DRAGON QUEST -ダイの大冒険- 登場人物

DRAGON QUEST -ダイの大冒険-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 11:26 UTC 版)

登場人物

以下は、主人公と主要キャラクターである。

  • ダイ
    本作の主人公。竜の騎士と人間との混血児である12歳の少年。出生時の名前は「ディーノ」。孤児として流れ着いた孤島デルムリン島でモンスターたちに囲まれ育ち、後にアバンの使徒となる勇者。
  • ポップ
    アバンの使徒の一人である15歳の少年。物語全編を通じてのダイの最大のパートナー。初登場から暫くは魔法使いとして未熟さも見られたが、ライバルとの数々の死闘を経て大魔道士へと成長する。
  • アバン
    かつて魔王ハドラーを倒した勇者。物語登場時では31歳。デルムリン島でダイやポップを守るため、ハドラーと戦う。スピンオフ作品『勇者アバンと獄炎の魔王』での主人公。
  • 以下のキャラクター以外の魔王軍のキャラクター・モンスターについては、魔王軍を参照。

作風

タイトル

タイトルロゴは、連載開始当初は『DRAGON QUEST』の方が強調されていたが、旧テレビアニメ化に合わせて第76話『デパートへ行こう』(バラン編)から第343話(最終回)まで『ダイの大冒険』を強調した旧アニメと同じものに変更された[10]。ただし、単行本・文庫版のロゴは初期の『DRAGON QUEST』の方を強調したもので、後期のロゴはジャンプでの連載時しか使用されていない。

2020年からの「新装彩録版」やアニメ第2作では、デザインは異なるもののゲームのロゴが小さくなり『ダイの大冒険』が大きくなっている。アニメ第2作ではロゴの背後に竜の紋章がある。ポータルサイトやスピンオフ作品『勇者アバンと獄炎の魔王』では、アニメ第2作と同じものが使われている。

設定

初期においては「宿屋に泊まって体力・魔法力を回復」「魔法使いは力が弱く、打撃・武器による格闘は不得手」「魔法と同様の効果を発揮する武具」「冒険の最中での転職」など、ゲーム本家を踏襲する設定や台詞が随所に表現されていた。中期から後期においては設定の踏襲よりも、作品独自のストーリー展開やキャラクターの技・呪文、台詞回しに重きを置くようになり、漫画ならではの表現方法を模索していくようになる。

アバンとハドラーの対決は『I』の竜王と勇者をイメージさせ、次々と国が滅んでゆく6大団長編は『II』のハードな雰囲気を、ニセ勇者やデルムリン島・怪物の設定は『III』、魔界のモンスターは『IV』、獣王遊撃隊は『V』の仲間システムなど、『ドラゴンクエストV』までのシリーズ5作品のイメージを取り込んでいる[11]。連載末期には最新作『VI』のモンスターが登場し、ゲームにも必殺技の概念が特技として逆輸入された。

ポップの存在

原作者の三条は、読み切りから『ダイの大冒険』の制作に入った段階で、読者の興味を惹くためには読者との窓口になるキャラクターが必要だと考える[12]。ダイは読者が憧れるヒーローであり、立派な勇者である。みっともないことはできない、言動には制約や禁止事項が多く出てくると推察する[12]。ならば、その反対にみっともないキャラクターを脇に置いて、ダイができないことをやらせようと弱虫で臆病なポップを誕生させた。三条は「彼と主人公ダイとのダブル主役でいきたいと考えていたんです」と語る[12]。駄目なキャラクターであるポップが強くなれば、「もともと15の力の奴が20になるよりも、0だった奴が15になるほうが断然嬉しいでしょ」と言い、三条はダイのかっこよさとは違った感動が味わえることを表現しようとした[12]。ポップがいるからこそダイが強く見え、ポップは弱いのによく頑張ったという展開が可能になったという[12]。ポップの成長は立ち上げ時からの計画で、三条は「読者に最も見下されている彼が、オーバー・ザ・トップとして主戦力にまでなるっていう展開は当時のジャンプのセオリーから飛び出せると思いました」と述べている[13]

ところが連載初期において編集部から「こいつ(ポップ)いらないから、早く殺せよ」と進言されてしまう[12]。三条は「いや、こいつ、これから結構がんばるんですよ」と編集部を必死に説得したという[12]。主人公以上にサブキャラが奮闘する漫画を目指していること、ごく普通の人間でも頑張ったら戦える漫画をやろうとしていることを説明し[12]、ポップをかばったというエピソードがある。

メンタリティーに関しては、ダイは少年らしく純粋でもろく、人間のポップは体はもろいがメンタリティーが強い。三条はポップのメンタリティーは「ダイよりもよっぽどタフ」だとしている[14]。登場する誰もが「人間は弱い、価値がない」と嘆く時に「価値があるんだバカヤロー」と言い続ける役目がポップであり、生まれながらの勇者であるダイにはできない役だという[14]。人間と竜の騎士のハーフであるダイは人間の代弁者ではない。人間の代弁者として大魔王に挑んでいくのがポップの役割である[14]

人間と魔物・悪と正義

劇中では、発表当時以前の『ドラゴンクエストシリーズ』に見られるような、人間と魔物の間での単純な勧善懲悪の対立関係が敷かれているわけではない。読切のエピソード2編(『デルパ! イルイル!』と『ダイ爆発!!!』)は、どちらも温厚で純朴な魔物達を人間が脅かす構図であり、黒幕は人間である。連載が始まって以降も、「人間が主敵である魔物を倒す」という方向性は維持されるものの、場合によっては人間の味方になり得る魔物の存在が随所で描かれていく。

ヒュンケル、バラン、ラーハルトなどのエピソードは人間側が悪者のように描かれている。また勇者ダイも、母親の死は人間の手によるものであり[注釈 2]、物語の中盤ではその強大な力に向けられる一般の人々からの視線に苦しみ、竜(ドラゴン)の騎士と人間との混血という自らの出自に悩むこととなる。

最終ボスの大魔王バーンは、それ自体としては非常に冷酷な性格ではあるが、魔族なりの確固たる大義・正義(地上界を消し、魔界に太陽をもたらすことで、神々によって魔界に押込められた魔族を救わんと侵攻していた)を持つと共に、「強さ」を持つ者に対しては種族ゆえの差別はせず、例え人間であろうと敬意を持って接していた。ダイに自身の配下になるよう勧誘する場面においては、人間側の正義に潜む危うさを示唆した発言(「世界の危機にだけ現れ、世界を救い去っていく勇者は人間にとって都合がいいだけの存在であり、平時には疎まれる」)をしており、最終的に勧誘を断ったダイも、そうした人間側の危うさについては一定の理解を示している。

このような正義と悪を巡る構図も本作品の特色の一つである。また、人間は自分達の暮らす地上を守るため、魔族は地下深くに追いやられた屈辱を晴らし、地上を消し去って魔界に太陽の光を呼び込む(作中最強とされる大魔王バーンでも太陽レベルのエネルギーを生み出すことは出来ない)という壮大な目的のためなど、人間・魔族のどちらも確固たる理念の元に戦うという、現実社会における国レベルの戦争の縮図ともいえるテーマが取り入れられている。

連載の延長

読み切りのアンケートでの評判が良かったことから、1〜2年の予定で『ダイの大冒険』の連載が決定した[15]。しかし三条は、最悪10週で打ち切りになることも念頭において、ダイとポップの旅立ちがちょうど10話目になるように構成する[16]。人気が出たことによりその10話目が巻頭カラーとなり、国民的ゲームの漫画化でプレッシャーも大きかっただけに、1番胸を撫で下ろした瞬間だったという[16]

ジャンプコミックス・パーフェクトブックによれば、本来はバラン編の直後に大魔王バーンが現れて完結の予定だったが、人気が出たため物語構成が変更されたとしている[10]。パーフェクトブックの編集者は「その通りに進んでいたら、ポップはそのまま死亡、バランもダイに倒され、即最終決戦という展開になっていたはず」と記述している[10]。一方で三条は、キャラクターが物語を作ると発言している[17]。バランが味方になることは登場前から考えていたと明かし[13]、「キャラを考えるときは一緒にゴール地点を決め、そのオチを絶対に変えないと決めて進めば、途中で物語が延びたり寄り道してもブレないでちゃんと着地できる」と述べている[17]

連載続行により変更になった物語構成は、メインキャラクターを中心にした娯楽編への転換である[10]。これは2年以上の連載を見込んだ軌道修正と、アニメ化により派生したファン層へのサービスだった。この結果、マァムの早期登場と鬼岩城編に世界会議・巨大魔城・新しい剣といった派手な要素が入った[10]

魔界編

物語は冒険開始時の目的である「魔王軍の壊滅および大魔王バーンの打倒」が最後まで貫かれ、達成されることで完結している。しかし、魔界の奥地に幽閉されている冥竜王ヴェルザーの存在、破邪の洞窟の最深部、聖母竜マザードラゴンの語る「邪悪なる存在」、姿を消したダイの行方など、最後まで詳細が明らかにされなかった要素がある。これは、大魔王を倒した後に通称「魔界編」として物語が続く予定だった名残りであることが、『JUMP REMIX』版での三条に対するインタビューで明らかになった。

読者や編集部から連載続行の要望があったことから三条は、念のためヴェルザーを伏線として用意し、構想だけは練っておいたという[16]。だが連載後半の作画の稲田の体力は限界で、三条も大魔王を倒したところで終わらせることが物語として最良だと判断していた。その事情を当時の編集長の鳥嶋和彦に伝えると、「納得いくペースで締めていい」と言ってもらえたことから最後は余裕をもって書かせてもらえたという[16]。今後もし続編を書くとしても、「今の世相に合わせて当時の物語構成を変えることだけはしない」と述べている[16]

