Free! (アニメ) 登場人物

Free! (アニメ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 14:44 UTC 版)

登場人物

主要人物

七瀬 遙(ななせ はるか)
声 - 島﨑信長[16]松元惠(小学生時代)
本作の主人公。アニメ1期では岩鳶高校2年生、アニメ2期では3年生、アニメ3期では大学生。一人称は「俺」。身長175cm、体重63kg、6月30日生まれのかに座。得意教科は美術、技術家庭科で苦手教科は英語(英会話)。イワトビちゃんやサメヅカちゃんなどのかわったゆるキャラを好む。手先が器用で料理や彫刻、絵も上手い。ただし走ればフォームこそ美しいものの遅い。無愛想でマイペースに振る舞う。泳ぐことが大好きで、競泳の才能があり、その泳ぎは人を魅了する。しかし本人は「水」というものに独自の価値観を抱いており、タイムや勝敗には無関心であった。
単身赴任となった父に母(声 - 八十川真由野)が同行したため、現在は一軒家で一人暮らし中。幼馴染の真琴や渚から「ハルちゃん」と「ちゃん」付けで呼ばれるが当人は嫌がっている。中学1年で水泳部を退部し競泳から離れ、「20歳過ぎれば、ただの人」という諦観を囲い無気力な日々を送っていたが、高2になり岩鳶高校に入学してきた渚や留学から帰国していた凛と再会して以降、再び競泳の世界に戻ることになった。
真琴からは「水なしでは生きていけない」とまで言われるほど「水」に飢えており、日常では朝から水着着用で水風呂に浸かり、下着の代わりに常時水着を着用するなど、「泳ぐこと」に関しては非常に特異な部分が目立ち、趣味も水につかること。また、泳げる機会や場所を見つけると、躊躇せず服を脱ぎ出す悪癖があり度々真琴に止められる。毎食のようにおかずにするだけでなく、お茶請けに出そうとするほどが好きだが、逆にメロンパンのような水気を取るものは嫌い。
種目はフリーであり、フリーしか泳がないという強いこだわりを見せる。しかし水泳部の設立以降は仲間たちとの絆を通じてチームでリレーを泳ぐことの喜びにも目覚めた。イメージはイルカで、水泳に理想的な筋肉の体と評されている[17]。水泳部の発足に際し、泳ぎはメンバーで一番速いが部長向きの性格ではないため、副部長を務めることになる。
3年の県大会での活躍により数々の大学からスカウトが来て周りからも競泳選手になることを期待されるが、本人は迷っていた。しかし全国大会直前で凛に連れられてオーストラリアに行った際、世界の舞台で泳ぎたいという夢を見つけ、その夢のため、今までとは違いタイムや勝敗にも拘って行くことを決めた。
卒業後は東京の燈鷹大学へ進学する。大学選手権では個人メドレーにも出場。郁弥と対決している。
チャームポイントは上腕三頭筋
橘 真琴(たちばな まこと)
声 - 鈴木達央[16]雪野五月(小学生時代)
アニメ1期では岩鳶高校2年生、2期では3年生、3期では大学生。一人称は「俺」。身長183cm、体重73kg、11月17日生まれのさそり座。得意教科は国語、苦手教科は英語と美術。好きな食べ物はグリーンカレーチョコレートで、苦手なものはネバネバしたもの。趣味はゲームと兄弟と遊ぶこと。岩鳶高校水泳部の部長を務める。遙の家の近所ということもあり幼馴染で親友。同じスイミングクラブに通っていた仲間の1人でもあり、現在では彼のことを「ハル」と呼んでいるが、昔のように「ちゃん」付けしてしまうことがある。温厚で面倒見が良く、いつも遙やほかの部員のことを温かく見守っている。
普段から突飛な行動の目立つ遙に呆れたりツッコむことも多いものの、いつも彼の世話を焼き、水に焦がれる彼の気持ちを酌む良き理解者である。無口な遙の言葉を代弁することも多く、マイペースな彼の扱い方についてもよく理解している。
