1991年のル・マン24時間レース 結果

1991年のル・マン24時間レース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/23 05:02 UTC 版)

結果

最終周回中に24時間のゴールタイムを迎えたため終了前に観客がコース上になだれ込み、オレンジと緑に塗り分けられたジョニー・ハーバート/ベルトラン・ガショー/フォルカー・ヴァイドラー組のマツダ・787B、レナウン・チャージマツダ・マツダスピードの55号車がジョニー・ハーバートの運転でピットロードにてチェッカーフラッグを受けた。周回数は362周、走行距離は4922.810km。2周差で2位に入った35号車を筆頭に、シルクカット・ジャガーのXJR-12が出走4台中3台完走という安定した走行で2、3、4位を占めた。マツダ勢は18号車が6位、56号車が8位に入り、出場全車が好成績で完走を果たした[1]

ゴール後のジョニー・ハーバートは激しい脱水症状を起こして自力で車両から降りられない程で医務室に直行したため、16時20分に始まった表彰式には彼一人だけ出られなかった[2]。彼がマツダ・787Bをドライブしてサルト・サーキットの表彰台中央にようやく立つことになるのは20年後の2011年6月11日その年のル・マン24時間レース決勝当日のデモ走行として20年前の優勝車787Bで周回した後のサプライズであった。このとき彼はおどけて、脱水症状で倒れる様子を自ら再現してみせた後で20年越しの表彰台に上った[8]

マツダは優勝記者会見の席にジャッキー・イクスを座らせようとしたが、ジャッキー・イクスは「勝ったのはチームでありドライバーであって私ではない」とし、ボーナス支払いの申し出も「私は勝つために請われてマツダに入ったのだ。ボーナスをもらうには及ばない」として固辞した[2]