世界観

本作の舞台となる世界は、ゲーム本編とは無関係であるが、用語や呪文、モンスターやアイテムなどは、共通している部分も多く存在する。

用語

魔法力
呪文を使うための力の源[18]。魔法力の絶対量によって呪文の威力は異なり[19]、魔法力が低いと契約を済ましていても呪文が使えないこともある[18][20]
『ダイの大冒険』の世界では、魔法力は呪文だけでなく、武器に吸わせたり[21]込めたり[22]して攻撃力に変換したり、魔法動力球で増幅変換して鬼岩城の動力としても使われる[23]
闘気
攻撃的生命エネルギーで、剣や呪文と並ぶ攻撃戦法。直接身体から放つものと、武器に集束させて放つものがある。前者はクロコダインの獣王会心撃ヒム闘気拳(オーラナックル)、後者はノヴァノーザングランブレードやヒュンケルのグランドクルスなど[24]
ダイたち正義の戦士が使う闘気は「光の闘気」、邪悪な生命体が発する闘気は「暗黒闘気」と呼ばれ、性質も異なる。暗黒闘気は攻撃だけでなく特殊な肉体(劇中ではバーンがハドラーに与えた身体)の復活や鎧兵士(暗黒闘気生命体)の生成にも用いられ、様々な魔的影響力を持つ。その代表例として、「暗黒闘気で受けた傷は、ベホマなどの呪文の回復効果を一定時間受けつけなくしてしまう」というものがある。光の闘気には、暗黒闘気への対抗力が強い特徴がある。
この2種以外にも、炎の暗黒闘気と呼ばれる「魔炎気(まえんき)」や、竜の騎士が発する攻撃力と防御力を兼ね備えた「竜闘気(ドラゴニックオーラ)」といったものがある[24][25][26]
後年になって原作者の三条は「光の闘気」「暗黒闘気」「竜闘気」以外に普通の「闘気」というものがあり、クロコダインの闘気技はこれに属すると述べている。光の闘気は人間や精霊等の精神性が、暗黒闘気は魔族や魔物等の精神性が、それぞれ上乗せされる特別なものであり(人間であるヒュンケルが暗黒闘気を使えたり、ヒムが光の闘気を新たに身に付けたように、これらは必ずしも種族に限定されない)、魔炎気は暗黒闘気の発展形だが自身の肉体を著しく酷使するものと解説している。精神性を上乗せしないノーマルかつシンプルな「闘気」を使って戦う人間、魔族、魔物もいて、クロコダインなどはこれに当たると説明している[27][28]
人間
地上各地に国や都市、村などを作り生活している種族。修練を積んだ一部の者を除いては魔力や戦闘力において魔族、竜、怪物に劣る者が大半である。はるか昔、人間は魔族や智慧ある竜との間で世界の覇権をめぐって争いを繰り広げ、これに憂いを抱いた神々は「竜の騎士」を創造し、三種族のいずれでも世界の均衡を乱すならば、それを制裁する役割をもたせることで争いを抑止した。一方で神々は脆弱な人間に恩寵も与え、結果、人間は地上界とそこに注ぐ太陽の恵みを享受することになる。魔族や怪物には自分達よりも脆弱な人間を軽蔑する者も多いが、一方で人間の精神・心に大きな価値や力を見出す者もいる。神々が究極の戦士として生み出した「竜の騎士」も、魔族の魔力・竜の力と共に人の心を持たされている。
魔族
魔界を故郷とする戦闘種族。容姿は人間に似ているが、強力な魔力や特殊能力を持ち、人間よりもはるかに長寿である[29]。長寿であるがゆえに人生の密度は薄く、ただ長い歳月をだらだら生きるだけという者も珍しくないという[30]。人間との混血は可能で、ラーハルトは魔族の父と人間の母を持つ混血児である[31]
人間の女性を妻にしたラーハルトの父やポップの父と親友になったロン・ベルクのように、人間と友好関係を結ぶ人物も存在しているが、物語開始の21年前に始まったハドラーと人間との戦争の影響から、人間社会では魔族のみならず魔族と親しくなった人間をも迫害するようになった。
魔王軍には存在は確認されなかった女性の魔族に関しては、回想シーンでのバーンの第7宮廷で給仕として登場している。
魔族と同じく魔界を故郷とし、強力な戦闘力をもつ巨大な爬虫類のような姿をした種族。はるか昔においては高度な知性を持つ個体が多い種族だったが、物語の時代では単に精強なモンスターの一群としてしか見做されない事も多く、知性を持つ個体は既にほとんどいなくなって久しいようである。魔界有数の実力者だった冥竜王ヴェルザーは「最後の智慧ある竜」であり、本編の数百年前に魔界の竜族の両巨頭であった冥竜ヴェルザーと雷竜ボリクス真竜の闘いと呼ばれる一騎討ちを行って、勝利したヴェルザーが竜族の頂点となって「冥竜王」の称号を得た。
竜の騎士(ドラゴンのきし)
はるか昔、争いの絶えない世界を憂いた人間の神・竜の神・魔族の神という三柱の神々が生み出した、人の心・竜の力・魔族の魔力を併せ持った究極の戦士。野心を抱き世界のバランスを乱す種族が現れた時に、その者を討ち滅ぼし争いを無くすことを使命とする[32][33]。額に竜(ドラゴン)の紋章が浮かぶと竜の騎士特有の闘気・竜闘気が全身を覆い、超人的な攻撃力と防御力を発揮できる。また魔力と戦闘力を極限まで増幅した「竜魔人」と呼ばれる最強戦闘形態(マックスバトルフォーム)への変身も可能。この姿になると竜の騎士の最強攻撃呪文・ドルオーラ(竜闘気砲呪文)の使用が可能になり、敵を殲滅するまで人間の姿に戻れない魔獣のごとき存在となる[34][35]。また、その体に流れる「竜の血」は死者に飲ませれば強靭な精神力のある者を死の淵から蘇らせる事(ダイは人間の血のほうが濃いため不可能)が出来る。ただし、これらの強さは完成させるまでは時間がかかるらしく、少年期は普通の人間とさほど変わらないらしく成人するまでは力を完全に使いこなせない事がバランの口から語られており、ダイは異例の存在だったといえる。
聖母竜マザードラゴンによって生み出され、死亡すると魂はマザードラゴンによって神の世界へと還される[36][37]。死亡した竜の騎士の竜の紋章はマザードラゴンの中に戻り、次なる竜の騎士に受け継がれる。寿命は人間より少し長いが、ほとんどの竜の騎士は生涯戦い続ける宿命により短命に終わっている[34]。世界の均衡を保つバランサー的存在故、基本的に同じ時代に複数の竜の騎士が存在することはない。
数千年にわたって代々受け継がれてきた竜の紋章には、歴代の騎士の闘いの記憶が蓄積されている。大魔王バーンはこれを「闘いの遺伝子」と評した。バランとソアラの間に生まれたダイの竜の紋章には闘いの遺伝子が含まれていなかったが、バランから継承した竜の紋章の闘いの遺伝子はダイの中で覚醒した。
テラン王国やバーンやハドラーなど一部を除いては竜の騎士の存在を知っている者はあまり多くなく、クロコダインやザボエラは紋章を見てもわからなかった。ヒュンケルやポップやブラスも同じく紋章を初めて見た時は竜の騎士だとはわからなかった。
竜魔人(りゅうまじん)
竜の騎士が魔力と戦闘力を、極限まで増幅した最強戦闘形態(マックスバトルフォーム)。「竜の牙」で手を傷つけた上でこれに落雷を落とすことで、竜魔人に変身する。ベースは人型であるが、皮膚は鱗に覆われ、背中には翼が生え、身体の各所に鰭状や角状の突起も生えるなど竜としての特徴が強く表れる。血の色も赤から青となる。攻撃衝動の塊と化すため「針の先が皮膚に当たっただけでも」相手を容赦なく反撃してしまう。この性質上、戦場にて相対した者すべてを殺さなければ元には戻れない。もしくは、戦闘不能なほどのダメージを受けることで解除される。
劇中で最初に使用したのはバランであり、ダイに関しては「人間の血の方が濃いからこの姿にはなれないだろう」と述べている。
双竜紋(そうりゅうもん)
ダイの両手に宿った竜の紋章を見たバーンが名付けたもの。右手の甲にはダイの竜の紋章、左手の甲には歴代竜の騎士達が継承し続けた竜の紋章が浮かんでいる。これによりダイは、【戦いの遺伝子】を身につけ大幅に戦闘力を向上させている。まさに未知の現象であり、これが発動した時の戦闘力は竜魔人級かそれ以上とバーンは推測している。
竜魔人化
ダイ曰く「左手の紋章は完全に開放していない」とのこと。これは強大な力ゆえに無意識にリミッターが掛かっていたものであり、意識的に全開にしたことで発動した形態。姿こそ人のままではあったが、紋章は本来の位置である額に戻り、紋章自体もバランの竜魔人状態と同様に変化している。バーン自身が鬼眼の封印を解かなければならなかったように、素の戦闘力で真・大魔王となったバーンを圧倒する力と、それまでのダイには持ちえなかった闘争本能も解放されている。
怪物(モンスター)
地上や魔界に幅広く生息し、魔物とも称される生物達。獣人族のように人型のものから、実体のある自身の肉体を持たないエネルギー生命体まで、その種族や生態は千差万別。魔王の邪悪な意思で凶暴化し、それに従う性質があるが、強い意志で自我を保つものなどもおり、全ての個体に当てはまるわけでもない。地上界では南海の孤島デルムリン島に旧魔王軍の怪物達はじめ多くの個体が移り住んでいるが、それ以外の地域にも多数の怪物が生息している。魔界の怪物は地上界の怪物より強力とされており、ゲームでの『I』~『Ⅲ』までの怪物が地上の怪物、『IV』~『VI』までの怪物が魔界に住む怪物として登場している[注釈 3]
超魔生物(ちょうませいぶつ)
妖魔士団のパワーと生命力の乏しさを補うため、竜魔人バランを理想体にザボエラ・ザムザの親子が研究・開発した魔族の強化改造体。魔族をベースにあらゆるモンスターの長所を移植手術することで誕生した、一種の合成超獣である[38][39]。闘気をあやつる力と大猿系モンスターの柔軟な皮膚組織で物理ダメージを軽減し[40]、受けた外傷が素早く治癒する機能も持っているが[41]、その高い再生機能が逆に仇となるマホイミ(過剰回復呪文)によるダメージは回復できないため、閃華裂光拳が天敵となる。
ザムザ自身を改造した試作体は通常は魔族の姿で、戦闘時のみ超魔生物になる変身機能をつけていたが、変身後に呪文が使えない欠点があった。ハドラーを改造した改良版では、身体そのものを超魔生物と化すことで、魔族の姿に戻れないという代償を払ったことで呪文の使用が可能になった。
超魔生物が死を迎える際は、肉体が黒き灰となって跡形もなく崩壊してしまい、死体を残すことなく消滅してしまう。何故このようなことになるのかはザムザ自身も解明できておらず、「神から授かった肉体に手を加えた天罰かもしれない」と推測するに留まっている[42]。ザボエラによると、圧倒的な力をもつが生命力の消費がバカにならず「他人を改造するならともかく、自分がなりたくはない」と語っている。