気は優しいが、やや臆病で小心者な面もある。家族は父(声 - 近藤浩徳)と母(声 - 加藤美佐)、弟の(れん/声 - 丸山有香)と妹の(らん/声 - 小堀幸)で、弟妹の面倒をよく見る優しい兄である。ホラーやスプラッタなどの怖いものが苦手で、怖いことがあるとよく遙の後ろに隠れる。
幼い頃、自身が慕っていた老漁師が近海の海難事故で亡くなってしまったという経験を持つ。そのため、密かに海に恐怖心を抱いていたが、海合宿中の荒波で遭った水難の際に他メンバーへの告白を経て、改善された様子を見せる。老漁師にもらって大事にしていた金魚は小学6年の頃に死んでしまった[18]ため、自宅の庭に立てた小さな墓には今でも花を手向けている。
3年になり進路をなかなか決められずにいたが、スイミングクラブでコーチの手伝いをした際に子供に水泳を教える喜びを覚え、将来は水泳の先生になりたいという夢ができた。
卒業後は遙と共に東京へ旅立ち、一人暮らしを始めた。大学ではスポーツ教育学科で学んでいる。遙とは違う大学に通っている。
種目は背泳ぎ。荒々しいダイナミックな泳ぎが特徴で、イメージはシャチ[17]。水泳部設立の際には、渚に推薦されて部長となる。
チャームポイントは僧帽筋
松岡 凛(まつおか りん)
声 - 宮野真守[16]渡辺明乃(小学生時代)
アニメ1期では鮫柄学園2年生、2期では3年生、3期では大学生。一人称は「俺」。身長177cm、体重68kg、2月2日生まれのみずがめ座。得意教科は英語と数学で、苦手教科は国語と古文。好きな食べ物はキムチ・辛いもので苦手な食べ物は甘いもの。趣味は筋トレ、トレーニング、音楽を聞きながらのランニング。を彷彿させるような、鋸状の歯並びが特徴。遙のライバル的存在で、装着したゴーグルや帽子のゴムバンドを後ろから引っ張る癖がある。
小学6年で遙たちのいる学校に転校、その後スイミングクラブでも出会い仲間となる。オリンピック選手を目指しており、中学校進学を前にオーストラリアへの水泳留学が決まり、日本を離れる直前に自分と遙たちの4人で泳ぐ最後の機会として、フリーにしか興味のなかった遙を「見たことのない景色を見せてやる」とリレー競技に誘った。
1期開始の1か月前に帰国、全寮制の鮫柄学園へ編入し、寮暮らしを始める。小学生の頃は明るく社交的な性格をしていたが、高2で遙たちと再会した時には昔と違って険のある対人態度になっており、遙たちや江を困惑させる。1期第2話で鮫柄学園プールで遙と勝負した時点では水泳部に在籍しておらず、真琴から遙たちが岩鳶高校で水泳部を作ったと知らされてから、水泳部への入部を決意する。
父も子供の頃に水泳でオリンピックを目指していたが叶わず、漁師となって凛と江の幼い頃に水難事故で死亡しており、自身が父の夢を果たしたいという想いを持っていた。だが留学先で壁にぶち当たり、水泳を辞めたいと思うほど悩み苦しんでいた。
種目はフリーとバタフライで、優れた記録を持っているにもかかわらず遙との勝負にこだわり、2年の県大会ではフリーでのみエントリーしていた。しかし、遙に勝ちたいのではなく、もう一度遙たちと泳ぎたかったという本当の気持ちに気づき、再び遙たちとリレーを泳ぐことによって過去のしがらみから解放され、父の夢として追いかけていたオリンピックを自分の夢として追いかけるようになった。
その後本来の性格を取り戻し、また部を引退する御子柴に後任の部長に任命され、仲間のため、夢のために目標に向けて邁進する。3年の県大会や地方大会での活躍からたくさんの大学からのスカウトが来るが、オーストラリアの恩師からの誘いがあり、卒業後は恩師のチームに入ることを決意しオーストラリアへ旅立った。
