CD-DA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 18:01 UTC 版)
CD-DA(Compact Disc Digital Audio)は、コンパクトディスク (CD) に音楽などの音声データ(デジタルデータ)を記録する規格である。コンパクトディスク開発に伴って、1980年にフィリップスとソニーによって規格化され、1982年10月1日に世界初の商用ソフトとしてビリー・ジョエルのアルバム『ニューヨーク52番街』が発売された[1]。これは一般消費者向けの音楽供給媒体として実用化されたデジタルオーディオとしても世界初である。なお「CD」と言う場合、ほとんどがこの項目で説明するCD-DAの規格に沿った光ディスク、またその光ディスクを媒体とする音楽ソフトそのものを指す[2]。
注釈
- ^ コピー防止のためにエラー訂正機能をわざと酷使させてCDプレーヤーに多大な負荷を掛ける
- ^ ダウンロード販売は2003年開始のiTunes Music Store、ストリーミング配信は2008年開始のSpotify[6]
- ^ 隠しコード化とは、LSB(Least-Significant Bit,最下位ビット)側に音が聴き取れない程度の微小振幅のビット列を入れ込むということ。つまり隠しコードをデコードせずに通常のCD-DAとして再生する場合には下位数ビットが無意味なデータで破壊された状態(ノイズ)になる。音声データの一部を壊してまで隠しコード化を行う理由は、CD-DAの規格上、元々の音声データ領域の他に追加データを入れられる領域が無いためである。
- ^ 古い時代のレコーディングでマスターテープがアナログしか残されていない場合は、可能な限りデジタル処理に寄せたとしてもADDの工程を採用するしかない。またアナログマスターテープの音をそのままCDに記録するような企画の場合はAADの工程を採用する。DDDによる音圧が高くワウフラッターのない安定した音が普及しきった時代には、高度な処理を施せるADDの採用が一般的であるが、逆にAADのマスターテープそのままの音が見直される場面も出てきている。
- ^ 例えばPCエンジン、メガドライブでCD-ROMを使用するための周辺機器であるCD-ROM2、メガCDが発売された際は、それまでのゲーム機よりも音質の高い音楽や効果音、人間の肉声などをゲーム内で多く用いることができる点が特長の1つとして大きく取り上げられた。
- ^ 一例として、PC-98版『信長の野望・天翔記』ではBGMとして内蔵音源とCD-DA音源の2種類が選べるが、CD-DA音源は内蔵音源よりも曲数が少なくなっている。
出典
- ^ Sony Global -Sony History- - ウェイバックマシン(2002年10月30日アーカイブ分)
- ^ "CD". ASCII.jpデジタル用語辞典. コトバンクより2023年5月4日閲覧。
- ^ “seminar1103-1.html”. www.iajapan.org. 2023年4月26日閲覧。
- ^ “コピーコントロールCDを徹底的に総括する ファンとアーティストを傷つけ、法制度面でも問題山積”. asahi.com. ネット最前線>ASAHIパソコンNEWS. 朝日新聞 (2004年11月30日). 2023年5月4日閲覧。
- ^ “音楽ソフト 種類別生産数量推移”. 一般社団法人 日本レコード協会. 2023年8月25日閲覧。
- ^ “インターネットことはじめ 第6回 音楽配信への道~CDからストリーミングへ~”. ニュースレターNo.71. 日本ネットワークインフォメーションセンター (2019年3月). 2023年5月4日閲覧。
- ^ 竹内 謙礼. “CDが売れないサブスク時代に「CDレコ」がバカ売れしている「意外な理由」”. マネー現代. 2023年4月26日閲覧。
- ^ “CD Products”. フィリップス. 2020年8月8日閲覧。
- ^ “ソニーグループポータル | Sony History 第8章 「レコードに代わるものはこれだ」”. www.sony.com. 2023年11月6日閲覧。
- ^ “一般社団法人 日本オーディオ協会 | PCMのビットとダイナミックレンジ”. www.jas-audio.or.jp. 2023年11月6日閲覧。
- ^ マイクのダイナミックレンジは24bitのビット深度で完全にカバー可能である。
- ^ Pacuła, Wojciech (2020年7月1日). “SPARS Code” (英語). Positive Feedback. 2023年4月26日閲覧。
- ^ “ボベスコ、リヒター、渡邉暁雄のTOKYO FMライヴ録音をAADによりCD化! - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2023年4月27日閲覧。
- ^ “「K2」沿革”. 株式会社JVCケンウッド. 2023年11月8日閲覧。
- ^ “K2 TECHNOLOGY”. www.jvcmusic.co.jp. 2023年11月8日閲覧。
- ^ a b “MQAおすすめ情報”. MERIDIAN AUDIO メリディアン・オーディオ. 2022年1月10日閲覧。
- ^ “Home”. MQA Japan. 2022年1月10日閲覧。
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