職業

ダイ側の戦闘参加メンバーの職業や転職の設定は、基本的に『III』の世界観に準拠している[注釈 4]。ただ、ダーマの神殿のような転職を行うための場所はなく、基本的には本人の特性に応じて勝手に名乗っているようである。ここには記載しないが、劇中にはごく短期間だけ登場した職業の者[注釈 5]や、後発のナンバリング作品に見られた職業の者[注釈 6]もいる。

勇者
勇気あるもの」。職業以前にその強い意志を持つ者を指している事もある。ダイやアバン、ノヴァやでろりんが該当[43]。剣術や呪文に精通している万能職である一方、各分野においては専門職には劣る。また、国によっては国王から認定を受けられるようである。アバンの勇者育成業も国々に広く認知されているようであり、アバンのしるしは世界的な身分の証明にもなる。
戦士
重量な武器や防具を装備できるが、呪文は使えない。情に流されずに目の前の敵を倒すことが本来の役割であるが、武人としての正々堂々とした印象も持たれる。クロコダイン、ヒュンケル、ラーハルト(全く呪文が使えないわけではないらしい)、へろへろロカなどが該当。特殊な武器を使用している者が多かった。
僧侶
回復や補助呪文の使い手。教会で神父やシスターとして勤める者もいる。レイラずるぼんなどが該当。神の祝福を受けるとメガンテを使っても肉体が崩壊しない可能性もある(ずるぼんが僧侶としての洗礼を受けているかは不明)。一方で戒律もあり、『勇者アバンと獄炎の魔王』では刃物の使用が禁じられている(ゲームではそのような戒律は描かれておらず『聖なるナイフ』等を装備可能)。
僧侶戦士
初登場時〜フレイザード編までのマァムが、両親の職業と自身の特性から自称したもの。当時の彼女が僧侶としての洗礼を受けていたかは不明で、戦士としては武術は基礎しか学んでおらず、アバン流の技も習得していない。所持するハンマースピアはその戦士性を象徴した武器とされたが、『勇者アバン-』での僧侶レイラも普通に扱っていた。
魔法使い
攻撃呪文や補助呪文の使い手。特にマトリフによってサポート役としての重要性が説かれている。肉体的には一般人と同等程度の強さしかない。ポップ、マトリフ、フォブスターまぞっほが該当。
大魔道士
魔法使いの上級職[注釈 7]としての呼び名。作中では、魔法使い系呪文とともに僧侶系呪文も扱うことができ賢者の素質を秘めているとされたマトリフ[注釈 8]と、彼に師事し最終決戦直前に魂の力を目覚めさせたポップの2人が自称した。
武闘家
格闘の使い手。マァム(中期以降)、ブロキーナ、チウが該当。呪文は使えないが、ブロキーナは習得している(転職後のマァムの魔法力は僧侶戦士時代の半分から増えず、新しい呪文も習得しない)。作中では、ブロキーナが興した武神流が存在している。
賢者
僧侶と魔法使いの呪文を幅広く使え、勇者・戦士ほどではないもののある程度の武器・防具を扱える(ただし、作中の賢者はほとんど軽装で、武器を持った描写もほぼない)。レオナ(賢者の卵といわれている)、アポロマリンエイミ、バロンなどが該当。
盗賊
スピンオフ作品『勇者アバンと獄炎の魔王』でのレイラが該当する。ただし物盗りは行わず、刃物を使って魔物を退治する際の技能面のみを表したものである。