葉月 渚(はづき なぎさ)
声 - 代永翼[16]佐藤聡美(小学生時代)
岩鳶高校1年生。2期では2年生。3期では3年生。一人称は「僕」。身長165cm、体重55kg、8月1日生まれのしし座。得意教科は歴史、苦手教科は数学。イチゴのショートケーキイチゴミルクアイス洋食・甘いもの、イワトビックリパンが好物で苦手なのは納豆。一人プロテイン入りのおにぎりやイチゴ味のプロテインをふりかけた料理を美味しそうに食べるなど味覚は独特。真琴とは逆にホラーや絶叫系アトラクションが大好き。末っ子長男で上に三人の姉がいる。遙たちのスイミングクラブでのかつての後輩にあたり、遙や真琴といった親しい間柄の人物を下の名前二文字に「ちゃん」付けで呼ぶ。クラブの閉鎖以降、遙や真琴とは違う中学校であったために疎遠となっていたが、遙の泳ぎに憧れていたため、また一緒に泳ぎたいという想いから岩鳶へ入学した。
天真爛漫な性格。自由な発言をしつつも、周りのことをよく考えている。突拍子もない言動で怜をよく振り回している。
邪気がなく、大胆で真っ直ぐな性格で行動力があり、メンバーのムードメーカー。遙と凛の対決後に岩鳶高校での水泳部設立を提案し、真琴を部長、遙を副部長に指名すると自身も会計に就き、意欲的に取り組む。同級生の怜の棒高跳びのフォームに惚れ込んだことや、名前が女っぽいという共通点による親近感から、熱心に勧誘して入部させることに成功する。
種目は平泳ぎ。後半でタイムが速くなる泳ぎが特徴で「腕が伸びるような錯覚を起こすストローク」と評されている。イメージはペンギンで、本人もペンギン好き[17]
中学時代、親に強制的に進学校へ通わされていたが、精神的に参ってしまったことから、親に岩鳶高校へ通うことを許される。それ以来勉強が本当に嫌いになり、得意な歴史では90点台をとるものの他教科ではひどい点数を取っていた。水泳を続けるために家出もしたが、今は水泳と勉強の両立をする為に努力している。
チャームポイントはヒラメ筋
竜ヶ崎 怜(りゅうがざき れい)
声 - 平川大輔[16]日笠陽子(小学生時代)
岩鳶高校1年生。2期では2年生。3期では3年生。一人称は「僕」。身長177cm、体重65kg、12月14日生まれのいて座。得意教科は数学・英語、苦手教科は音楽と美術。好きなものは寿司、計算、棒高跳びで苦手なものは体に悪そうなもの、UFO、非科学的な物。非科学的なものが苦手なだけでお化け屋敷は怖くない。赤いセルフレーム眼鏡を掛けている。「綺麗」という言葉に弱い。常に丁寧語で会話するが激昂した時は丁寧語ではなくなる。理論と計算でスポーツに向かい合い、そこから導き出される美しさにこだわるなど独特の美意識を抱いており、入学後は陸上部で棒高跳びをしていた。水泳は人間が競技するには不自然で美しくないと感じ、泳げないこともあって同級生の渚からの水泳部への勧誘も断っていた。
自身の美意識を体現したはずの棒高跳びの記録に伸び悩んでいたところ、仮入部として鮫柄との合同練習に参加し、そこで見た遙の泳ぎに魅せられ、水泳部へ正式に入部する。入部当初は理論による自信とは裏腹に他部員から指導を受けた泳法で泳ぐことができず、バタフライでのみ泳ぐことが可能であることが判明する。そのため、練習によってはビート板プルブイを着用している。2期で凛に教えられ特訓した結果、一応全種目を泳げるようになった。真琴の引退後は後任の部長になっている。3期で、全国大会に出場する。
親友の渚の度が過ぎたイタズラや言動に対しては感情的に反論する事も多々あるがあまり効果はない。居眠りするとだいたい渚にイタズラをされたり合宿で落書きされたりと不憫。イメージは[17]
チャームポイントは三角筋上腕二頭筋

