2010年バンクーバーオリンピック メダル

2010年バンクーバーオリンピック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 01:15 UTC 版)

メダル

夏季オリンピックのメダルと違って冬季オリンピックのメダルはデザインが自由であるが、バンクーバーオリンピックのメダルは「環境五輪」の理念に則り、不用になった家電製品やPCなどの産業廃棄物から取り出した金属で作られることになった[16]。製造は王立カナダ造幣局。同じ模様のものはなく、全てのメダルのデザインが違う[17]

波を打った形状と、先住民アートを取り入れた模様で、すべてのメダルを合わせると、一つの絵になる。パラリンピックも同様のコンセプトで作成されている。

開会式

バンクーバースタンレーパークにあるトーテム。トーテムは先住民文化の象徴として開会式のアトラクションなどで紹介された。

開会式は、史上初となる屋内での催行であった。会場の中央には氷でできた4体の巨大なトーテムが大会のシンボルとして建てられ、カナダ全土から招待された先住民の代表約300人がそれぞれの部族の民族衣装を着て開会式のアトラクションに参加した。

開会式直前にジョージアのリュージュの選手ノダル・クマリタシビリが練習中に死亡したことを受け、式の冒頭に「ノダルに捧げる」と献辞がなされた。また、オリンピック讃歌演奏の後に1分間の黙祷が捧げられ、カナダ国旗と五輪旗が半旗として掲揚された。開会宣言はミカエル・ジャン総督によって行われたが、これは五輪史上初めての黒人による開会宣言であった。

聖火台は、氷柱をイメージした4本の柱が交差する形で組まれた台座の上に載せられた大聖火台と、それぞれの柱に付属した小聖火台の計5基からなり、それらがエンジンで床下からせり上がり、点火直前に組まれるようになっていた。聖火リレーの最終ランナー4人が小聖火台に点火し、その4つの炎が大聖火台に引火する仕掛けであり、史上初の4人による同時点火を企図していた。しかし本番ではカトリオナ・ルメイ・ドーンが点火するはずの小聖火台がエンジントラブルで稼動せず、床下から出現しなかった。点火自体は残りの3人によって完了し、ルメイ・ドーンは突然のトラブルにうろたえることなく、一人堂々とトーチを掲げその場をしのいだ。

閉会式

閉会式も開会式と同じ会場で行われた。

開会式で小聖火台のひとつが稼動しなかったトラブルを逆手にとった演出で閉会式が開始された。電気工事作業員に扮したピエロが動かなかった小聖火台を「修理」して床下から動かし、開会式で点火できなかったカトリオナ・ルメイ・ドーンが改めて聖火の点火を行い、聖火リレーを完成させた。

MC

MCには、カナダ出身の俳優・女優がユーモアを交えながら、カナダの現代文化を紹介した。

ライヴパフォーマー

閉会式のラストには、ニール・ヤングアヴリル・ラヴィーン、そしてsum 41等、カナダ出身の世界的アーティスト達が登場した。登場順に記載。さらにsum 41の出演後に大会初のアンコール現象が起こった。







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