呪文・魔法と必殺技

アイテム

道具

薬草
傷や体力を回復する薬となる植物。作中ではポップヒムが咀嚼して食べるように服用した。味は苦いらしい。ゲーム同様、摂取した瞬間に体力を回復する力がある。ただ、金属生命体であるヒムには効果が無かったらしく、吐き出している。
また、ポップが使うシーンではギャグのオチのような扱いで使われる事が多く、他のメンバーが回復呪文による治療を施されたり手厚い看護を受けたりしている中、ポップだけは薬草で済まされる(しかも手渡しではなく投げられたものが顔面にヒットするなど)といったシーンが複数ある。
チウはこれを常に最低5つは持ち歩いているが、弱いモンスター(ぐんたいアリ[注釈 9])に襲われた際に全て使ってしまい、ザムザとの戦いで必要となった時に用意することが出来ず、ポップに「(弱いモンスター相手に)薬草5つも使うな」と突っ込まれていた。
キメラの翼
一度行った場所に一瞬で移動することが出来る道具。効果は1つにつき一度きりで、使用すると効果と引き換えに燃えるように消失する。ハドラーがデルムリン島でダイに敗れた際に、本拠地・鬼岩城へ戻るために使用した。スピンオフ『勇者アバンと獄炎の魔王』でも、ジニュアール家に残されていた最後の一つをウロド平原の戦いの前にアバンがブロキーナに託しており、ウロド平原の戦いの後でウロド平原に駆け付けたロカレイラをロモスに帰す為に使用された。ゲームの『ドラゴンクエストシリーズ』にも登場。
水晶玉
今作では離れた場所の映像を見る道具として登場。占い師であるナバラメルルの他、ザボエラまぞっほまでも使用しており、素質があるならそれほど高位の術師でなくとも使える模様。
聖水
弱い怪物を寄せ付けない、魔よけの効果がある水。作中では、ネルソンの船の船首から常に流し続けていた。ゲームの『ドラゴンクエストシリーズ』にも登場。
魔法の聖水
魔法力を回復する水。マリンがレオナから預かっており、ポップはマリンから譲り受け、消耗した魔法力を回復した。ゲームの『ドラゴンクエストシリーズ』にも登場。
魔法の筒
サイズに関係なく、中に物を入れることのできる小さな筒。先端を対象に向け「イルイル」の掛け声で対象を筒の中に封じ込め、「デルパ」の掛け声で中身を解放する。モンスターを封じ込めて持ち歩き、いざという時に解放して戦力とするのに使うことが可能。他にも、バーンパレスに現れたアバンがピクニックセットなどの小道具をこの筒に入れて持ち込んでいた[注釈 10]
モンスターを封じ込める場合、基本的に許容量は1本につき1体だが、ブラスがかつて魔王ハドラーから委ねられた「金の筒」は、1本に複数のモンスターを封じられる特別製だった。また、普通の物と効果は同じだが黒い色の筒もある。
魔法の玉
魔法の筒の改良型である巨大な玉。魔法の筒より遥かに上の許容量を誇り、数十匹のモンスターを詰め込める。最終決戦時にザボエラが中に魔界のモンスターを大量に封じ込めたものを複数隠しておき、フローラ達を罠に嵌めるのに使用した。魔法の筒と違って使用すると破裂してしまうため、1回限りの使い捨てであるのが欠点。
なお、『ドラゴンクエストIII』に同名のアイテムが登場するが、こちらは爆弾である。
アバンのしるし
アバンが修行を終えた弟子に卒業証書代わりに贈っているペンダント。アバンが精製した「輝聖石」と呼ばれる貴重な石に、チェーンや紐を付けたもの。
「輝聖石」の力により少しだけ戦闘時のダメージなどを軽減し、所有者の精神を高めると心の性質に応じた色の光を発する(レオナの「正義」の心に反応して、白く光るなど)。輝聖石は、製法がアバンの家系にしか伝わっておらず、彼以外に作ることができない。
スピンオフ漫画『勇者アバンと獄炎の魔王』では、アバンが所持していたペンダントの輝聖石にマトリフが重圧呪文ベタンを込めて、アバンがそのペンダントを身に着けることで自身の肉体に負荷をかけてスピードを強化する鍛練の一環にしており、この鍛練がアバンが海波斬を習得することに繋がった。
魂の貝殻
死に行く者の魂のメッセージを込められる巻貝の殻。ヒュンケルの育ての親であるバルトスは、その死に際、地底魔城の隠し部屋に用意したこの貝にヒュンケルへの遺言(アバンとの約束や死の真相など)を込めた。それは15年後のダイとヒュンケルの戦いの最中、マァムによって見つけられ、ヒュンケルに伝えられることになる。
神の涙
所有者の願いを叶えるという、伝説の生きたアイテム。邪な願いを叶えることを防ぐため、自らの心と意思を持つ。その能力で、天地魔界の三界のバランスをかつて幾度となく崩したという。力なき存在を憐れんだ神々が地上界に落としたもので、地上で最も穢れ無き場所に現れるとされる。何度でも復活するが、願いを叶え終わった後は願いを叶え続けていた時間と同じだけの時間をかけなければ、再び地上に現れることは無く、それ以前の記憶も全て失われる。デルムリン島で、これを発見したダイの「トモダチになってほしい」という願いを受けてゴールデンメタルスライムのゴメちゃんの形になり、ダイのそばにいた。
ゴールドフェザー
アバンが破邪の洞窟で作成した、2種の羽状アイテムの一つ。羽先はアバンが精製した「輝石」と呼ばれる特殊な石が付いており、呪文の威力を増幅させる力を持つ。敵に刺すことで動きを一時的に封じたり、遠距離からの牽制攻撃に使用する他、アバンが破邪の秘法を行う際に五芒星を作る時に使用する。
シルバーフェザー
アバンが破邪の洞窟で作成した、もう1種の羽状アイテム。羽先はアバンが精製した「聖石」と呼ばれる特殊な石が付いており、魔法力を蓄積させておくことができる。魔法力を溜めて対象者に刺すことで、魔法力を回復させることが出来る。アバンは、これ一つあたりに並の魔法使い2〜3人が完全回復できるほどの魔法力を溜めておいた。
ガルダンディーの白い羽は、逆の効果を持っている。
アバンの書
アバンが自ら編み出したアバン流の武術や呪法の知識、後世への教えなどを記した、この世に1冊しかない貴重な手書きの本。焼き滅ぼされたカール王国の図書館にあったが、宝箱に入っていたため無傷で済み、それをマトリフが探し出し、テランにいたダイ達に渡した。武術の「地の章」、呪文などの知識「海の章」、心の「空の章」の三章構成。
カールのまもり
アバンが魔王ハドラーと戦っていた頃、当時王女だったフローラより賜ったカール王国の宝。ペンダントの形状をしている。一種の身代わりアイテムで、作中ではアバン自身がメガンテを使った時に、アバンの命の代わりに砕けた。
ゲームでの類似のアイテムとしては、「命の石」や「復活の玉」がある。
獣王の笛
吹くと怪物が現れ戦闘になり、勝てば仲間にすることが出来る笛。クロコダイン百獣魔団長になるまで使用していたが、チウがクロコダインの特訓を手伝った礼として貰った。現れるモンスターの数はランダムであり、複数体を同時に相手にする状況になる場合もあるが、そのうち1体でも勝てれば、その個体は仲間にすることができる。チウはこれで、獣王遊撃隊員の大部分を集めた。
魔法の筆
オリハルコンを含む様々な物質に、文字等を書き込むことが出来る筆。書いたものは即座に定着し、滅多なことでは消えない。チウが携帯していたアイテムの一つ。チウはこれを使い、獣王遊撃隊員として勝手に認定したヒムの左胸(偶然にも核のある位置)に隊員番号「12」の数字を書き込んでいる(持ち合わせがなかった隊員の証であるエンブレムバッジの代わり)。当初、猛抗議したヒムは数字を消そうとしたが、その腕力をもってしても拭い消すことはできなかった。
バーンの鍵
鬼岩城を動かすのに必要な鍵で、通常はバーンが所持している。ギルドメイン山脈から死の大地に鬼岩城を移動させるため、キルバーンがバーンより預かっていた。パプニカのサミット襲撃の際はミストバーンが預かっていた。
黒の核晶(くろのコア)
禁呪法を平気で扱うハドラーをして「忌まわしい伝説の超爆弾」と言わしめる、魔界の兵器。
魔界の奥地で採取される、魔法力を無尽蔵に吸収する物質(鉱物)の「黒魔晶(こくましょう)」を呪術で加工して作られる。手のひらサイズの小型爆弾1発で、大陸一つが軽く消し飛ぶ程の威力を持つ。作中には小型タイプ2個(ハドラーとキルバーンに仕込まれたもの)、大型タイプ6個(ピラァ・オブ・バーンに搭載)、大きさ不明1個(ヴェルザーが魔界で炸裂させたもの)の計9個登場。
かつてヴェルザーもバランと対峙したときに1度だけ使用したが、その1発で自分の勢力圏である大陸をも失ったため、以後使用することはなかった。
バーンは直径1メートルクラスの物を用意し、さらにそれを6発使って六星魔法陣[注釈 11]を併用し威力を増幅させることにより地上そのものの消滅を狙った。
起爆方法は基本的には製作者の魔法力による指示だけだが、ロン・ベルクが「機械仕掛け爆弾」と言っており、炸裂は通常の爆弾と同様で、火力を使った呪文などで誘爆させることが可能であり、逆に氷系の呪文で凍らせれば爆発を阻止することが出来る他、極寒地では凍結防止対策が必要。凍結手段も絶対ではなく、ハドラーに埋め込まれた物は彼の魔法力を大量に吸い込んでいて誘爆寸前状態にあったが、バランが弱点を知らなかったので竜闘気で抑え込んで爆発を最小限にした他、キルバーンの物は魔界のマグマ成分により凍結対策済であった。
夢見の実
就寝前に食べると熟睡できる上に、いい夢が見られるという木の実。最終決戦前夜に、メルルからダイがこれを貰って食べて眠った時は、両親が夢に現れた。
ミエールの眼鏡
隠された物を見抜く眼鏡。アバンが破邪の洞窟で入手し、キルバーンの仕掛けた「殺しの罠(キル・トラップ)」を事前に破壊するために活用した。珍妙なデザインで、アバンはジョークの種にした。
オリハルコン
銀色に輝く、伝説の超金属。地上のあらゆる金属より硬く、神秘的な力を内封しているとされる。神々が創った金属とされており、現在では地上にはほとんど存在せず、神々が人間に与えた伝説の武具の形で僅かに残るのみである。
金属としては最強の硬度を持ち、(絶大な魔力を持つバーンの呪文やメドローアを除いた)あらゆる呪文を弾き返し、高熱や冷気にも極めて高い耐性を持ち、さらに自己修復能力も備えているため、この金属を用いて作られた武具は優れた武具となるが、その性質上加工が困難であるため、オリハルコン製武具を製作できる者は限られている。
但し魔界のマグマといった強酸からの腐食耐性は完全ではなく、自己修復機能を持っていても修復に時間がかかり、刀剣の場合は切味が半減してしまう欠点がある。
劇中に登場したオリハルコン製の武器はダイの剣、真魔剛竜剣、覇者の剣の3種類である。また、防具としては覇者の冠が登場している。シグマの疾風の槍もオリハルコン製である可能性があるが、詳細は不明。
魔剣の金属
鎧の魔剣などに用いられている金属。固有名は無く、「あの魔剣の金属〜」「ヒュンケルの鎧と同じ金属で〜」といった風に、既に武具として加工された状態で呼ばれている。
オリハルコンを除けば地上最強の金属であるとされ、高い硬度を持ち、呪文や高熱・冷気をほとんど受け付けず、自己修復能力も持つが、金属であり電撃が伝導してしまうために電撃呪文のデイン系に対しては無力である。また、あくまで金属そのものが呪文に対して強いだけであって、呪文を遮断する魔力場などを発生させるわけではないため、鎧で覆われていない部分に呪文が直撃すると鎧を身につけていても防ぐことは出来ない。全身鎧である鎧の魔剣に比べて、急所をカバーするのみの軽装タイプである鎧の魔槍は機動力に勝る反面(呪文に対しても含めて)防御力に劣るとされている他、全身鎧の魔剣もハドラーの地獄の爪(ヘルズ・クロー)で貫かれた穴から呪文を打ち込まれる描写もある。
毒消し草・毒草
チウが持っていたアイテムの植物。負傷したダイに薬草を与えようとして、間違って取り出したもの。作中で使用された描写はない。ネイル村のミーナは、スライムの毒に侵された母のために魔の森で毒消し草を探すも、迷ってしまっていた所でダイ達に出会っている。毒消し草はゲームの『ドラゴンクエストシリーズ』に登場しているほか、毒草も本作での登場後に発売された『トルネコの大冒険シリーズ』にて登場している。
涙のどんぐり
チウが持っていたアイテムの木の実。食べれば体力が回復するが、効果はごくわずか(雀の涙ほど)。ダイが使用した際には、体が光っていた。
毒蛾の粉
振りかけた相手を混乱させ、同士討ちをさせるアイテム。「外伝・勇者アバン」でアバンが開発・使用した。ゲームの『ドラゴンクエストシリーズ』にも登場している。
爆弾
バダック氷炎結界呪法の結界を張っている二つの塔を破壊するために、即席で作成したもの。マトリフから「デザインがダサい」と評されてダメ出しを食らっているが、威力そのものは折り紙つき。導火線に点火してから5秒で爆発する。
塔が2つあるため2つ製作されたが、どちらも塔を破壊していない。片方は呪文による妨害が入ったため完全な不発(爆発させる場所の失敗)だったが、もう片方は魔物への攻撃に使われ、ハドラーを含めた上位魔物の群れを爆炎で丸焼き、半壊させてしまうほどの威力を見せた。
JUMP COMICS PERFECT BOOK 1ではマトリフの評価から、そのまま「ダサい爆弾」の名称で紹介された。
不死鳥のかがり火
炎の不死鳥の羽根から落ちた火の粉で、滅多なことでは消えない上に邪悪な力に強く反応する性質を持っている(強大な悪の魔力を感じ取ると、炎の色が変化する)。スピンオフ『勇者アバンと獄炎の魔王』で登場し、ディードックが死の大地で発見した。アバン一行がサババを訪れた際に、マトリフがディードックの店で入手した。ハドラーとアバンが凍れる時間の秘法で共に封印された後、マトリフは不死鳥のかがり火を持って世界中を巡って、魔王ハドラーの居城がホルキア大陸にあることを突き止めた。