岩鳶高校水泳部

松岡 江(まつおか ごう)
声 - 渡辺明乃
本作のヒロイン。岩鳶高校水泳部マネージャー。第1期では1年生、第2期では2年生、第3期は3年生。凛の1つ下の妹。身長160cm、体重は内緒。兄である凛のことを慕っており、凛が日本へ帰国して寮に入ってからは帰宅せず、連絡もろくに無いことを心配して気にかけていたところから、兄と水泳を通じた昔馴染みであった遙達と共に水泳部に関わっていくことになる。
戦国武将・浅井長政の三女・(ごう)と同じであるものの、古風で現代的ではなく、自身の「女なのに男みたいな名前」の響きを嫌がり、「コウ」と呼んでほしいと常々主張していたが、いつの間にか周りからの「ゴウ」呼びを受け入れている。男性の鍛えられた肉体に見蕩れてしまう嗜好を持ち、筋肉の部位や名称にも詳しい。脚の筋肉だけを見て真琴とわかるレベル。
水泳部に4人目の部員として入部し、マネージャーを務める。選手達が言い出すより先に練習のための場所や相手を探してきたり、データを収集分析してスケジュールや合宿を設定するなど、積極的に活動していく。
天方 美帆(あまかた みほ)
声 - 雪野五月
遙と真琴の担任である、古文の教師。身長165cm、体重は内緒。第1期開始時点では新任だが、着任早々生徒たちから「天ちゃん先生(あまちゃんせんせい)」という愛称を付けられる。地元から東京の大学へ進学した後、別業種で就労していたが、夢破れて教師として故郷へ舞い戻ってきたらしいと噂されていた。
前職が「水着関係の仕事」という噂を聞きつけた渚と真琴から懇願され、消極的ではあるが、水泳部顧問を引き受ける。紫外線曝露を気にしているため、プールサイドや海辺では常に用意したパラソルの下に控えており、水着姿になることもない。顧問ではあるが水泳に関する知識はなく、練習内容を指導することはないが、様々な古典的格言をもってアドバイスしている。
第1期第10話で、「水着関係の仕事」が「西九条まりん」という芸名のグラビアアイドルであったことが判明する。
早船 ロミオ(はやふね ロミオ)
声 - 阿部敦
遙・真琴の卒業後、新入生として水泳部に入部した。専門は遙と同じくフリー。東京ロサンゼルスにいたことがある。中学時代は静流と同じ岸窪中学校に通っていたが、中学最後の大切な試合でフライングをしてしまってから飛び込みに恐怖感を覚えるようになる。しかし、宗介の指導や怜と渚、静流と共にメドレーリレーを泳いだことで克服した。泳ぎそのものは上手。
石動 静流(いするぎ しずる)
声 - 松岡禎丞
遙・真琴の卒業後、新入生として水泳部に入部した。専門は特になく、全種目泳げるが、得意種目がなかった為に、自らバックを推薦する。とても無口だが、新入部員勧誘ビデオに出てきたラクダのチャッピーに反応したりカレーワカメを大量に乗せたりとなかなか個性的な人物。ロミオと同じ中学出身で、彼のことを「ロミ」と呼んでいる。実家は海鮮販売店で、素潜りもやっているため泳ぎが得意になった。メドレーリレーで泳ぐことになったバックはまだ荒削りだが、これから伸びると評されている。
国木田 歩(くにきだ あゆむ)
声 - 広橋涼
遙・真琴の卒業後、新入生として水泳部に入部した。女子マネージャー。のんびりとしたマイペースな性格で、脂肪の付いた身体を好む。彼女が作るカレーは「国木田家秘伝のスパイス」が入っており激辛である。

