ALICEの館とは? わかりやすく解説

ALICEの館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/10 05:10 UTC 版)

ALICEの館[注釈 1](アリスのやかた)は、日本のゲームブランド・アリスソフトが販売したアダルトゲームおよびそのシリーズである。本シリーズは1989年7月発売のゲーム『Rance -光をもとめて-』に収録された、制作者による同名のコメントコーナーが発祥となっている[1]。アリスソフトが同年12月に単独作品として『ALICEの館』をリリースした[5]のを皮切りに、短編ゲームや音楽集、アリスソフトが過去に発売したゲーム作品などを詰め合わせた[6]バラエティソフトとしてシリーズ化している[2]


注釈

  1. ^ 資料によっては『アリスの館』と表記されることもある[1][2][3][4]
  2. ^ a b ただし、発売月を1990年2月とする文献も存在する[7]
  3. ^ ただし、1995年発売の『あゆみちゃん物語 実写版』では「アリスの館」ではなく「メガストアの館」というコーナーで収録された[16]。これは雑誌『メガストア』が制作に関わっていたことに由来している[16]
  4. ^ 無人島で行われている非道な遊びにプレイヤーが参加するという設定で[25]、各プレイヤーがサイコロの出た目に応じて自身のコマを移動させ、マス目に隠れている女の子やお宝を奪い合うゲームとなっている[3]。1人から最大4人まで同時にプレイ可能となっており、すべてをCPUに任せるモードも用意されていた[25]
  5. ^ これらの作品はすべてPC-9800シリーズ向けにリリース済みであり、『ALICEの館4・5・6』ではWindows 95への移植版として再リリースされた[3]。なお、移植の際には攻略ヒントや難易度を調整できる機能が新たに実装された[25]
  6. ^ アリスソフトから2001年頃までにリリースされた作品のなかには「アリスCD」という付録が付属するものがあった[1]。とりわけ、『人間狩り』はゲーム『SeeIn青 -シーンAO-』・『夜が来る!』・『Only you -リ・クルス-』の3本に付属した「アリスCD」に収録された[27]
  7. ^ 記事本文中では『BugBug 2000年12月号』を参照したが、公式サイトによれば『20世紀アリス』はWindows Meおよび2000にも対応していた[29]
  8. ^ カラスの諭吉が行方不明になり、謎の手紙を頼りにアリスと歴代キャラ一行がモンスター島へ諭吉捜しのクエストに出発するというストーリー[30]