武器・防具

パプニカのナイフ
パプニカに伝わる、三振りの短剣。堅い殻を持つ魔のサソリも斬ることができるかなりの業物。
三振りの内、赤の宝玉の付いた「太陽」のナイフをレオナがダイに友情の印として贈ったが、バランとの戦いの中で「竜の騎士」の力に目覚めたダイの闘気に耐え切れず、消滅してしまう。その後、もう一振りの「風」のナイフ(緑の宝玉が付く)を贈られ、サブウエポンとして装備するが、最終決戦ではレオナに返却され、彼女が使用した。なお3本目の「海」のナイフ(青の宝玉が付く)は、今は亡きレオナの父・国王が持っていたため所在不明。
良質とはいえ所詮はナイフであり、攻撃力の低さ(攻撃力20)[44]は否めず、最序盤の魔のサソリ戦・キラーマシーン戦以降では、この武器で敵を倒すことはほとんどなかった(ガーゴイル戦とハドラー戦ではアバンの剣を、クロコダイン戦では兵士の剣を、ヒュンケル・フレイザード戦は鋼の剣、バラン戦では鎧の魔剣を使用している)。なお、映画版では第1作目ではハドラー、第2作目ではベルドーサ第3作目では、ワイバーン、ダブルドーラメネロを倒している。
マジカルブースター
ポップがアバンから贈られた小振りの魔法の杖。短めな杖の先端にある魔法玉は使用者の魔法力を増幅させる効果がある。ポップはこれを利用し、わざとクロコダインに杖での打撃攻撃を行って魔法玉を壊し、その欠片で魔方陣を作ることで本来使用できないマホカトール(破邪呪文)を発動、洗脳されたブラスを救う事に成功した。
壊れたマジカルブースターはロモス王国に預けており、戦いが終わったら引き取りに行くつもりだとポップが単行本おまけページで語っている。アニメ第2作では、かなり大きくなった。
ハンマースピア
マァムが使用する、金属製の長柄な棍棒状の武器。先端は片方が矢尻状の槍の穂先に、もう片方が先端と左右にスパイクが付いた戦鎚になっている。僧侶の武器としてはかなり重量級だが、父親のロカの腕力を受け継いでいるマァムは軽々と振り回す。マァムが武闘家に転職したため、装備から外れた。
前日譚である『勇者アバンと極炎の魔王』で、元々は母親のレイラが使っていた武器であることが明かされた。なお、僧侶は戒律で刃物の使用を禁じられているため、槍の方も刃になっていない。
魔弾銃(まだんガン)
マァムに贈られたアバン作の銃。輝聖石(アバンのしるし参照)の材料の一つで、魔法力を溜め込む「聖石」製の弾頭をもつ弾丸に魔法を充填して発射する。攻撃魔法だけでなく回復補助系魔法なども充填し、離れた相手に効果を打ち込むことができ、その活用範囲は広い。弾丸は繰り返し使用できる。また、側部に穴を空ければ中身を漏洩させることができる(メラ系呪文を放とうとしたフレイザードの指にギラの入った弾丸を突き刺し、誘爆させた)。
フレイザード戦の際、氷漬けにされたレオナを救うために2発分の閃熱呪文(あらかじめギラが入っていたところに、ベギラマを追加した)を込めた弾丸を撃った結果、壊れてしまい、バダックは直せなかったため以降は使われていない。この銃の破損が、マァムが武闘家を志すきっかけとなる。
なお、この物語における大砲は、従来の剣や魔法に代わる新兵器として期待されている武器として登場する一方、魔弾銃以外の銃は登場していない。これについてJUMP COMICS PERFECT BOOK 1では「技術レベルが低く、小型化が出来ない」と説明している。
真空の斧
クロコダインが愛用している、真空系呪文の力を持った斧。真空の効果を上手く使えばメラゾーマも防げる。
一度バラン戦で破壊されたが、命ともいえる魔宝玉が無事だったため、バダックによりパプニカの金属を用いて修復されて名前が「帰ってきた真空の斧MARK-II」(攻撃力50)[44]となる(ただし、誰もそう呼ばなかった)。その後、バーン戦で再び破壊され、魔宝玉も破壊されたために失われた。
獣王の鎧
巨大な怪物用の鎧で、その中でも最強級のもの。あまりにも重量があるため、人間には装備できない防具。クロコダインが、劇中で一貫して装着し続けた。
旅人の服
ロモス国王からポップとマァムに贈られた、厳しい旅に耐えうる丈夫な服。服の上にロゴの入った前掛けのようなものを着用し、前掛けごとベルトで締めている。ベンガーナで購入したものを、一時レオナが装備した事もある。
特にポップの基本装備となり、修復し続けながら最後まで使用した(マァムは武闘家に転職後は武闘着を使うようになった。なお、武闘着の胸のロゴは旅人の服と同じ)。ポップはその後、マトリフに貰った「魔道士のマント」やレオナから貰った「パプニカの法衣」を装備することもあったが、これらは旅人の服の上に羽織っている。
鋼の剣
ロモス国王からダイに授けられた、片手剣。市場にある程度の数が出回っている武器でもあり、ベンガーナで新しく購入もできた。
対不死騎団戦からバルジ島の戦いまで相次ぐ戦いの中で使用され続けたが、そのために傷みが激しくなっており、超竜軍団の襲来時にヒドラとの戦いで粉砕されてしまう。新たに購入した鋼の剣をダイは使う事になったが、並の武器ではもはやダイの力に耐えられなくなっていったこともあり、対バラン戦の序盤が最後の使用となった。
魔法のステッキ
マジカルブースターを失ったポップがロモス国王から貰った、中型サイズの魔法の杖。硬い金属で出来ており、打撃攻撃も可能。
主に対不死騎団戦で使用され、ダイのライデイン習得の修行の際には、補助兼標的用具として使用している。この時の酷使が響いたか、その後のバルジ島の戦いでは使用しておらず、この前後に装備から外した模様である。
鋼のプロテクター
小型の「鉄の盾」と共に、ダイがロモス国王から貰った防具。主に胸部を防護する、簡易な鎧。当初はマントも付いていたがヒュンケルとの初戦で鉄の盾と共に破損し、プロテクターのみが修復されながらも、バルジ島の戦いで破損するまで使い続けられた。
どたまかなづち
フレイザード戦の後、パプニカの武器屋[注釈 12]で紹介された武器。兜に巨大な撞木型の槌が取り付けられたもの。武器屋いわく「とっておき」で、攻撃力はかなりあるらしい。
「格好悪い」という理由でダイは購入しなかったが、ランカークス村のジャンクの武器屋でも入荷する予定の貼り紙があった。
輝きの杖
バルジ島の戦いの後に「へんなベルト」と共に、ポップがマトリフから貰った魔法の杖。伸縮機能があり、普段は縮めておくことができる。
物語中盤以降の相次ぐ戦いの中で、使用され続けた。一度ミストバーン達を追って死の大地に誘い出された際に置き忘れたが、後から死の大地を訪れたチウによって回収された。置き忘れた輝きの杖の代わりに、レオナから貰ったパプニカ製の「新品の杖」(羽ばたきの杖[45])を装備した事があるが、親衛騎団との初戦で早々に破損してしまっている。その後、大魔王バーンとの初戦が、劇中での最後の使用になった(敗戦後に漂着した時もへんなベルトに挟んでいるが、ブラックロッドを受領したため、最終決戦では使用していない)。『勇者アバンと獄炎の魔王』でもマトリフ自身の装備としてギュータの法衣と共に登場している。
ワイズ・パーム
レオナがベンガーナで購入した手袋。魔法玉の指輪が付いており、魔法力を増幅できる効果を持っている。バラン戦で使用した。
騎士の鎧
ベンガーナのデパートで3800G(ゴールド)にて購入した鎧。防御力は高かったが、子供であるダイの体格には余りに不釣り合いであったため、動き辛く、結局分解していくつかのパーツのみを装備し直した。直後のヒドラ・ドラゴン戦を経て、バラン戦で早々に破壊された。
ドラゴンキラー
鋼鉄よりも硬いとされるドラゴンの皮膚をも、たやすく貫くという武器。手甲と一体化したような形状の刀剣を腕にはめて突くように使用する。
市販されているものの中では最高級の武器で希少価値が高いらしく、ベンガーナのデパートで競売にかけられていた。レオナが落札を試みるも財テク目的での入手を目論む商人のゴッポルが18000Gで競り勝って落札した。直後、超竜軍団が襲来し、怯えたゴッポルが逃走の際に落としていったため、ヒドラとの交戦で鋼の剣を破損してしまったダイが拾って使用し、ヒドラの撃破に成功する。しかし、直後に現れたキルバーンにダイが投げつけた際に、キルバーンの強酸性かつ高温の「魔界のマグマと同成分の血液」によって溶解してしまった。
真魔剛竜剣(しんまごうりゅうけん)
人間が作ったものではなく、神々が鍛えしオリハルコン製の両手剣。正当なる竜の騎士に、代々受け継がれてきた武器。竜魔人のパワーをもってしても消滅しない、数少ない武器。剣としての長さは相当なもので、バランでさえ背中に背負っていたほど。