鮫柄学園水泳部

御子柴 清十郎(みこしば せいじゅうろう)
声 - 津田健次郎
鮫柄学園の水泳部部長。身長187cm、体重77kg。趣味はテニス、ビーチバレー、カラオケ。硬派な性格で気骨のある青年。凛を捜して水泳部を訪れた江の可愛さに好感を持ち、以降猛アタックを繰り返す。
種目はフリーで、大会新記録を出すほどの実力を持つ。第2期1話で凛を後任の部長に任命し、引退する。大学生になった後も、大会の際には必ず応援に来ている。スポーツ推薦で燈鷹大学に進学し、アニメ第3期からは遙、旭の先輩として登場する。
似鳥 愛一郎(にとり あいいちろう)
声 - 宮田幸季[16]
鮫柄学園1年生。2期では2年生。3期では3年生。凛に憧れ慕う水泳部部員。身長168cm、体重55kg→57kg、1月4日生まれのやぎ座。趣味は読書。好きな食べものはサンドイッチボルシチ、苦手な食べ物は酸っぱいもの。努力家で真面目な性格だが、ファッションセンスが独特。右の目元に泣き黒子がある。凛に憧れ、いつか同じチームで泳ぎたいと思っている。ドラマCDでは御子柴部長と共に凛を振り回すこともしばしばだったが、百太郎が入ってからは彼に突っ込み苦労することになる。
小学生時代に、凛が遙たちと一緒に出た大会へ出ており、その頃から凛や遙たちを知っている。種目はフリーの長距離だったが、2期では凛とリレーを泳ぎたいと思い平泳ぎを特訓。
県大会では百太郎が選ばれたにもかかわらずリレーメンバーに選出されず落ち込んでいたが、宗介に平泳ぎを教えてもらい自己ベストを出し、地方大会ではリレーメンバーに選出された。宗介が肩を壊したことを明かした時は、一緒に泳ぎたいという彼に同調した。凛が引退後、後任の部長に任命される。
三期では、全国大会に出場。予選では渚と勝負し、勝利を収めた。
寮では1年の時は凛と同室だったが、2年になると新年度の部屋割り変更が行われ、ルームメイトが百太郎になった。部屋の片づけが苦手で机の周りには物が溢れている。実家で犬を飼っている。イメージはアヒル
山崎 宗介(やまざき そうすけ)
声 - 細谷佳正[16]悠木碧(小学生時代)
2期から登場。凛の幼馴染で昔の親友。身長185cm、体重76kg、9月14日生まれのおとめ座。趣味はトレーニングと寝ること。得意教科は数学で苦手教科は英語と歴史。好きなものはコーラトンカツで、苦手なものはシナモンや香草などの匂いがキツイもの。凛の小学校時代の親友で、凛の良き理解者。何事にも動じない強さを持っており、水泳に対しては自分にも周囲にもドライで厳しい姿勢をとる。
東京の水泳強豪校に進学していたが、3年生の春に鮫柄学園の凛と同じクラスに転校する。その後水泳部に入部。凛とは寮でもルームメイトになる。遙とは過去に対戦経験がある。
小学生の頃、凛とリレーチームを組んでいたことがあるが、その時は上手くいかなかった。リレーをつまらないと思い、リレーに情熱をかける凛と価値観の違いから衝突。自分と凛は考え方が違うから同じチームじゃない方がいいと言いチームを離れ、個人競技に専念していた。凛のことはライバルだと思っており、凛と同じく競泳で世界の舞台に立つことを夢としていた。
種目はバタフライで、全国トップテンの実力者。泳ぐ際に、上半身が通常よりも水面から上がるので水の抵抗を受けずリカバリー(ストロークの際に腕を空中で移動させること)ができる。また、肩幅が広く柔軟なため独特なストロークが可能。
3年の春という時期に転校してきた理由として、大学からスカウトが来て進路が決まり、高校水泳最後の年は地元で好きに泳ぎたいと思ったからだと凛に話していた。しかしそれは嘘でスカウトは来ておらず、2年前から右肩を故障していたこと、もう夢は叶わないと悟り水泳を辞めようとしていたが、2年時の地方大会での凛たちのリレーを見て自分も凛と共に泳ぎたいと思い、転校してきたことを地方大会で凛に明かす。そして自分は水泳を辞めるが、最後に凛たちとリレーを泳ぎ凛と本当の仲間になりたいと言い、怪我を押してリレーに出場する。
卒業後の進路は決めておらず、実家に戻り父親の仕事を手伝おうとしていたが、追い出し試合後、凛に夢を諦めてほしくないという想いと待ってるという言葉を告げられ、考えておくと返答している。
3期では肩の療養をしながら、ОBとして鮫柄岩鳶合同合宿に参加、水泳部の練習を見ている。その後、東京で肩の手術が成功し、凛に報告している。遙たちのことは下の名前で呼ぶようになっている。
イメージはジンベエザメ(ホエールシャーク)。
御子柴 百太郎(みこしば ももたろう)
声 - 鈴村健一[16]
2期第2話から登場。鮫柄学園1年生で、御子柴清十郎の弟。身長172cm、体重59kg、12月6日生まれのいて座。お調子者で明るい性格。兄と似て惚れっぽい、兄と同じく、江の可愛さに好感を持ち、よくアタックしているが江からは「金太郎くん」、天方先生からは「浦島くん」と間違って覚えられている。趣味はクワガタ採りで、「ピュン介」、「リンリン丸」、「ラブ次郎」と名前をつけている。好きな食べ物はチーズハンバーガー、苦手な食べ物はゴーヤなどの苦いもの、好きな言葉は河童の川流れ、好きな石は玄武岩
当初は水泳部に入る気がなかったが、成り行きで凛たちとリレーを泳いだことがきっかけで入部する。種目は背泳ぎで、しなやかなバサロ泳法が特徴。中学の大会では何度か優勝経験があり、ついた異名は「日本海のラッコ」。
リレーメンバーではなかったのだが、県大会にて個人の背泳ぎで結果を出したため直前にリレーメンバーに選出される。似鳥と同じく肩を痛めた宗介の出場を後押しした。イメージはラッコ
魚住 拓也(うおずみ たくや)
声 - 相楽信頼
鮫柄学園2年生。専門はバックとバタフライ。当初はリレーメンバーだったが、県大会の個人で結果が伴わず予選落ちする。それにより、同大会のリレー以降、百太郎にリレーメンバーを譲ることになるが、実力を認め快く受け入れた。以降、百太郎からは「うおっち先輩」と呼ばれている。百太郎と同じく女子が大好きなお調子者。
岩清水 透(いわしみず とおる)
声 - 西山宏太朗
鮫柄学園2年生。専門はブレ。県大会のリレーメンバーを担当する。後の地方大会では似鳥にリレーメンバーを譲る。
美波 一輝(みなみ かずき)
声 - 菅原雅芳
鮫柄学園2年生。専門はフリーでマネージャーも兼任。地方大会のフリーリレーに出場する。魚住と似鳥とは一緒に応援するときに隣にいることが多い。意識が高い。

