A1グランプリ A1グランプリの概要

A1グランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 00:44 UTC 版)

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A1グランプリ
開始年 2005
終了年 2010
主催 A1GP Holdings
前回優勝 A1チーム アイルランド
公式サイト
A1グランプリ公式サイト
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概要

2004年、ドバイの皇太子ハムダン・ビン=ムハンマド・アール=マクトゥームが提唱し、アール=マクトゥーム会長とする団体が主催し中東や欧米諸国、東南アジアアフリカ中華人民共和国オーストラリアなどで開催されている。2006年9月29日に創設者のアール=マクトゥームが自身の持つA1GPの株式をRAB・キャピタル社に売却したことから2006-2007年シーズンからはCEOにピーター・ダ・シルヴァ(Pete da Silva)、A1GP創設時の主要メンバーであったトニー・ティシェイラ(Tony Teixeira)が会長に就任した[1]

初年度から予選と決勝レースの模様をインターネットで無料でブロードバンド配信(一時期、有料配信されていた)するなどの思い切った試みで、それまでフォーミュラカーレースへの参戦実績が全くなかった国々を中心に、徐々にではあるが新たな客層を開拓していた。また同時に初年度からテレビ放送もされており2008-2009年シーズンからはハイビジョン放送(HDTV)で150か国以上で放映されていた[2]。(日本においては放映されていない[3]。)

通常、モータースポーツがオフシーズンに入る秋・冬(日本における季節)の開催ということでメディアからの注目度も高く、シリーズ開始当初は比較的成功を収めていた。ただ、本シリーズからスタードライバーといえる存在を生み出せていない点や、2007年よりほぼ同時期に開催されている「GP2アジアシリーズ」など対抗カテゴリーも登場してきている点など、課題も多く抱えた状態であった。

2007年10月11日に、2008-2009年シーズンから2014年までの6年間フェラーリからエンジンとシャシーが提供されシリーズ名にも「Powered by Ferrari」の名称が冠せられた。また今後、A1GPへの出場を争うための地方選手権となるA2GPの構想もあるとも発表されていた[4]

09-10シーズンは、事前テストも行われず、開幕戦予定だったサーファーズ・パラダイス戦がサイドインパクト・ヘッドレスト部の安全性最新基準を満たすマシンが間に合わないことから急遽キャンセルとなったのをはじめ、中国・マレーシア戦もキャンセルされた。その後、A1GP Holdingsの子会社であるA1グランプリカーを保有するA1GP Operationsが経営破綻し事実上シリーズは消滅した。

チーム

チームは参加国それぞれの代表チームとして参戦し各国の有力レーシングチームが最大10人1組としてA1グランプリチームを組成してエントリーしているが、マシンメンテナンスの能力を持たないチームも存在するため、イギリスのカーリンモータースポーツやフランスのDAMSなどといった有力チームが国の垣根を越えてメンテナンスを請け負うなどの対応が行われている。

ドライバーは国際B級ライセンスを持ち、参加国の国籍を有する者ならば誰でも参加可能とされており、練習走行から決勝2レースをそれぞれ最大3人の別のドライバーが走行することも可能。参加国によってはGP2IRLなどの他カテゴリーのレギュラードライバーや元F1ドライバーが参戦している例もある。日本からは、2005-2006年シーズン福田良野田英樹の2名をドライバーに起用した日本チームが参戦していたが、第3戦を欠場し前記の2名に代わって、下田隼成が第4戦より参戦していた。2006-2007シーズンは日本からの参戦はない。


  1. ^ Maktoum to sell stake in A1 GP(pitpass.com 2006年9月29日記事)
  2. ^ Where to watch A1GP this season(a1gp.com 2008年9月22日)
  3. ^ J sports ESPNにおいてハイライトのみ放送。
  4. ^ A1GP, powered by Ferrari(grandprix.com 2007年10月11日記事)
  5. ^ What is A1GP?(a1gp.com)
  6. ^ 東京中日スポーツ・2007年10月13日付 24面
  7. ^ FIRST PICTURE: The new A1GP car(a1gp.com 2008年5月12日)


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