再生能力を持ち、折れたとしても時を経て再生することができる。又、たとえ竜の騎士の手を離れても、主の下に自ら飛来する。同様に竜の騎士が存在する限り武器として死ぬことはなく生き続ける。これはダイの剣が「ダイ専用の武器」であることに対して、真魔剛竜剣が「竜の騎士専用の武器」という違いである。
バランの死からその手を離れて暫く所在不明だったが、最後の戦いにおいてダイを真の竜の騎士と認め、姿を現した。全力のダイと鬼眼王バーンの肉体の激突に耐えきれず(バーンの片腕を破壊するも)折れてしまい、再び行方不明になった。
ロン・ベルクが目標としている武器がこの真魔剛竜剣であり、この剣を超える武器を造ることが彼の夢である。
自己修復機能も付いているが、高酸性による腐食ヘの耐性は不完全なため、それによる錆や腐食は修復に時間がかかり、その間は切れ味が半減してしまう。
覇者の剣
神々から人間に与えられた伝説の武具の一つ。ロモス王国武術大会で優勝賞品として出されたオリハルコン製の片手剣で、ダイに与えられていた「覇者の冠」と対になる。同大会を発案して利用しようとしたザボエラの息子ザムザの手によって盗まれた上にハドラーに献上され、超魔生物以後の彼の武器となる。その後、ハドラーとダイの最後の戦いの際に破壊された。
優勝賞品として出された剣はザムザによってすり替えられた精巧な偽物であったが、それでもダイが竜闘気を込めた攻撃でザムザを倒すほどの威力はあった(使用後に、竜闘気に耐えられず消滅)。
魔法の闘衣
ダイのためにレオナが用意した、パプニカ製の特殊な布と魔法術で編まれた特製の服。竜の騎士の全力の竜闘気にも耐えうる程、耐久性が高い。同じ素材の「騎士のマント」も同時に贈られたが、こちらは直後のザムザ戦以外では装備しなかった。
ダイが最後まで使用し続けた装備の一つとなる。
王家の服
レオナが着用する、パプニカ王家の特製の服。魔法の闘衣と同じく特殊な布と製法を用いており、並の防具より遥かに高い魔法防御力を持つ。最後まで装備し続けていたが、魔力炉に取り込まれそうになった時に一部の布や装飾が腐食し、バーン戦では胸部の布を破られた。最終的には上半身はマントで、ビキニのように胸だけを覆い隠していた。
パプニカの法衣
ポップが着用していた特製の服で、ダイの魔法の闘衣やレオナの王家の服と同じく特殊な布と製法で編まれており、極薄で作られた一種のオーバージャケット。サババを強襲したハドラー親衛騎団から各国の戦士たちを救援に向かおうとするダイとポップに、レオナから着て行ってと勧められて、ポップは旅人の服の上から着用した。以降は、バーンパレス外周部での大魔王バーンとの闘いまで着用していたが、バーンのメラによって焼き尽くされた。
カールの法衣
カール王国に伝わる、邪気を祓う効果があるとされる衣服。ミナカトール習得のために破邪の洞窟へ向かうレオナたちが着用した。
妖魔の杖
ザボエラが携行している魔法の杖。自身の身体に比して長めの杖で、先端がクモのような形状をしているのが特徴。ダイ達を闇討ちしようとした際にマトリフに反撃されて落としたまま撤退しているが、その後も持ち続けていたため、少なくとも1本以上の予備があるようである。マホプラウスなど強力な魔法を用いる際に使用するが、独断専行を咎めたハドラーによって魔牢に幽閉されたのを最後に携行しなくなった。
毒牙の鎖
ザボエラが使用した隠し武器。短い鎖の先端に目玉模様の付いた禍々しく鋭利なペンダントが付いており、ザボエラの調合した致死性の猛毒を仕込んである。鎖を回転させながら魔力を帯びさせ、相手に向けて放つことで高速の光弾となって目標を貫く。例え急所を外そうとも、かすっただけでその毒は相手を死に追いやるほどである。
死神の笛
笛にもなる、キルバーン愛用の大鎌。回転させることで敵の五感を一時的に麻痺させる音波を発生させ、最終的には全身の感覚を奪う。ただし、精巧な武器で、傷一つでも入ると音波の効果が無くなる。
ジャッジの大鎌
魔界における決闘審判装置ジャッジが持つ大鎌。敗者の首を撥ねる際に使用されるが、刃部分で対象を押さえつけて亜空間に引きずり込む形でも使用される。後者の場合は、対象の肉体に傷はつかない。
キルバーンとの決戦では、アバンが柄の部分を用いて槍代わりに使用。
シャハルの鏡
あらゆる呪文を反射する伝説の武具(盾)。魔法を反射する性質に加え、盾としての防御力も非常に高いため、「究極のアイテム(盾)」とも言われる。ハドラーによって、シグマに授けられた。
魔法使いであるポップに対して非常に厄介な盾だったが、戦いの後にポップへと譲渡された。ポップが防具代わりに胸部に仕込んだことから、取っ手はある程度伸縮自在のようである。最終決戦でバーンの呪文をはね返し、「天地魔闘の構え」を破る切り札となったが、バーンのカイザーフェニックスとポップの爆裂呪文を同時に跳ね返した負荷に耐え切れず、砕け散った。
闇の衣
ミストバーンが力と正体を隠すために着用していた衣。首飾り状の封印を破壊すると、真の姿が現れる。首飾り状の封印は、バーンの魔力によって再び閉じることが出来る。名称はロン・ベルクがつけたもの。
ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』のラストボスが纏っているバリアの名称、および本作の連載終了後に出たゲームシリーズで登場するようになった防具に同名のものが存在する。
ギュータの法衣
本編でも、マトリフが身に纏っていた帽子と衣服。『勇者アバンと獄炎の魔王』では、ヨミカイン魔導図書館での戦闘後、マトリフが正式に仲間になるタイミングで着替えて戻って来るのが初出[注釈 13]。名称は2巻のプロフィールページにて明らかになった。5巻においてギュータの修行場における闘いの正装であると説明されており、作中でマトリフの他にもバルゴート(回想)、カノンチョコマ(後のヴィオホルン山麓での援軍時に着用)たちが着用している[注釈 14]
あぶない水着
マトリフが所持していた。『勇者アバンと獄炎の魔王』でオトギリ姫の居城の偵察の際に、レイラに着用させている。
泳ぎやすく、守備力は低いものの水中や海中戦で威力発揮する。
暗黒のマント
『勇者アバンと獄炎の魔王』にて、幽霊騎士団フューレが所持していた、呪文を跳ね返せる伝説の秘宝。マトリフは初見の際は火炎呪文を跳ね返されて手傷を負うが、二戦目では真空呪文を地面から吹き上げることでマントを巻き上げて無効化して見せた。
アバンの聖剣/アバンの冠/アバンの鎧/アバンの盾
『勇者アバンと獄炎の魔王』にて、地底魔城での最終決戦に際してアバンが着用した装備[46]。カール王家に秘宝として伝わっていた武具を、王女フローラの依頼を受けたジニュアール家の執事ドリファンがアバンの装備として鍛え上げなおした物である。各部に、ジニュアール家の紋章が刻まれている。鎧は普段アバンが装備しているカール騎士団の鎧の上に、重ね着出来るようになっていた。
聖なる杖
神の祝福を受けた宝具の杖で、回復呪文だけでなく攻撃呪文の威力も増幅する。アバン一行が地底魔城への突入前(アバンとの合流前)にネイル村でアリアムからレイラに渡された。前日譚『勇者アバンと獄炎の魔王』で、地底魔城の「地獄門」の前の花崗岩の通路でのレイラとグランナードとの死闘の際に使用され、真空呪文でグランナードの体表面を削り続けて核(コア)の光を探り当てた後、レイラが聖なる杖を核の表面に突き刺した後で、ハンマースピアの一撃を聖なる杖に加えたことでグランナードの核を貫き通して倒すことに成功するが、聖なる杖の宝玉部分が破壊されたことで使用不能になった。
ロン・ベルク作の武具
鎧の魔剣
バーンからヒュンケルに与えられた片手剣。刀身が消滅しない限り、何度傷付いても再生する「不滅の武具」。バランの剣には劣るが、伝説の魔剣と呼ばれた一刀である。
刀身に比べてかなり大きい鞘は「鎧化(アムド)」の声に反応して装着者の全身を覆うと化す。性質上鎧化した状態だと鞘がなくなるが、兜に装着することによって柄が面頬、刀身が鎖状になって持ち歩ける(この鎖状になった刀身を攻撃に使用したこともあった)。
鎧の魔槍や魔甲拳に比べ、ほぼくまなく全身を覆うデザインであり、またほとんどの攻撃呪文が通用せず、かつこの世で最も硬いオリハルコンの次に硬い材質で作られているため、魔法使い相手でも多大な戦闘力を発揮できる。凍える吹雪のような息系の攻撃手段も防ぐが、金属という性質上、電撃呪文と間接系呪文は防げず、顔などのわずかな隙間や、戦闘によって生じた穴からはそれ以外の氷炎系呪文なども受け付けてしまう。