燈鷹大学水泳部

椎名 旭(しいな あさひ)
声 - 豊永利行[19]
遙、真琴、郁弥、貴澄の中学時代の同級生。身長179cm。4月18日生まれ。第3期で遙と同じ大学に進学し、水泳部に入部する。フリーにも出場した。ややお調子者だが明るくまっすぐな性格で、ムードメーカー的な存在。イメージはクラカケアザラシ
【映画版】
岩鳶中学校1年生。専門種目はバタフライ。
明るく元気な性格で、物事を前向きにとらえるポジティブな思考の持ち主。自信家だが、水泳とはまっすぐ向き合う熱血さを持っている。
遙の泳ぎを見てその凄さからフリーを泳げなくなるが、怜に勧められた本や尚の支え、どれだけ泳ぎが凄くても遙も普通の人間なのだと気付き、自分の弱さを認めフリーを泳げるようになる。
中学入学前に引っ越してきており、遙や貴澄たちとは小学校が異なる。姉・茜がいる。さらに中学1年の冬には再度転校したため、いったん遙や真琴、郁弥たちとは関係が切れている。
高校では遙たちと同じく水泳部を設立し、後輩たちと共にリレーで地方大会まで出場する。
稲田 実直
声 - 深川和征
桐生 勇魚(きりゅう いさな)
声 - 金子誠
1年。過去にフリー種目の200mで全国大会出場の経験がある。大学選手権では、フリーリレーにも出場している。
宇仁田 光(うにた ひかる)
声 - 大泊貴揮
1年。北海道出身。異名は「オホーツクキングサーモン」。その為、「(本名は)ウニなのに(異名は)サケ」と自虐している。

霜狼学院大学水泳部

桐嶋 郁弥(きりしま いくや)
声 - 内山昂輝[19]古城門志帆桑谷夏子(幼少期)
霜狼学院大学水泳部の1年生。身長176cm。3月3日生まれ。遙、真琴、旭、貴澄の中学時代の同級生。新人戦には個人メドレーで出場。潮音崎高校出身[20]。無口で孤立しがちな性格。国内での記録はほとんどないが、高3で帰国後初めて出た競技会にて須田東の金城と大森学園の寺島を下し、いきなり大会記録を更新し優勝した。高校時代に大会での泳ぎを見た宗介から「とんでもなくしなやかな泳ぎで、フリーの泳ぎ方が遙に似ていた」と評されている。
中学時代、リレーチームが遙の退部や旭の転校で解散したあと、中2の春に兄の夏也を追って水泳留学した。酸欠で溺れて入院したことがあるが、それを克服し、水泳の実力を伸ばした。イメージはベルーガシロイルカ)。
【映画版】
岩鳶中学1年生。専門種目は平泳ぎ。
繊細で真面目、口下手で引っ込み思案。クールな印象だが恥ずかしがり屋で、慌てた時等には素の感情が出る。小学生の頃から板東SCにも通っていた。
兄の夏也がいれば仲間などいらないと思っていたが夏也から突き放されたことにより関係がこじれ寂しい思いをしていた。
部活を辞めるといい学校を飛び出すが、遙、真琴、旭の言葉により仲間の大切さを理解し、夏也にこれまでの態度を謝罪する。その後は部活動に前向きになり、遙たちとの関係性も良好的になる。劇中には母(声 - 進藤尚美)が登場している。
遠野 日和(とおの ひより)
声 - 木村良平田村睦心(幼少期)
霜狼学院大学の水泳部1年生。身長181cm。1月20日生まれ。郁弥の高校時代からのチームメイト。専門はバック。郁弥のことを気にかけており、ちょっかいをかけては彼のリアクションを楽しんでいる。 普段は眼鏡をかけた温厚な青年だが、郁弥を気遣うあまり、遙への嫉妬と嫌悪の念から再会を阻止している。岩鳶出身で、中学時代、親の転勤で住んでいたアメリカで郁弥と知り合い、酸欠で溺れたところを助けている。穏やかに見えるが、意外に好戦的。多趣味で情報通。イメージはホッキョクグマ
星川 翼(ほしかわ つばさ)
声 - 南雲大輔
霜狼学院大学水泳部のキャプテン。
寺島 湖太郎(てらしま こたろう)
声 - 宮崎遊
異名は「鳴門のテッポウウオ」。異名を気に入っていない。
寒河江 慎(さがえ しん)
声 - 金子誠

鳴武沢大学水泳部

金城 楓(きんじょう かえで)
声 - 小野大輔
鳴武沢大学水泳部所属。身長181cm。一人称は「俺」。当初はバタフライが専門だったが、高校3年生の時にフリーに転向した。フリーの日本記録に最も近い選手として注目を浴びている。非常に好戦的な性格で、他人に対して横暴な態度を取る。
幼少期の遠野を知っており、郁弥とも面識がある。絆の大切さを理解できない。
須堂 煌鉄(すどう こてつ)
声 - ?