順位 クラス 号車 チーム ドライバー シャシ タイヤ 周回数
エンジン
1 C2 55[1] マツダスピード フォルカー・ヴァイドラー[1]
ジョニー・ハーバート[1]
ベルトラン・ガショー[1]
マツダ・787B[1] D 362
マツダ・R26B型2,616cc4ローター
2 C2 35[1] シルクカット・ジャガー
トム・ウォーキンショー・レーシング
デイビー・ジョーンズ[1]
ラウル・ボーセル[1]
ミッシェル・フェルテ[1]
ジャガー・XJR-12[1] G 360
ジャガー・7.4リットルV型12気筒
3 C2 34[1] シルクカット・ジャガー
トム・ウォーキンショー・レーシング
ボブ・ウォレク[1]
テオ・ファビ
ケニー・アチソン[1]
ジャガー・XJR-12[1] G 358
ジャガー・7.4リットルV型12気筒
4 C2 33[1] シルクカット・ジャガー
トム・ウォーキンショー・レーシング
デレック・ワーウィック[1]
ジョン・ニールセン[1]
アンディ・ウォレス[1]
ジャガー・XJR-12[1] G 356
ジャガー・7.4リットルV型12気筒
5 C2 31[1] チーム・ザウバーメルセデス カール・ヴェンドリンガー[1]
ミハエル・シューマッハ[1]
フリッツ・クロイツポイントナー[1]
メルセデス・ベンツ・C11[1] G 355
メルセデス・ベンツ・M119型5.0リットルV型8気筒ターボ
6 C2 18[1] マツダスピード
モーラ
デイブ・ケネディ[1]
ステファン・ヨハンソン[1]
マウリシオ・サンドロ・サラ[1]
マツダ・787B[1] D 355
マツダ・R26B型2,616cc4ローター
7 C2 58[1] コンラート・モータースポーツ
ヨーストポルシェ・レーシング
ハンス=ヨアヒム・スタック[1]
デレック・ベル[1]
フランク・イエリンスキー[1]
ポルシェ・962C[1] G 347
ポルシェ・935型3,250cc水平対向6気筒ターボ
8 C2 56[1] マツダスピード
オレカ
ピエール・デュドネ[1]
従野孝司[1]
寺田陽次郎[1]
マツダ・787[1] D 346
マツダ・R26B型2,616cc4ローター
9 C2 11[1] ポルシェ・クレマー・レーシング マニュエル・ロイター[1]
ハリ・トイヴォネン[1]
J.J.レート[1]
ポルシェ・962CK6[1] Y 343
ポルシェ・935型3.2リットル水平対向6気筒ターボ
10 C2 17[1] レプソル・ブルン・モータースポーツ オスカー・ララウリ[1]
ヘスス・パレハ[1]
ワルター・ブルン[1]
ポルシェ・962C[1] Y 338
ポルシェ・935型3,250cc水平対向6気筒ターボ
11 C2 12[1] クラージュ・コンペティション フランソワ・ミゴール[1]
リオネル・ロベール[1]
ジャン=ダニエル・ローレ[1]
クーガー・C26S[1] G 331
ポルシェ・935型3.0リットル水平対向6気筒ターボ
12 C1 41[1] ユーロ・レーシング
チームFedco
見崎清志[1]
横島久[1]
長坂尚樹[1]
スパイス・SE90C[1] G 326
フォードコスワースDFZ型3.5リットルV型8気筒
13
NC
C2 53 チーム・サラミン・プリマガス
チーム・シュパン
ハーレイ・ヘイウッド
ジェームズ・ウィーバー
ウェイン・テイラー
ポルシェ・962C D 316
ポルシェ・935型3.2リットル水平対向6気筒ターボ
14
NC
C1 43 ユーロ・レーシング
PCオートモーティブ
リチャード・パイパー
Olindo Iacobelli
ジャン=ルイ・リッチ
スパイス・SE89C G 280
フォードコスワースDFZ型3.5リットルV型8気筒
15
NC
C2 15 ヴェネト・エキップ Luigi Giorgio
Almo Copelli
ランチア・LC2 D 111
フェラーリ・308C型3.0リットルV型8気筒ターボ
16
DNF
C2 1 チーム・ザウバーメルセデス ジャン=ルイ・シュレッサー
ヨッヘン・マス
アラン・フェルテ
メルセデス・ベンツ・C11 G 319
メルセデス・ベンツ・M119型5.0リットルV型8気筒ターボ
17
DNF
C2 49 クラージュ・コンペティション
トラスト・レーシング
スティーブン・アンドスカー
ジョージ・フーシェ
ポルシェ・962C D 316
ポルシェ・935型3.2リットル水平対向6気筒ターボ
18
NC
C2 47 クラージュ・コンペティション Michel Trollé
クロード・ブルボネ
Marco Brand
クーガー・C26S G 293
ポルシェ・935型3.0リットル水平対向6気筒ターボ
19
DNF
C2 51 チーム・サラミン・プリマガス
オーバーマイヤー・レーシング
ユルゲン・ラシック
ピエール・イベール
オットー・アルテンバッハ
ポルシェ・962C G 232
ポルシェ・935型3.2リットル水平対向6気筒ターボ
20
DNF
C2 32 チーム・ザウバーメルセデス ジョナサン・パーマー
スタンレー・ディケンズ
クルト・ティム
メルセデス・ベンツ・C11 G 223
メルセデス・ベンツ・M119型5.0リットルV型8気筒ターボ
21
DNF
C2 52 チーム・サラミン・プリマガス
チーム・シュパン
エイエ・エリジュ
ローランド・ラッツェンバーガー
ウィル・ホイ
ポルシェ・962C D 202
ポルシェ・935型3.0リットル水平対向6気筒ターボ
22
DNF
C2 57 コンラート・モータースポーツ
ヨーストポルシェ・レーシング
ルイス・クラージェス
ベルント・シュナイダー
アンリ・ペスカロロ
ポルシェ・962C G 197
ポルシェ・935型3,250cc水平対向6気筒ターボ
23
DNF
C2 36 トム・ウォーキンショー・レーシング・サンテック・ジャガー デヴィッド・レスリー
マウロ・マルティニ
ジェフ・クロスノフ
ジャガー・XJR-12 G 183
ジャガー・7.4リットルV型12気筒
24
DNF
C1 39 グラフ・レーシング
オトモビル・ルイ・デカルト
ジャン=フィリップ・グラン
ミシェル・メゾヌーヴ
グザヴィエ・ラペイル
スパイス・SE89C G 163
フォードコスワースDFZ型3.5リットルV型8気筒
25
DNF
C2 16 レプソル・ブルン・モータースポーツ ハラルド・ユイスマン