出典

  1. ^ a b c d e f g h 今俊郎、黛宏和 (2019年8月1日). “【ゲームの企画書】エロゲー業界の重鎮アリスソフトのTADA氏が駆け抜けた現場30年。平成に始まり平成に終わった『Rance』シリーズを完結させた「作り続ける人」が向かう先(1ページ目)”. 電ファミニコゲーマー. 2020年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j ごうすと 2000, p. 62.
  3. ^ a b c d e f g h i 「アリスの館4・5・6」, 『TECH GIAN 1997年12月号』, p. 28.
  4. ^ 「よくわかる美少女ゲーム 傾向と対策編 D・P・S SG」, 『美少女ゲーム最前線パート5』, p. 28.
  5. ^ a b c d e 前田 2016, p. 123.
  6. ^ a b c d e 宮本 2017, p. 147.
  7. ^ 「1982-1990 美少女ゲーム黎明期(作品年表)」, 『パソコン美少女ゲーム歴史大全1982‐2000』, p. 52.
  8. ^ a b c アリス2010 初回生産限定”. Getchu.com. 2011年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月28日閲覧。
  9. ^ a b 「1991-1996 美少女ゲーム成長期(作品年表)」, 『パソコン美少女ゲーム歴史大全1982‐2000』, p. 81.
  10. ^ a b c 前田 2016, p. 124.
  11. ^ a b 「1991-1996 美少女ゲーム成長期(作品年表)」, 『パソコン美少女ゲーム歴史大全1982‐2000』, p. 84.
  12. ^ a b c 前田 2016, p. 126.
  13. ^ 「1997-2000 美少女ゲーム全盛期(作品年表)」, 『パソコン美少女ゲーム歴史大全1982‐2000』, p. 146.
  14. ^ a b 「20世紀アリス」, 『BugBug 2000年12月号』, p. 110.
  15. ^ a b c ALICEの館7”. Getchu.com. 2015年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月28日閲覧。
  16. ^ a b 八霧 2006, p. 74.
  17. ^ a b 福山幸司 (2019年6月7日). “平成元年に始まり平成で終わった美少女ゲーム『ランス』シリーズを振り返る。各種文献から見るアリスソフトとTADA氏の軌跡”. 電ファミニコゲーマー. 2020年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月28日閲覧。
  18. ^ a b 「今世紀ラストにアリスが贈る、美少女ゲームのTOY BOX 20世紀アリス」, 『電撃姫SPECIAL 2000年&2001年美少女ソフトカタログ』, p. 58.
  19. ^ 太田 (2010年10月29日). “KYOSHOアリスモータースをアリスちゃんが傘を持って応援!”. ASCII.jp (角川アスキー総合研究所). オリジナルの2017年6月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170630022536/http://ascii.jp/elem/000/000/566/566632/ 2020年1月29日閲覧。 
  20. ^ a b c d e ロットアップ(生産終了)ソフトカタログ”. アリスソフト. 2005年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月29日閲覧。
  21. ^ 「1991-1996 美少女ゲーム成長期(作品年表)」, 『パソコン美少女ゲーム歴史大全1982‐2000』, p. 80.
  22. ^ a b ALICESOFTの歴史”. アリスソフト. 2006年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月29日閲覧。
  23. ^ アリスソフト アーカイブスで配布されているゲームデータで確認可能。2020年1月26日閲覧。
  24. ^ 著作権ガイドライン”. ALICESOFT. 2020年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月26日閲覧。
  25. ^ a b c d e f g h 「アリスの館4・5・6」, 『電脳美少女虎の巻』, p. 47.
  26. ^ 「アリスの館4・5・6」, 『電脳美少女虎の巻』, pp. 47 - 48.
  27. ^ a b アリスCD”. アリスソフト. 2005年5月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月29日閲覧。
  28. ^ 「今世紀ラストにアリスが贈る、美少女ゲームのTOY BOX 20世紀アリス」, 『電撃姫SPECIAL 2000年&2001年美少女ソフトカタログ』, p. 59.
  29. ^ これD.P.S.?”. アリスソフト. 2001年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月4日閲覧。
  30. ^ 電撃姫 第16号. 角川書店. (2000年12月1日). p. 104 
  31. ^ アリス2010”. アリスソフト. 2020年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月28日閲覧。
  32. ^ ヒトカリでドナドナしてハルウリでウハウハ!!(訳:女の子をさらって身体を売らせて稼ごう)わるいことする合法エロゲ『ドーナドーナ』でいっしょに気持ちよくなろう♥”. bugbug.news (2020年11月25日). 2020年11月27日閲覧。
  33. ^ 良心など捨て去れ!! 女のコを捕らえて身体を売らせてお金を稼ぐアリスソフト『ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう』を発売直前ヤリ込み体験版レビュー”. bugbug.news (2020年11月25日). 2020年11月27日閲覧。
  34. ^ 身も心も「わるいこ」に染めあげろ!! アリスソフト待望の完全新作RPG『ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう』公式HPを速報紹介!!”. bugbug.news (2020年10月2日). 2020年11月27日閲覧。
  35. ^ 「次代を走るブランドは過去の歴史から見えてくる……」, 『コンプティーク 2001年7月号』, p. 62.
  36. ^ a b 川崎政一郎 (2013年11月30日). “あのシナリオをどうやって3DSに? 20年の時を経て甦る「闘神都市」の疑問を,イメージエポック・御影氏とアリスソフト・TADA氏に聞いてきた(2ページ目)”. 4Gamer.net. Aetas. 2020年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月26日閲覧。
  37. ^ 「常に守りに入らない老舗ブランド アリスソフト」, 『美少女ゲームマニアックス』, p. 42.
  38. ^ はまぐち 2000, p. 162.
  39. ^ 宮本 2017, pp. 147 - 148.
  40. ^ Au Yeung Yu Leung (2017年7月11日). “香港ガリ勉眼鏡っ娘ゲーマー第8回!恋する女子ゲーマー(後編)と「小娘編集長」への道”. IGN JAPAN. 産経デジタル. 2015年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月28日閲覧。
  41. ^ 全国美少女ソフト売り上げランキング TOP50 PC NEWS No.66( 12/4~12/31)”. PC NEWS. PEAKS. 2005年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月9日閲覧。
  42. ^ ●2004年・12月セールスランキング!”. Getchu.com. 2020年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月2日閲覧。
  43. ^ ●2004年・年間セールスランキング!”. Getchu.com. 2020年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月2日閲覧。
  44. ^ 全国美少女ソフト売り上げランキング TOP50 PC NEWS No.162(12/01~12/31)”. PC NEWS. PEAKS. 2005年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月9日閲覧。
  45. ^ ●2009年・12月セールスランキング!”. Getchu.com. 2020年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月2日閲覧。
  46. ^ ●2009年・年間セールスランキング!”. Getchu.com. 2018年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月2日閲覧。
  47. ^ システム部門”. Getchu.com. 2020年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月2日閲覧。
  48. ^ 【投票結果発表】げっちゅ投票「このゲームは“絶対”プレイしとけ!!」ユーザーランキング2009年決定版-番外編-”. Getchu.com (2010年3月12日). 2020年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月2日閲覧。


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