主要人物の親族

遙の祖母
声 - 小山茉美
物語開始時(無印)では既に故人。幼少期の遙に「十で神童 十五で天才 二十過ぎれば只の人」という言葉を残す。
松岡 虎一
声 - 保村真
凛、江の父親。
松岡 都(まつおか みやこ)
声 - ゆかな
凛、江の母親。
スティーブ
松岡家の飼い猫。凛に全く懐かない。
竜ヶ崎 司(りゅうがざき つかさ)
声 - 鈴木崚汰
怜の兄。
御子柴 五十鈴(みこしば いすず)
声 - 佐藤利奈
清十郎の2つ下の妹。百太郎の1つ上の姉。燈鷹大学附属高校水泳部部長。水泳と格闘ゲームが生きがい。遙に憧れている。筋肉フェチであり、同じく筋肉フェチの江と意気投合する。
ミハイル・マカローヴィチ・ニトリ(Mikhail Makarovich Nitori)
声 - 木内秀信
過去に日本で暮らしていた経験がある。似鳥の母方の親戚である。筋肉が好きなところは凛から「江と同じタイプ」と言われている。
加藤 数馬(かとう かずま)
声 - 加瀬康之
宗介の従兄弟。宗介からは「数兄(かずにい)」と呼ばれている。
宗介の事を気にかけており、宗介を見守っている。 宗介の実家のお店を継ごうとしており、最終的には店を「割烹カズマ」にすると宗介に公言している。
栗宮 茜(くりみや あかね)
声 - 生天目仁美
旭の姉。夫の母が昔からやっていたコーヒーショップ・カフェ「まろん」で働いている。
栗宮 紺(くりみや こん)
声 - 白鳥哲
茜の夫。スポーツライター。
栗宮 月紫(くりみや つくし)
茜、紺の息子。旭の甥っ子。
鴫野 颯斗(しぎの はやと)
声 - 藤村歩
貴澄の弟。岩鳶SCリターンズに通っている。
鴫野 克美(しぎの かつみ)
声 - 鈴木琢磨
貴澄、颯斗の叔父。東京で「鴫野不動産」を経営している。東京で一人暮らしを始める遙に物件を紹介した。

主要人物 の関係者

笹部 吾朗(ささべ ごろう)
声 - 家中宏
遙たちが通っていたスイミングクラブのコーチ。身長170cm、体重70kg。現在は宅配ピザ屋でアルバイト中。教育指導経験者にして祖父の漁船を操縦できる船舶免許所持者であるため、ピザの配達を依頼される形で度々遙たちに呼び出され、相談相手にされたり伝手を頼りにされたりと、付き合わされている。
美帆がグラビアアイドルであることを知った際には、学生時代はまりんのファンであったことを明かしたが、美帆からは他人へばらさないよう無言の圧力をかけられている。2期にて、祖父のイカ釣り漁船を担保に買い戻して、潰れかけていた岩鳶SCを再建し岩鳶SCリターンズを新たにオープンさせた。
俳優・タレントのつるの剛士からは容姿が似ていることをネタにされている[21]
東 龍司(あずま りゅうじ)
声 - 草尾毅
燈鷹大学の学食にあらわれる謎の男。元競泳選手で、国内外で競泳コーチをしている。育成した選手がもりもり成績を伸ばすことから「全盛の龍司」「特盛の龍司」と呼ばれている。岩鳶高校のOB。鯖が嫌い。
倉本 岬(くらもと みさき)
声 - 寺崎裕香
真琴が勤める水泳教室に通っている少年。初登場は劇場版で、TVアニメでは第3期に登場している。
夏目 薫(なつめ かおる)
ラッセル、ローリー
声 - Andrew Bongionno(ラッセル)、Tellina Lee(ローリー)
凛のオーストラリア滞在時のホストファミリー。シドニーに来た凛と遙を鯖のサラダでもてなす。
ウィニー
ラッセル、ローリーの飼い犬。凛や遙に懐く。
ウィル
声 - JEFF MANNING
凛のオーストラリア滞在時のコーチ。
デイビット
声 - IAIN GIBB
凛のオーストラリア滞在時の水泳仲間。
世良 忠典(せら ただのり)
声 - 吉野裕行
遙や真琴と同じ3年で陸上部の部長。第2期第3話で、思い悩む怜に陸上部に戻って来るように声を掛けた。怜の陸上選手としての才能を高く評価している様子。怜に誘いを断られた後も、第11話では全国大会出場決定のお祝いを言いに怜の教室へ足を運んでおり、第13話では大会の観客席で応援する姿が描かれている(第13話では台詞がなく、映像のみ)。
花村 千種(はなむら ちぐさ)
声 - 佐藤聡美
江の友人。江からは「花ちゃん」と呼ばれている。書道部員であり水泳部の部員ではないが、友人の江を手助けすることがある。

