魔方陣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 00:20 UTC 版)
ラテン方陣
n × n の各行各列に1~nを配置したものをラテン方陣という。これを2つ組合わせることでも魔方陣を作ることが可能である。
数独、ナンバープレースと呼ばれるペンシルパズルは、これに条件を付加した物である。
東洋占術
風水
魔法陣は風水羅盤派で重要な物として位置付けられている[17]。古代中国人は宇宙は数学的原理に基づいてできていると信じており、数字は天地を司る見えない力を解く鍵であり、数字や魔法陣は大きな意味を持っていたという[17]。紀元前2005年頃に伝説の川洛水から1匹の神聖な亀が現れたとされており、亀の甲羅には9つの数字が縦横3つずつ並んで描かれており、八卦図に対応するような形で設置されていたという[17]。9つの数字は縦横斜め、どの列を3つずつ足しても合計が15になり、新月から満月までの日数と重なり、この数字配列は『河図洛書』の魔法陣として知られるようになり、神話となり、後天八卦と結び付いたという[17]。計算は面倒な物であるため、転居・転職などの選日には予め計算されている「通勝」(とんしゅう)という暦として売り出されている[17]。河図洛書図の数字は四神とも関連付けられるようになった[17]。道教の魔術的な儀式は現在も河図洛書の魔法陣に基づいて行われている[17]。ヘブライの土星シンボルは河図洛書の数字を繋げた形と類似している[17]。
易の八卦
易の八卦のうち周易の「先天図」「帰蔵易(歸藏易は殷王朝の易)」「連山易(夏の易)」の三図は魔方陣的な図であり、卦に河図洛書と関わる数字を当てた場合、帰蔵図は魔方陣となる。連山易は風水羅盤に記載・使用される(正方形にしたが元図は八角形)。
|
|
|
その他
サイの目魔方陣
サイの目陣とも呼ばれる。
注釈
出典
- ^ 2010年1月 作れます 誰ももたない 魔方陣 ~7は2と5に分けるのがよく似合う~(数学科) - 富山大学 理学部・大学院理工学教育部理学領域 トピックス
- ^ a b c d 鈴木睦. “4次の魔方陣”. 東北大学. 2001年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月16日閲覧。
- ^ 4次魔方陣の性質 大同大学 情報学部 情報システム学科 大石研究室
- ^ “T2K-Tsukubaを用いて高校生が5×5魔法陣の解を求めることに成功 - 筑波大”. マイナビニュース (マイナビ). (2014年3月3日) 2017年1月16日閲覧。
- ^ 鈴木睦. “5×5の魔方陣の総数を求めるプログラム”. 東北大学. 2001年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月16日閲覧。
- ^ 大森 2013, p. 51, コラム2『算法統宗』と『算法疑闕抄』の魔方陣
- ^ 魔方陣をつくる 芝浦工業大学 数理科学研究会 佐藤晶子 平成27年11月6日(参考文献 大森清美, 魔方陣の世界, 日本評論社, 2013年)
- ^ Alex Bellos (2011年4月3日). “Magic squares are given a whole new dimension” (英語). The Guardian (Guardian News and Media Limited) 2017年1月16日閲覧。
- ^ a b 4x4 Magic Square
- ^ 佐藤, 山司 & 西田 2009, p. 202, §3.24 方陣
- ^ 大森 2013, pp. 27f
- ^ 大森 2013, p. 98
- ^ 大森 2013, p. 170
- ^ 大森 2013, p. 189
- ^ 高木ほか 2011, pp. 232f
- ^ [1]
- ^ a b c d e f g h リリアン・トゥー『図説 風水大全』東洋書林、1998年9月10日、84-85頁。
- 魔方陣のページへのリンク