鎧の部分はラーハルトの超高速攻撃で破壊され、さらに剣を対バラン戦でダイに貸し与えた際、電撃呪文(ライデイン)と拳の竜の紋章からの竜闘気を込めたダイの全力の一撃(ライデインストラッシュ)を放った後に刀身が耐えきれず消滅してしまい、再生不能になった[47]
鎧の魔槍と比較して防御性で勝る反面、機動性で劣る。アバンの使徒として、クロコダインと共に闘志を新たにしたヒュンケルの元に自ら飛んでくるなど意思を持ち、この魔剣もまた「真の武具」である。
鎧の魔槍(よろいのまそう)
バーンからバランを介し、ラーハルトの手にあった武具。にして「不滅の武具」。本体である槍以外の部分(厳密に言えば穂先周囲を覆う鞘の部分)は「鎧化(アムド)」の声に反応して、装着者を覆う鎧と化す。槍は伸縮可能で、縮めた状態で左手の盾に装着できる。ただ、鎧化していない時は長い状態のまま持ち歩いている。
鎧の魔剣に比べると攻撃性が追求されており、全身のパーツに様々な武器(槍の柄に仕込まれた左右に展開する刃、胸鎧にナイフ、右腕の手甲、両膝の突起、左腕の楯と兼用のブーメラン)が仕込まれており、あらゆる体勢から攻撃できるようになっている。また、軽装ゆえに鎧の魔剣より防御性で劣る反面、機動性で勝る。魔剣と同じ金属で作られているため、電撃系と間接系呪文を除き、攻撃呪文が通用しない。
バーンとの最初の対決で損傷した後にロン・ベルクにより、鎧の各部を覆う面積を増やして防御性能を向上させ(同時に外見も大きく変わった)、右腕には剣が追加された(劇中ではアバンが使用)。さらに、槍の穂先をグランドクルスに対応出来るよう十字(通常使用時は三角)状に変形できるよう大幅な改修・強化がなされた。鎧の魔剣同様、意思を持ち、武器が死なない限り、損傷は自然に直る。しかし劇中では、修復を待つほどの時間が無いなどの理由でロン・ベルクに直してもらうことが多かった。バーンとの最終決戦では槍本体が大破してしまったが、再生不能になったかは不明。
ダイの剣(ダイのつるぎ)
オリハルコン製の剣。ロモス国王がダイに贈った「覇者の冠」が材料に使われた。攻撃力150[44]。意思を持っており、剣自体が使われるべき時だと判断するまで鞘から抜くこともできない。このため、親衛騎団との戦いなどで窮地に陥ったこともある。逆に、超魔生物改造後のハドラーとの初戦では、ハドラーの強さを感じ取り、自ら剣の封印を解き、抜くようにダイに教えた。
バーンとの最初の対決で折られてしまうが、ロン・ベルクが修復。剣自体をこれ以上強くすることは出来ないため、修復後は魔法剣使用の際に刀身に呪文を纏わせた後、一度鞘に収めることで纏わせた呪文の威力を最上級クラスにまで増幅させる特別な鞘が追加された[48]。鞘は真・大魔王バーンとの戦いで竜魔人に変貌した際に外れ、それ以降は行方不明となっている。
ダイの剣はダイ専用の武器で、彼以外の者には使用しても真の力を発揮できない。チウが持った時は、そのあまりの重量に驚いている。鍔の根元に埋め込まれた魔法玉はダイの闘気、意志あるいは存在そのものに反応して輝く。なお、ダイが死ぬと魔法玉の輝きも消えて、剣の命も失われるとされる。
光魔の杖(こうまのつえ)
バーンが所持している杖。装備者の魔法力を吸収し、高エネルギーの光の刃と変えて先端より噴き出す。基本的には、ゲーム本編に登場する「理力の杖」と同じ原理である。
ただし、理力の杖の場合は誰が使っても同じ攻撃力しか上がらないが、光魔の杖は威力と魔法力の吸収力に上限が無いため、使用者の保持魔法力が高ければ高いほど攻撃力が増す。圧倒的な魔法力量を持つバーンが振るった場合は、オリハルコンの剣を折れるほどの威力を見せた。
バーンと光魔の杖の組み合わせにより、ロン・ベルクからも「最強の武具」と言わしめるほど。杖先から伸びる鎖が腕に絡みつくことで、所有者の魔法力を吸って光刃を形成する。そのため、使用中は魔法力を無尽蔵に吸い取ってしまうリスクもある。その甚大な魔法力消費量はバーンですら侮れる物ではなく、短時間の使用でも魔法の威力を低下させてしまう。実際に光魔の杖を使用開始直後のバーンはダイの剣を一撃で叩き折ったが、その直後のハドラー戦では覇者の剣による攻撃を防ぐのがやっとだった(その際に特性を予測していた旨を、ハドラーが語っている)。"武器"というよりも、魔法力を放出してエネルギーの塊である光の刃に変える"装置"であり、武器としての純粋な性能は低い。
ロン・ベルクはこの武器が「最高の武器」とバーンに評され(ロン・ベルクは「戯れに作った物」と言っていた)、実質的に最強の武具となってしまったことに失望し、バーンの元を去った。
杖の先端の出力を全開にすれば、あらゆる攻撃を防ぐ障壁となり、その威力は竜の騎士最大最強の呪文・ドルオーラをも完全に防ぎきれるほど。しかし、ダイが連発で放ったドルオーラには耐え切れず、バラバラに砕け散ってしまう。バーンは元々この武器を、体力の低下した老人形態時の護身用武器として使用していた。そのため、真・大魔王となった際には「もう必要ない」と言って、砕け散った光魔の杖を自ら踏み砕いた。
ブラックロッド
伸縮自在の杖で槍や如意棒の機能も付帯している。使用者の魔法力を吸収して打撃力に変える、「理力の杖」や「光魔の杖」と同じ性質の武器。攻撃力60[44]。伸ばすだけでなく、装備者の意思と言葉により先端だけ二股の槍形にするなど、形をある程度変えることも可能。その威力は、ポップが短時間持って振るうだけで容易に大岩を砕くほど。「理力の杖」よりこれら諸々の性能が増された一方で、「光魔の杖」のように際限なく魔法力を吸収することもないといった改良が加えられている。
最終決戦前にポップに渡され活躍したが、バーンの奥義をポップが破った際にカラミティエンドで砕かれた。
魔甲拳(まこうけん)
手甲。「鎧化(アムド)」の声に反応し、鎧の魔剣・魔槍と同様の完璧な魔法防御を誇る鎧と変化する。武闘着と合わせて防御力は88[44]
初使用となったアルビナス戦では、マァムが本気で闘う意志に呼応するかのように魔甲拳が防御形態を取りサウザンドボールの直撃を防いだ。続けてマァムの「鎧化(アムド)」の掛け声で頭に付けていたシニョンキャップは外れ、代わりに額にサークレットが装備されて、髪型はポニーテールになった。上半身は武闘着の上から右肩、左肩、左胸を鎧が覆う。下半身は左膝部分、右足全体を鎧が覆った。この際、鎧の邪魔にならないよう武闘着のスカートは、腰部分で自動的に折り畳まれた。
武器のサイズが巨大だった鎧の魔剣と比べて、元の状態が手甲サイズのため、鎧化しても全身を隈なく覆うことはないが、機動力を損なうことはない。これは、サイズ以外にも装着者であるマァムが素早さを重視する武闘家であることにも起因しており、マァムもそれを評価していた。
装着している方の半身は特に防御力が向上する為、マァムはロン・ベルクの「利き腕じゃない方に着けた方が便利だぞ」という助言に従って、防御に多用する左手に装備した。実戦では、アルビナスが連射したサウザンドボールを左手で易易と防ぎ切り、左足で蹴り返している。
鎧の肩部にはメタルフィストというナックルダスター型の武器が格納されており、それを利き手(マァムの場合は右手)の拳頭に装備して戦う。攻撃力62[44]。その硬度とマァムの鍛えた拳速をもってすればオリハルコンも砕くことが可能であり、劇中ではオリハルコン製のアルビナスのボディを砕いた。
グレイトアックス
大戦斧。真空の斧を破壊された後のクロコダインの武器となる。
火炎・爆裂・真空の3種の呪文の力を持つ。効果発動の掛け声は「唸れ!○○(よ)!」。クロコダインは「ちょっとしたアバンストラッシュ気分」と評している。その威力をもって、魔法の玉から出現した多数の魔界のモンスター達を蹴散らした。しかしザボエラが操る超魔ゾンビには攻撃が通じず、刃こぼれを起こしてしまった。その後、その重量を利用し超魔ゾンビを倒されて逃げようとするザボエラを取り押さえるのにも使用した。バーンパレスに向かった際にも持っていったが、ミストバーン戦を最後に携行しなくなっており、バーンとの戦いを前にそれ以上の使用を諦め装備から外したようである。
  • ○○:「轟火」〈火炎系〉、「爆音」〈爆裂系〉。真空は作中で使用シーンが描かれなかった。
星皇剣(せいおうけん)
ロン・ベルクが自分専用にこしらえた、二刀流の片手剣。普段は不気味な形状の石像の中に封印した上で、アクセサリー状のアイテムに入れて携行していた。
封印状態でも攻撃してきた超魔ゾンビの骨の刃が逆に破壊されてしまう程の業物だったが、未完成の試作品で、全力使用には未だ耐えられないものだったため、反動で星皇十字剣使用後に砕け散り、ロン・ベルク自身も、再生能力をもってしても70年近く治らないという重度の損傷を両腕に負った。