その他

鴫野 貴澄(しぎの きすみ)
声 - 鈴木千尋佐藤利奈(小学生時代)
遙、真琴、旭、郁弥の中学時代の同級生。身長182cm。5月26日生まれ。小学6年の時は凛と宗介と同じクラスだった。
スイミングクラブに通う弟の颯斗を迎えに来たところでコーチの手伝いをしていた真琴と再会する。その後、遙とも再会し、宗介が肩を壊していることと、病院で会ったことを二人に教えた。
3期では、遙や旭と同じ燈鷹大学に通う。
映画『ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』にも登場し、遙たちをバスケットボール部に入るよう勧誘する。
桐嶋 夏也(きりしま なつや)
声 - 野島健児
郁弥の兄。身長185cm。8月20日生まれ。専門種目はフリー。中学時代は岩鳶中学校に通い、水泳部の部長を務め、皆から一目置かれていた。
郁弥とは仲が良かったが、今のままでは郁弥が自分の後ろばかり追いかけたままになると思い、「世界を広げろ、仲間を作れ」と糾弾し、中学に入った頃に郁弥を突き放した。それ以来郁弥との関係がこじれ悩み、互いに皮肉口を叩く間柄になってしまったが、郁弥が仲間の大切さを理解したことで彼を認め、和解する。
岩鳶中学校卒業後は湊風館高校に進学する。同校卒業後はチームには所属せず、競泳大会に出場し「賞金稼ぎ」をしながら世界を放浪し、シドニーで留学中の凛と出会う。帰国後、岩鳶・湊風館・鮫柄学園との3校合同合宿にOBとして参加する。
そこで怪我の手術をするか迷っていた宗介に助言している。イメージはタイガーシャーク
芹沢 尚(せりざわ なお)
声 - 日野聡
【映画版】
岩鳶中学校水泳部のマネージャーを務める3年生。
遙たちの教育係を担当。専門種目は背泳ぎ。同学年の夏也から厚く信頼されている。
目に病気を持っており、中学の間は試合に出られない為マネージャーをしている。
第3期では東京の大学に進学し、スポーツ医療を学んでいる。区民プールで子どもに水泳を教えるコーチのアルバイトをしていた。引っ越しのため辞めたが、新たにコーチになった真琴を通じて遙たちとも再会する。
アルベルト・ヴォーランデル(Albert Volandel)
声 - JEFF MANNING
スウェーデン出身の競泳選手。身長192cm。日本語訳のテロップでの一人称は「俺」。フリー100m、200mの世界記録保持者。一緒に泳いだ者の心を抉るという「異次元の泳ぎ」から北欧神話における戦いと死を司る神にちなみ「水泳界のオーディン」という異名を持つ。その泳ぎで遙を魅了した。水の中では凄まじいオーラを放つが、普段は穏やかで友好的な性格。
卓越した習得能力を持ち、初めて触れたものでも短時間で使いこなす。練習も本番もその泳ぎは圧倒的で、孤高の絶対王者として君臨している。
終始英語で話しており、彼が話すシーンでは日本語訳のテロップが表示されている。
ラルフ
声 - PETER VON GOMM
ルーカス
声 - CHRIS KOPROWSKI
アルベルトのスポンサー。電動車椅子に乗った高齢の男性。アルベルトを「アル」と呼んでいる。シドニーにて巨大な水槽内で泳ぐアルベルトを鑑賞しながら「お前は美しい…お前は私の夢そのものだ…」と呟く。

  1. ^ a b 京都アニメーション、ポニーキャニオン、ランティス、朝日放送
  2. ^ 京都アニメーション、ポニーキャニオン、バンダイナムコアーツABCアニメーション
  3. ^ a b c d e f g h i 七瀬遙(島﨑信長)、橘真琴(鈴木達央)、松岡凛(宮野真守)、葉月渚(代永翼)、竜ヶ崎怜(平川大輔
  4. ^ CMが放送できないNHKの制約を逆手に取ったNHK鳥取のオリジナルコーナー。同様の事は『たまゆら』(広島)等でも実施。
  5. ^ 七瀬遙(島﨑信長)、橘真琴(鈴木達央)、葉月渚(代永翼)、竜ヶ崎怜(平川大輔)、松岡凛(宮野真守)、山崎宗介(細谷佳正)、似鳥愛一郎(宮田幸季)、御子柴百太郎(鈴村健一)、御子柴清十郎(津田健次郎)、松岡江(渡辺明乃)、天方美帆(雪野五月)、笹部吾朗(家中宏
  6. ^ 当初の予定ではOLDCODEXの楽曲「Heading to Over - Version:Free -」が起用される予定だったが、OLDCODEXの活動休止に伴い変更となった。
  7. ^ 橘真琴役の鈴木達央も、同回のアニメグランプリの声優部門にてグランプリを受賞している。





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