黒い三連星
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主な搭乗機
時期によって仕様は異なるが、いずれも当初よりガイアたち独自のパーソナル・カラーともいえる一般機とは異なる塗装が施されていたのが特徴である。特にザクII S型以降に採用した黒と紫を基調としたパターンは、ガイアたちの死後もその栄誉を称えてMS-09の制式塗装に採用されている[注 13]ほどである。パーソナル・マークは『MSV』などでは突撃機動軍のものを使用していたとされるが[7][1]、漫画『THE ORIGIN』では文字通りの黒い三ツ星マークがあしらわれている。
- ルウム戦役での搭乗機
- ガイアたちがルウム戦役でレビル将軍捕縛の際に搭乗する機体は、各媒体によってそれぞれ異なる解釈がなされている。
- 『ホビージャパン』の別冊『HOW TO BUILD GUNDAM』(1981年)ではモデラー勝呂国弘のオリジナルによるザク武装旧タイプがそれに当たるとされた。ザクIとザクIIの中間的な機体とされる。
- 『モビルスーツバリエーション(MSV)』(1984年)の設定ではザクII C型であり、その功績によりS型を受領したとされる[1]。
- 『サイバーコミックス01』(1988年)掲載の赤井孝美の漫画『ルウム戦記』では、ザクIであるとされた。パーソナル・カラーで塗装されているように見えるコマもある。
- 『ギレンの野望』(1998年4月)のゲーム内のムービーでは、ザクIの頭部をもち、パーソナル・カラーに塗装されたザクIIであるとされた。なお、ゲーム本編では地球侵攻作戦時にパーソナル・カラーを施したザクIに搭乗している。
- ゲーム『SDガンダム GGENERATION』(1998年8月)では、上記『ギレンの野望』本編登場のザクIであるとされた。この機体はのちに『マスターグレード』(1999年)ほかでキット化されたが、説明書ではルウム戦役後の特別演習の際に塗装された機体であるとしている。
- OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の映像特典である「宇宙世紀余話」(1999年)では、高機動型ザクIIであるとされた。
- 漫画『GUNDAM LEGACY』(2004年)では、モノクロでしか確認できないが一般塗装と同じ塗り分けで、左肩アーマーのスパイクが取り外されたザクII C型であるとされた。なお、その後受領するS型のパーソナル・カラーはマッシュの提案によるものとされる。
- 漫画『THE ORIGIN』(2006年)では、高機動型ザクIIであるとされた。
- 近藤和久の漫画『機動戦士ガンダム THE MSV ザ・モビルスーツバリエーション』(2011年)でも、高機動型ザクIIであるとされた。
- 漫画『虹霓のシン・マツナガ』(2013年)では、同作品でのちに登場するS型と同じパーソナル・カラーのザクIIであるとされたが、S型であるかどうかは不明。
- IFストーリーでの搭乗機
- 「もしも三連星がホワイトベース隊に勝利していたら」などというIFストーリーで描かれたゲーム作品では、以下の専用機が登場する。いずれもドムに準じた黒と紫のカラーリングで塗装されている。
- MS-09R リック・ドム(ゲーム『戦士達の軌跡』)
- MS-14B 高機動型ゲルググ(ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』で初登場、ゲルググ量産化計画実行時)
- MS-15B 高機動型ギャン(ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』で初登場、ギャン量産化計画実行時)
注釈
- ^ 資料によっては、ルウム戦役の乗機から黒のパーソナルカラーであったとされる。後述の「ルウム戦役での搭乗機」を参照。
- ^ 『マスターグレードモデル MS-05B ザクI黒い三連星専用機』で設定された。
- ^ キシリア少将が「ドムを回しましたか? 三連星に」の問いに「すべて臨機応変にな」と答えており、三連星の急な人事異動に伴う融通無碍的なMS供与であったことが明言されている。『MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝』では、月でドムを受領後にザンジバルで一緒に降下している。
- ^ 通常、エースの算定は「敵機」の撃墜数で計測するが、この時点の連邦軍には航宙機としてセイバーフィッシュなどが存在しているだけであったため、「敵艦」の撃沈数で判定するシップス・エースという独自の概念が生まれている。
- ^ ゲーム『ガンダム無双』では、ミデアおよびマチルダが未登場のため、攻撃順がやや異なる。なお、通常の戦闘でもジェットストリームアタックをかけてくる。
- ^ 『GGENERATION』(F/PORTABLE)、「スーパーロボット大戦シリーズ」でも担当。
- ^ 政宗一成が声を担当していないゲーム作品のうち、2012年までの全ゲーム作品で声を担当。
- ^ 『ガンダムジオラマフロント』『ガンダムバーサス』でも声を担当。
- ^ 「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」でも声を担当。
- ^ 「スーパーロボット大戦シリーズ」以降のゲーム作品のうち、2012年までのほぼすべてで声を担当。
- ^ 松本大が声を担当していないほぼすべてのゲーム作品で声を担当。
- ^ 『一年戦争』『ガンダム無双』「GGENERATIONシリーズ」(WORLD以降)でも声を担当。
- ^ 『ガンダム』の制作当時には、作画枚数を節約するためにセル画を後の回で再使用するバンクシステムがあり、機体のカラーリングを変更できなかったという制作側の事情もある。
- ^ a b 担当声優は異なる。
出典
- ^ a b c d e f g h 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション2 ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月、190-192頁。
- ^ a b 『ENTERTAINMENT BIBLE .39 機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』バンダイ、1991年12月、142頁。
- ^ 『アニメック16号 機動戦士ガンダム大事典』ラポート、1981年3月、106頁。
- ^ 『機動戦士ガンダムII 哀 戦士編大百科』勁文社、1981年9月、247頁。
- ^ 漫画『機動戦士ガンダム カタナ』、ゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還 ―逆襲のシャア外伝―』、漫画『THE DOG OF WAR U.C.0092』より。
- ^ 『模型情報・別冊 MSバリエーション・ハンドブックI』バンダイ、1983年3月、9頁。
- ^ 『HOW TO BUILD GUNDAM 2』ホビージャパン、1982年5月、8頁。
- ^ “NHKもテレビ欄に「ドイツの黒い三連星」…五輪複合団体、話題ガンダムネタ投入”. デイリースポーツ. 神戸新聞社: pp. 1-2. (2018年2月22日) 2018年2月23日閲覧。
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