴
各バージョン共通事項については「沿革」参照。
- 2010年
- 2011年
- 2012年
- 12月13日 - iPnone向けのGoogleマップが提供開始。Android版と同じUIになり、旧型iPhoneには無かったナビ機能にも対応[52]
- 2014年
- 2月20日 - 「新しいGoogleマップ」サービス開始。UIやシステムを大幅刷新。[53]
- 2016年
- 2019年
フィーチャーフォン版
当初はフィーチャーフォン版が存在し、当時は主流であった。フィーチャーフォン版では、主にSymbian OS、Palm OS、Java、webOS、BlackBerry OS向けに提供されていた[57][58]。
日本では、NTTドコモのN905i・N905iμ・F905iにiアプリとしてプリインストールされており、通常に配布されているバージョンより広い範囲の地図が表示できる[59]。またNTTドコモの2008-2009年モデル以降標準搭載される機種が増えた。なお現在フィーチャーフォン版のGoogleマップモバイルアプリはダウンロードできず、利用不可となっている。
フィーチャーフォン版の更新履歴
- 2007年(平成19年)
- 8月21日 - Ver.1.6.0 モバイルGoogleマップがドコモ向けに公開[60]。
- 8月24日 - Ver.1.6.1 「ニューロポインター」に対応。
- 12月12日 - Ver.2.0.1 GPS機能に対応、ユーザインタフェース(UI)の変更など。
- 2008年(平成20年)
- 3月20日 - Ver.2.0.3 iアプリDXで作成されており、GPS機能のUIが変更されている。
- 9月18日 - Ver.2.3.0 乗り換え案内とストリートビュー(ベータ機能)に対応[61]。
- 12月10日 - Ver.2.3.0 ストリートビューがSymbian OS S60を搭載するノキアのスマートフォンとWindows Mobileを搭載する端末に対応。
- 12月11日 - Ver.2.3.2 運行経路検索機能、店舗情報を友達にメール送信できる機能が追加[62]。
注釈
- ^ 竹島周辺のデータはSK M&Cのデータのみ(鬱陵島から竹島への航路が書かれているのはそのため)が使用されており、ゼンリンのデータは使用されていない。
- ^ Googleはこのアイコンのことを「ペグマン」と呼んでいる(Google マップでストリートビューを使用する、地図の概要)。
- ^ a b なお、Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャ以降の内蔵CPUグラフィックスは概ね高性能である。
- ^ 概ね、高スペックの端末が必要。
- ^ なおMaps Goで自動車および徒歩ナビゲーションを利用する場合事前に "Maps Go 向けナビ" アプリをインストールする必要がある(Maps Goから各ナビを起動すると通知でインストールを促される)。
- ^ 端末ユーザーの移動モード(自動車・バス等、自転車、歩行など)も自動的に判定される。
- ^ ただし同じ道路でも流れに差がある場合、正確に表示されない場合がある。例えば日本の愛知県名古屋市の出来町通(愛知県道215号田籾名古屋線)のうち、道路中央にバス専用レーンが通っている区間は、朝夕のラッシュ時にバス専用レーンを走るバスはスムーズに流れているのに対してバス専用レーンではない一般レーンは渋滞が激しい。それでもGoogleマップの混雑状況には、バス専用レーンを走るバスがスムーズに流れているため、混雑していない表示がされてしまう。
- ^ 自転車ナビは2018年時点で日本非対応。
- ^ 韓国と北朝鮮は、休戦中(朝鮮戦争休戦協定)であって、朝鮮戦争は継続している事に注意。
出典
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