地理

作品の世界は我々の地球と似た地球型惑星であり、大地は球形をなしている。恒星としての太陽が1つ存在する。星の住人(人間、魔族、智慧ある竜族など)が思い描く世界観は「地上界」「魔界」「天界」の3つで構成され、バランスを保っているというもの。地上界に存在する4つの大陸および島の形は日本列島をモチーフにして作られている。魔界は大地のはるか下の地中にあり、地上界と物理的に地続きになっている。天界に関しては、所在がどこにあるのか明らかにされていない。

地上界

デルムリン島
世界最南端に位置する島。魔王の魔力から解き放たれたモンスターの棲み処となっており、人々からは「怪物島」と恐れられている。ダイの育った場所であり、物語の出発点。魔王軍の活動開始と共に、モンスター達が凶暴化しかけるもアバンの破邪呪文で正常に戻ることが出来た。
ラインリバー大陸
地上界南西部、デルムリン島の真北に位置する大陸。形状は九州に酷似。
ロモス王国
武力は低いが、国民の団結心が強い国。百獣魔団の侵攻や妖魔士団の超魔生物からの襲撃を受けるも、ダイ一行の活躍によって撃退した。
ネイル村
ロモス王国近辺にある農村。魔の森の東に位置する。マァムの故郷。
魔の森
侵入者を迷わせる森。デルムリン島よりも広い。魔王が復活してから凶暴化したモンスターたちが住み着いている。百獣魔団のテリトリー。
『勇者アバンと獄炎の魔王』では、キギロにより世界各地に同様の魔物の森が作られていた。アバン一行がキギロやマンイーターと戦ったのも、このロモスの魔の森。
ポルトスの町
ロモス北西に位置する町。ピラァ・オブ・バーンを投下され、消滅した。
ソフィアの港
パプニカに向かう船が出る港。劇場版『起ちあがれ!!アバンの使徒』の舞台となり、この港でダイたちはネルソン船長と出会い、ベルドーサを撃破した後でパプニカ王国へと旅立った。
ホルキア大陸
地上界の南東部を占める大陸。形状は四国に酷似。
パプニカ王国
世界有数の美しい町並みを誇る国。高い工業技術力があり、パプニカ製の服などは高く売れるらしい。かつてはハドラー率いる旧魔王軍の本拠地で、その猛攻を受けていた。
不死騎団によって一度は滅ぼされたが、ダイ一行の活躍により魔王軍を駆逐して復興、後に王女レオナの呼びかけで、世界会議(サミット)が開催された。
ヨミカイン魔導図書館
『勇者アバンと獄炎の魔王』に登場する図書館。パプニカ王国内のヨミカイン遺跡に存在し、古代の呪文などが記されている書物が多数収められているが、ガンガディアとその部下のエビルマージによって支配されていた。アバン一行が目的を果たした後、これ以上彼らに使用させない為にとガンガディアにより、湖に沈められた。
ウロド平原
パプニカ領内の北の外れに存在する平原。アバンはここにある無人の荒野にハドラーを挑発して呼び出し、「凍れる時間の秘法」で封印することに成功したが、自身も封印に巻き込まれた。本編にも回想シーンにて登場するが、地名は『勇者アバンと獄炎の魔王』にて明らかになった。
地底魔城
パプニカ王国の領土内に存在。死火山であるヴィオホルン山の火口を利用して建造された、かつての魔王ハドラーの居城。後に不死騎団の基地となった。本編でフレイザードが火山を噴火させたことにより、溶岩に沈んだ。
バルジ島
ホルキア大陸の北東部に浮かぶ島。中央部にパプニカ王国残党の拠点となったバルジの塔、大陸との間の海峡にはバルジの大渦(鳴門海峡渦潮のように渦が発生している)が存在する。魔王軍とダイ一行との一大決戦である、バルジ島の戦いの場となった。ピラァ・オブ・バーン投下地点の一つ。
ベルナの森
パプニカ西部の森。劇場版『ぶちやぶれ!!新生6大将軍』において、最終決戦の舞台となった。
原作においても、ピラァ・オブ・バーンを投下され消滅した地域として、名前のみ登場した。
ギルドメイン大陸
地上界の中心に位置する最大の大陸。形状は本州に酷似。
ベンガーナ王国
ギルドメイン大陸中央部に存在する、世界最大の貿易大国。大陸中央という地の利を活かした交易によって世界の富を集め、武力・経済力とも世界トップクラス。世界で唯一デパートが存在する。
妖魔士団のターゲットであり、超竜軍団の攻撃もあったが、致命的には至っていなかった[注釈 15]。そのため、国王や軍人は自国の力を過信している傾向があった。
テラン王国
ギルドメイン大陸中東部にあるベンガーナ王国の隣国。竜の神を崇める小国。徹底した平和主義、自然主義の国であるが、そのために国民が約50名にまで減少するなど国力は衰退し、魔王軍からもレオナ曰く「侵略する価値がない」と判断され、攻撃を一切受けていなかった。ナバラとメルルの故郷。
とある湖の底には、竜の神の魂が眠るという竜の神殿(と竜水晶)があり、ダイとバランが初めて出会い戦った場所でもある。
ランカークス村
ギルドメイン山脈の麓、ベンガーナやテランの東方に位置する村。ポップの故郷。外れの森には、ロン・ベルクが隠れ住んでいる。
アルゴ岬
ベンガーナ南端の岬。代々の竜の騎士が体力の回復を行う「奇跡の泉」が存在する。
アルキード王国
かつてギルドメイン大陸南端の半島に存在した国で、ダイの母ソアラの故郷。竜の騎士バランの怒りに触れ、半島ごと消滅した。
カール王国
ギルドメイン大陸西部に存在する世界最強の騎士団を擁する国。魔影軍団からの攻撃を防いでいたが、超竜軍団の攻撃で壊滅した。アバンの故郷。
ウルス村
『勇者アバンと獄炎の魔王』に登場。大陸の中央北部に存在する静かな漁村。近くの海底に存在する海底宮殿の主・オトギリ姫によって村の男達が拉致されていたが、アバンたちによって解放された。
サババ
カール王国の北部に位置する漁港。過去には多くの船乗りが利用する漁港で、ディードックが呪文で隠れた店を経営していた。
本編では死の大地への前線基地となったが、ハドラー親衛騎団により壊滅。
破邪の洞窟
人間の神が邪悪な力に対抗する力を得るための場として作ったという、数々の呪文が秘められた伝説の洞窟。『トルネコの大冒険』のダンジョンがモデル[49]。なお、すぐ傍には、カール王国壊滅後にフローラ女王ら生き残りが最後の砦を建てている[注釈 16]
地下へ降りると1階ごとに何某かの呪文が習得でき、階を下回る毎に待ち受けるモンスターやトラップは強力なものになり、攻略は困難を極めることになる。
ロロイの谷
カール北部山脈地帯における唯一の平地。最終決戦の舞台となった。
リンガイア王国
ギルドメイン大陸北東部に存在。かつては城塞王国と呼ばれ堅牢さを誇った国。オーザム王国救援のために戦士団が遠征中に超竜軍団によって壊滅し、後にピラァ・オブ・バーンまで投下された。バウスンとノヴァの故郷。
ギルドメイン山脈
大陸東部に延びる峻険な山脈。鬼岩城が隠されていた。
ギュータ
雲がかかる程の高度にある、高山の修行場で隠れ里。『勇者アバンと獄炎の魔王』に登場。大賢者バルゴートが創建した。里全体はバルゴートによる破邪呪文の魔法陣で、覆われている。バルゴート亡き後は、娘のカノンが頭首を務めている。マトリフの故郷で、かつてはまぞっほディードックも、ここの出身であった。
天地魔界の負のエネルギーが邪気として噴き出す地点にあり、武力や魔力が向上しやすい特性を持ち、それを修行で利用することも想定して築かれた。その最深部には、邪気が充満する「逢魔窟(おうまくつ)」がある。
マルノーラ大陸
地上界北部を占める大陸。北海道を東西に引き延ばしたような形状。
オーザム王国
世界最北の国。カール王国にも劣らない騎士団を抱えていたが、フレイザード率いる氷炎魔団によって壊滅。厳しい気候もあり、復興の目処は立っていない[注釈 17]。その南には、ピラァ・オブ・バーンが投下された。
死の大地
世界最北に位置する島。生物の気配が全く無く、鳥さえも近寄らない不毛の大地。大魔宮バーンパレスが隠されていた。ハドラーの体内の黒の核晶の爆発により、消滅した。

魔界と天界

魔界
地上界の地下深くに存在し、魔族と竜が支配する世界。地上を人間に与えた神々が魔族と竜に与えた世界と云われる。強酸性のマグマの海とそこに浮かぶ幾つもの大陸からなり、見渡す限りの不毛の大地が続く。冥竜王ヴェルザーの支配圏だった大陸の一つは、バラン抹殺を狙って黒の核晶を爆発させたことで消滅している。地上界の太陽の光が届かず、魔力で作られた光源用の太陽を使用している。
天界
神々と精霊と聖母竜マザードラゴンの住まう世界。どこに存在するのかは明かされていない。

  1. ^ 稲田は『冒険王ビィト』連載中の2006年から約10年間病気療養のため休業しており、2016年はちょうど同作の連載を再開した時期にあたる。
  2. ^ バラン処刑時に彼を庇って絶命したため、人間側にとっては不可抗力だったとも言える。
  3. ^ 2020年のアニメ版では、『IV』~『VI』はじめ、連載当時無かったそれ以降の作品の怪物達も、地上界の怪物として登場している。
  4. ^ リメイク版『III』で新たに追加された職業である「盗賊」は、スピンオフ作品において確認できる。
  5. ^ ベンガーナのデパートに現れた商人のゴッポルが挙げられる。
  6. ^ IV』に登場した占い師(メルル、ナバラ)や武器屋(ジャンク)など。
  7. ^ 上級職という概念はナンバリング作品では『VI』で初登場した。また「大魔道士」の称号はVIでは魔法使いの最高ランク時の二つ名として用いられており、別職業ではない。
  8. ^ それまで大賢者を名乗っていたマトリフが大魔道士を名乗るに至ったエピソードは、スピンオフ作品『勇者アバンと獄炎の魔王』第8話にて描かれている。
  9. ^ アニメ第2作ではモーモンに変更。
  10. ^ アニメ第2作で追加された描写。
  11. ^ 連載当初は六芒星魔方陣だったが後に六星魔方陣に変更。
  12. ^ アニメ第2作では、ベンガーナのデパートに変更。
  13. ^ なお着替える前のヨミカインでの服装は、後にポップに譲り渡した魔道士のマントと変なベルトと思われる装備を着用している。
  14. ^ 但し、帽子の形状は個々人で異なる。
  15. ^ 妖魔士団長ザボエラは百獣魔団が担うロモス侵攻に介入するなど、謀略による魔王軍内での地位上昇に執心し、ベンガーナ侵攻に本腰を入れていた様子はない。超竜軍団もダイを標的としており、ベンガーナ攻略は目的としていなかった
  16. ^ 魔王軍への反撃のために、破邪の洞窟を使う事を想定していたため
  17. ^ フレイザードによって住民の皆殺しと人間に関する物資の徹底破壊が命じられ、その後、オーザム出身の人物は登場しておらず、王族含め住民のほとんどが生存していない。[50]
  18. ^ 全23巻で2話を1話風にまとめた形式であった。
  19. ^ 特別編「冒険の奇跡、これからの旅路」のナレーションも担当。
  20. ^ 2021年初回放送の第14話「氷炎将軍フレイザード」冒頭に挿入されたいままでのあらすじ、第61話「勇者アバン」、YouTubeで配信された『5分で分かるドラゴンクエストダイの大冒険』のナレーションも担当。
  21. ^ これに伴い、3月12日は第31話[135]、同月19日は第5話[136]、同月26日は第43話、4月2日は第58話、4月9日は第72話を放送した[136]
  22. ^ 両者の所属社名はノンクレジット。
  23. ^ 本放送時はミスでノンクレジット[147]
  24. ^ 2022年3月6日の東映アニメーションへの不正アクセスによる影響のため[148][137]
  25. ^ 北海道関東広域圏愛知県大阪府岡山県香川県福岡県
  26. ^ テレビ東京のみリピート放送あり(2021年1月 - 6月、10月 - 2022年10月を除く)[150]






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