ロビー・スターリング
ベルナール・サンタル
ポルシェ・962C Y 138
ポルシェ・935型3,250cc水平対向6気筒ターボ
26
DNF
C2 45 ユーロ・レーシング
Chamberlain Engineering
ニック・アダムス
ロビン・ドノヴァン
リチャード・ジョーンズ
スパイス・SE89C G 128
フォードコスワースDFZ型3.5リットルV型8気筒
27
DNF
C2 14 チーム・サラミン・プリマガス アントワン・サラミン
マックス・コーエンオリバー
Marcel Tarrès
ポルシェ・962C G 101
ポルシェ・935型3.2リットル水平対向6気筒ターボ
28
DNF
C2 21 コンラート・モータースポーツ フランツ・コンラート
アンソニー・レイド
Pierre-Alain Lombardi
ポルシェ・962C Y 98
ポルシェ・935型3.2リットル水平対向6気筒ターボ
29
DNF
C2 50 クラージュ・コンペティション
アルメラス・フレール
ジャック・アルメラス
ジャン=マリー・アルメラス
Pierre de Thoisy
ポルシェ・962C G 86
ポルシェ・935型3.2リットル水平対向6気筒ターボ
30
DNF
C1 44 ユーロ・レーシング
Chamberlain Engineering
ジョン・シェルドン
フェルディナン=レセップス
Charles Rickett
スパイス・SE89C G 85
フォードコスワースDFZ型3.5リットルV型8気筒
31
DNF
C1 8 ユーロ・レーシング Cor Euser
Charles Zwolsman
ティム・ハーヴェイ
スパイス・SE90C G 72
フォードコスワースDFZ型3.5リットルV型8気筒
32
DNF
C1 6 プジョータルボ・スポール ケケ・ロズベルグ
ヤニック・ダルマス
ピエール=アンリ・ラファネル
プジョー・905 M 68
プジョー・SA35型3.5リットルV型10気筒
33
DNF
C1 40 ユーロ・レーシング
A.O. レーシング
リン・セント・ジェームズ
デジレ・ウィルソン
キャシー・ミュラー
スパイス・SE90C D 47
フォードコスワースDFZ型3.5リットルV型8気筒
34
DNF
C2 13 クラージュ・コンペティション ジョニー・ダンフリーズ
アンデルス・オロフソン
トーマス・ダニエルソン
クーガー・C26S G 45
ポルシェ・935型3.2リットル水平対向6気筒ターボ
35
DNF
C1 37 オトモビル・ルイ・デカルト
レーシング・オルガニゼーション・コース
Bernard Thuner
パスカル・ファーブル
ROC・002 G 38
フォードコスワースDFZ型3.5リットルV型8気筒
36
DNF
C1 5 プジョータルボ・スポール マウロ・バルディ
フィリップ・アリオー
ジャン=ピエール・ジャブイーユ
プジョー・905 M 22
プジョー・SA35型3.5リットルV型10気筒
37
DNF
C2 46 ポルシェ・クレマー・レーシング トマス・ロペス
グレガー・フォイテク
ティフ・ニーデル
ポルシェ・962CK6 Y 18
ポルシェ・935型3.2リットル水平対向6気筒ターボ
38
DNF
C1 7 オトモビル・ルイ・デカルト フィリップ・ド・ヘニング
Luigi Taverna
パトリック・ゴーニン
ALD・C91 G 16
フォードコスワースDFR型3.5リットルV型8気筒
DNS C2 59 コンラート・モータースポーツ
ヨーストポルシェ・レーシング
フランツ・コンラート
ユルゲン・バルト
ポルシェ・962C G -
ポルシェ・935型3,250cc水平対向6気筒ターボ
DNS C1 4 シルクカット・ジャガー
トム・ウォーキンショー・レーシング
テオ・ファビ
ケニー・アチソン
アンディ・ウォレス
ジャガー・XJR-14 G -
ジャガーコスワース・HB型3.5リットルV型8気筒
DNQ C1 3 シルクカット・ジャガー
トム・ウォーキンショー・レーシング
テオ・ファビ
ケニー・アチソン
アンディ・ウォレス
ジャガー・XJR-14 G -
ジャガーコスワース・HB型3.5リットルV型8気筒
DNQ C2 48 クラージュ・コンペティション クリス・ホッジス
アンドリュー・ヘップワース
ティエリー・ルセール
クーガー・C24S G -
ポルシェ・935型3.0リットル水平対向6気筒ターボ
DNQ C1 2 チーム・ザウバーメルセデス カール・ヴェンドリンガー[7]
ミハエル・シューマッハ[7]
フリッツ・クロイツポイントナー
メルセデス・ベンツ・C291 G -
メルセデス・ベンツ・M291型3.5リットル180度V型12気筒[7]
DNQ C2 42 ユーロ・レーシング ジャスティン・ベル
粕谷俊二
スパイス・SE88P G -
フェラーリ・308C型3.0リットルV型8気筒ターボ
DNQ C2 54 チーム・サラミン・プリマガス
チーム・デイビー
池谷勝則
メルセデス・ステルミッツ
ヴァレンティーノ・ムセッティ
ポルシェ・962C G -
ポルシェ・935型3.2リットル水平対向6気筒ターボ



  1. ^ 3年連続1回、2年連続1回を含む計6回の優勝を誇る。詳細はル・マン24時間歴代勝者を参照。
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br 『Gr.Cとル・マン』pp.78-79「1991」。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 『ル・マン 偉大なる草レースの挑戦者たち』pp.247-295「そして静かなる勝利」。
  3. ^ 『世界最高のレーシングカーをつくる』林義正著 光文社新書
  4. ^ 『オートスポーツ』1991年8月15日号 三栄書房
  5. ^ 『Gr.Cとル・マン』pp.100-101。
  6. ^ a b c 『Gr.Cとル・マン』pp.102-103。
  7. ^ a b c d 『Gr.Cとル・マン』pp.104-105。
  8. ^ ルマン優勝車「マツダ 787B」、20年ぶりにルマン・サルトサーキットを走行 - マツダ ニュースリリース2011年6月16日


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