魔法瓶 製造・表示

魔法瓶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 23:49 UTC 版)

製造・表示

日本では象印マホービンタイガー魔法瓶ピーコック魔法瓶工業グロリア魔法瓶製作所など大阪府に本拠地を置き、その他部品メーカーも大阪府に多くあるなど地場産業となっている[7][8]。また魔法瓶関連会社の工業組合である全国魔法瓶工業組合も大阪市北区に事務所を置いている[9]

前項の「サーモス」のブランド名を世界各国で展開しているサーモス社のイギリス・アメリカ・カナダ各国現地法人は1989年に日本酸素によって買収されている[10]

日本産業規格(JIS)に携帯用および卓上用魔法瓶が規定されている(JIS S 2006 まほうびん)[注 2]。また、家庭用の一定の構造を持つ魔法瓶は雑貨工業品として家庭用品品質表示法およびその関連法令の適用対象となっており[12][13][注 3]、国産・輸入を問わず国内で販売される製品[15]の外装等には、「保温効力 ○○度以上(6時間)」など、性能や品質など定められた項目[16]の表示をしなければならないことになっている。

脚注

関連項目

外部リンク


注釈

  1. ^ このような、魔法瓶の構造を持つ電気ポットは「電気魔法瓶」と呼ばれ、VE(Vacuum Electric)方式とも称される。なお、VEマークは日本では象印マホービンとタイガー魔法瓶の両社が共同で商標を保有している。
  2. ^ JIS規格番号の原案は全国魔法瓶工業組合によって作成され、2019年10月21日経済産業省公示分に改正リスト入りしている[11]
  3. ^ 国会が定める法律としては「家庭用品品質表示法」があり、その下位法として「家庭用品品質表示法施行規則」や「雑貨工業品品質表示規程」がある[14]

出典

  1. ^ a b c d e f g 魔法瓶の輸出”. 大阪税関. 2019年10月20日閲覧。
  2. ^ 意匠分類定義カード(C5) 特許庁
  3. ^ 大阪に「市川兄弟商会」を創立 - 象印マホービン社史
  4. ^ 魔法瓶名前の由来は「勘違い」 新たな史料を発見 - 大阪日日新聞
  5. ^ 『少年・あかね雲』新潮文庫、1978年10月27日、21-32頁。 
  6. ^ 「保冷温は一昼夜 質が落ちた戦後の品」『日本経済新聞』1950年7月12日3面
  7. ^ 魔法瓶(生活用品関係) 大阪府
  8. ^ 「統計からみる日本の工業」都道府県別の工業 経済産業省
  9. ^ 組合概要|全国魔法瓶工業組合
  10. ^ サーモスの歴史 サーモス株式会社
  11. ^ 2019年10月21日公示JISリスト”. 経済産業省 (2019年10月21日). 2020年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月8日閲覧。
  12. ^ 家庭用品品質表示法施行令”. e-Gov. 総務省行政管理局. 2019年12月28日閲覧。
  13. ^ 雑貨工業品品質表示規程”. 消費者庁. 2019年12月28日閲覧。 “「改正日:令和元年6月28日/施行日:令和元年7月1日」「十五 魔法瓶(中瓶にガラス製の真空二重瓶を使用したものであって卓上用のもの、内瓶にステンレス鋼製の真空二重瓶を使用したもので主として飲用水に用い屋外に携帯するもの及び内瓶にステンレス鋼製の真空二重瓶を使用したものであって卓上用のものに限る。)」”
  14. ^ 輸入商品に関する表示について | Q 家庭用品品質表示法の対象商品を日本に輸入して販売を行いたいが、家庭用品品質表示法に基づく表示は必要ですか?”. 消費者庁. 2020年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月28日閲覧。
  15. ^ 魔法瓶”. 消費者庁. 2020年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月28日閲覧。


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