61式戦車 (ガンダムシリーズ) 61式戦車 (ガンダムシリーズ)の概要

61式戦車 (ガンダムシリーズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/04 09:11 UTC 版)

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61式戦車
性能諸元
全長 11.6m
車体長 9.2m
全幅 4.9m
全高 3.9m
懸架方式 トーションバー式
速度 90km/h
主砲 155mm2連装滑腔砲
副武装 7.62mm主砲同軸機関銃
13.2mm重機関銃 M-60 HMG
5.56mm機関銃 M-299
乗員 2名(後部キャリアに約4名乗車可能)
ハーマン・ヤンデル
レイバン・スラー
ミッチェル
マリオン
エイガー(小説版)
諸元は61式戦車5型のもの[1]
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概要

宇宙世紀0061年に制式採用された地球連邦軍の戦車。劇中ではモビルスーツ (MS) を引き立てるやられ役となることが多い。一年戦争前半の地球連邦軍の主力陸戦兵器として、モビルスーツやマゼラアタックなどのジオン公国軍地上部隊と戦った。

本車はミノフスキー粒子下での戦闘が考慮されていない旧来の兵器だが、開戦当初の連邦軍ではモビルスーツに対抗できる唯一の陸戦主力兵器であった。モビルスーツとの戦闘では大きな損害を出したが、本車輌で5機以上のザクIIを撃破したエースも輩出した[注 2]。連邦軍においてもモビルスーツの配備が進むに従い一線を退いていったが、宇宙世紀0087年頃まで使用され続けたという記録も存在する。 モビルスーツ相手では苦戦を強いられているが戦車としては非常に高性能であり、マゼラアタックのような旧来の地上兵器に対しては十分に対抗できる戦力であった。

元々の設定では無名であったが、アニメ誌が陸上自衛隊61式戦車の名を代用し、その後のムックなどでもこの名が使われ定着[2]。その後、長らく文字情報として「61式」という表意しかされていなかったその名の表音OVA機動戦士ガンダム MS IGLOO』劇中で「ろくいちしき」と初めて明らかにされ、公式設定となった。

OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』ではデザインが刷新され、『機動戦士ガンダム MS IGLOO』など、他の一年戦争を扱った作品にも登場。OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線』の第2話では主役兵器として活躍する。

長らく立体商品化されなかったが[注 3]、『機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線』の展開に伴い、1/35スケールミリタリーモデル『U.C.HARD GRAPH』シリーズとHGUCザク地上戦セットの双方で発売された。これに伴い、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』以降刷新されたデザイン[注 4]は61式戦車の数ある後期型のバリエーションの一つ「61式5型(スカート装着状態)」であり、主砲は「155mm滑腔砲[注 5]であると設定が付け加えられた。また、スカートを外すと『機動戦士ガンダム』に登場した車体に近い外観となるようデザインされている[3]

特徴

乗員は各種操作の徹底的な自動化によって車長兼砲手、操縦手兼通信手の2名となっている[注 6]。駆動方式は電気式[3]

砲塔には155mm口径の滑腔砲を2門搭載する。砲身左右交互の射撃により高い発射速度を持ち、同時に斉射することも可能[注 7]。砲塔側面には発煙弾発射機が各4基の計8基装備される[4]。砲塔には砲手兼車長が乗車し、自動装填装置により給弾リングに収められた砲弾は自動で装填される[5]。これに加え、衛星とのデータリンクにより精密長距離射撃が可能[5]

車体前部に操縦手が乗車する。フットペダル方式を採用し、レバーにより方向転換を行う。脱出用ハッチも設けられている[6]。劇中に明確な描写はないが車体後部はキャリアがあり、物資や4名ほどが乗車可能[3]

最高速度は不整地でも時速90kmに達する。

155mm2連装滑腔砲を装備したスタイルは信頼性が高く、制式採用後度重なる改良を受け続け、高性能化に成功。また、数多くのバリエーションが生まれた[4]。『MS IGLOO2』のセリフから、地球連邦陸軍では本車輌4輌で一個小隊を編成している。また、一年戦争下の宇宙世紀0079年7月の時点でも生産が続けられている。

各戦地や生産時期によって多数のマイナーチェンジが施され、それぞれ微妙にデザインが異なる場合がある[7]




注釈

  1. ^ メディアにおいて「61式」の英訳は長らくこれが使われ、現実世界での年式英訳にならったものだが、プラモデル『U.C.HARD GRAPH』シリーズだけは正式名称にアメリカ製兵器風の「M61A5」という訳出を採用し、通称が「TYPE-61 5+」ということになっている。
  2. ^ 後述のハーマン・ヤンデル中尉は通算7機のザクを撃破した。
  3. ^ ガレージキット食玩などでは商品展開済み。
  4. ^ 厳密には、『第08MS小隊』版と『IGLOO2』版でも形状は異なっており、前者は全体に車高が高く、後者はより低く平たく設定画が描き直されている。また、学研『一年戦争全史』は、『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)に登場した61式戦車を「究極のMBT」、『第08MS小隊』版の61式戦車のことを「車高の高いいわゆる初期型」と記している。
  5. ^ OVA『MS IGLOO2 重力戦線』第1話の次回予告ナレーションによる。ただ、このナレーションは滑腔砲(かっこうほう)を「かっくうほう」と誤読している。なお、第2巻のモノローグでは正しい読み方に直っている。
  6. ^ 省人化はミノフスキー粒子散布下では逆に仇となった(『MS IGLOO2』第2話冒頭のナレーションより)。また、現実では本車両と正反対に、自動化を意図的に抑えることで乗員数を増やし、非常時の生存性を高めたM1エイブラムスメルカバのような戦車も存在する。
  7. ^ この選択式の発射方式はガンタンクガンキャノンにも踏襲された。
  8. ^ 「GGENERATIONシリーズ」などユニットの改造が可能なものなら、MS相手に十分渡り合えるようにはできる。

出典

  1. ^ OVA『MS IGLOO2 重力戦線』第2巻付属ブックレットより。
  2. ^ 早稲田大学ガンダム研究会著『機動戦士ガンダムの機密』(データハウス・1994)による。
  3. ^ a b c MEIMU(漫画) 2009, p. 173.
  4. ^ a b MEIMU(漫画) 2009, p. 172.
  5. ^ a b MEIMU(漫画) 2009, p. 174.
  6. ^ MEIMU(漫画) 2009, p. 175.
  7. ^ 講談社『機動戦士ガンダム 公式百科事典U.C.0079〜0083』ISBN 4063301109 「61式戦車」の項
  8. ^ OVA『MS IGLOO2 重力戦線』第2話、コレマッタ少佐の発言より。
  9. ^ MECHANICAL-Episode 1 U.C.0068, MOBILE SUIT GUNDAM THE ORIGIN(英語版)”. Sunrise. 2018年2月6日閲覧。
  10. ^ a b c d e MECHANICAL-第1話 U.C.0068、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』公式サイト”. サンライズ. 2018年2月6日閲覧。


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