高島嘉右衛門 栄典

高島嘉右衛門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/04 13:49 UTC 版)

栄典

位階
授章

家族

妻の「くら」、そして子供「長政」(1876年生)[34]、その他、側女のキンとの間[要出典]に5人の子供がいた。1868年に親類藥師寺久兵衞の子(1849年生[35])を養子にし、これが後に「高島嘉兵衞」として家督を相続[35]したが1908年に破産[17]。また嘉右衛門は弟「高島徳右衛門」の子「長正」を養ったとの資料[36]もある。嘉右衛門は政府高官とも親交があり特に伊藤博文とは仲が深く、嘉右衛門の長女たま子は伊藤の養子博邦と結婚している。

嘉右衛門の弟 高島徳右衛門も父・兄とともに事業を営み、屋号は「高嶋屋」[36](百貨店の高島屋とは関係ない)。彼も易占好き[36]で、『高島周易正文』を「翻刻 高島徳右衛門」[37]として発行している(著者名不記載)。徳右衛門の子「周造」[38]は1908年に高島徳右衛門を襲名し、東京府会議員、東京市会議員を務めた[38]

著書

参考文献

  • 植村澄三郎『呑象高島嘉右衛門翁伝』[3]、1914年。存命中の伝記だが生年月日に矛盾がある: 第五章[1]では11月1日生まれ、附録年譜[29]では11月3日生まれとされている。
    • 植村澄三郎『近代日本企業家伝叢書 (2) 呑象高嶋嘉右衛門翁伝』大空社 (1998/11)
  • 紀藤元之介『乾坤一代男』 高島嘉右衛門伝刊行会、1956年
  • 高木彬光『「横浜」をつくった男 - 易聖・高島嘉右衛門の生涯』 光文社 〈光文社文庫〉、2009年 ISBN 4334746497(1982年刊角川書店『大予言者の秘密』の改題)
  • 持田鋼一郎『高島易断を創った男』 新潮社〈新潮新書〉、2003年 ISBN 4106100304
  • 石渡道助『高島嘉右衛門自叙伝口述』 
  • 運気活断口伝書 : 高島嘉右衛門翁口授抄録

注釈

  1. ^ 呑象の号は、勝海舟から号を持ってはどうかと勧められて「どうしよう」→「どんしよう」という語呂合わせで付けられたという伝説がある[要出典]。これは呑象の号の使用を黙認された小玉卯太郎が語った話とのことで、かなり信憑性が高い[要出典]
  2. ^ 安重根の名前の「根」は旁が「艮」である。また艮為山は艮が重なる形で重艮、つまり重根を指していたと解釈される。
  3. ^ 親交のあった人相家の桜井大路が、病床の嘉右衛門を見舞ったときに嘉右衛門の死期が話題となった。意を決して余命3ヶ月10月中旬までの寿命と答えた桜井に対して、手文庫に用意した嘉右衛門自身の位牌を見せたという。その位牌には「大正三年十月十七日没 享年八十三歳」と自書してあったと伝説が残っている[要出典]
  4. ^ 偽高島易者がいたように小玉呑象にも偽者がいた。完全に同じ名前だとまずいので例えば児玉呑象といったよく似た名前を使っていたようである。

出典

  1. ^ a b 呑象高島嘉右衛門翁伝 第五章
  2. ^ "高島嘉右衛門". 世界大百科事典 第2版. 平凡社. コトバンクより2021年9月23日閲覧
  3. ^ a b c d 植村澄三郎『呑象高島嘉右衛門翁伝』1914年。doi:10.11501/950784 (原綴:呑象高嶋嘉右衛門翁傳)
  4. ^ 『明治百商伝 : 起業秀才. 第1巻』竹内蠖亭 著 (東京出版会社, 1880)
  5. ^ 『常総名家伝. 第1巻』 木戸偉太郎 編 (会始書館, 1890)
  6. ^ 『明治立志編 : 一名・民間栄名伝. 2編』津田権平著 (兎屋誠, 1881)
  7. ^ 『岡倉天心物語』新井恵美子、神奈川新聞、2004
  8. ^ a b c d 松田裕之『高島嘉右衛門』日本経済評論社、2012年8月10日。 
  9. ^ 『趣味の立志伝』野沢嘉哉 著 (有艸堂, 1939)
  10. ^ 西洋学校を建設新聞集成明治編年史第一卷、林泉社、1936-1940
  11. ^ 高島嘉右衛門の美学新聞集成明治編年史第一卷、林泉社、1936-1940
  12. ^ 瓦斯燈の需要増大 拡張工事の資金なし新聞集成明治編年史第二卷、林泉社、1936-1940
  13. ^ 高島嘉右衛門の学校焼失新聞集成明治編年史第二卷、林泉社、1936-1940
  14. ^ 横浜瓦斯局共有物事件新聞集成明治編年史第三卷、林泉社、1936-1940
  15. ^ 横浜瓦斯燈事件と水道問題新聞集成明治編年史第三卷、林泉社、1936-1940
  16. ^ 横浜瓦斯倍賞事件の真相 高島嘉右衛門へ13500円を付与したのが問題新聞集成明治編年史第三卷、林泉社、1936-1940
  17. ^ a b 高島嘉兵衛破産新聞集成明治編年史第十三卷、林泉社、1936-1940
  18. ^ a b 呑象高島嘉右衛門翁伝 第四十二章
  19. ^ 朴泳孝消息新聞集成明治編年史第七卷、林泉社、1936-1940
  20. ^ 北海道炭礦鉄道会社新重役新聞集成明治編年史第八卷、林泉社、1936-1940
  21. ^ 横浜の高島嘉右衛門一家北海道移住新聞集成明治編年史第八卷、林泉社、1936-1940
  22. ^ 帝国貯蓄銀行開業新聞集成明治編年史第九卷、林泉社、1936-1940
  23. ^ 高島嘉右衛門入牢新聞集成明治編年史第二卷、林泉社、1936-1940
  24. ^ 神易堂と孔子祭新聞集成明治編年史第二卷、林泉社、1936-1940
  25. ^ 加藤大岳『易学通変 奥秘伝書』紀元書房、1935年。117頁。NDLJP:1208310/70
  26. ^ 別冊宝島1199号 『日本「霊能者」列伝』(宝島社 2005年平成17年)10月) ISBN 978-4796648066
  27. ^ 『実業家奇聞録』(実業之日本社, 1900)
  28. ^ 平成6(ワ)11157 不正競争行為差止等請求事件, 3-1-1-(1) (東京地方裁判所 1999-11-02). Text
  29. ^ a b c d e f g 呑象高島嘉右衛門翁伝 附録年譜
  30. ^ 『官報』第1218号「叙任及辞令」1887年7月21日。
  31. ^ 『官報』第665号「叙任及辞令」1914年10月19日。
  32. ^ 『官報』第1218号「彙報」1887年7月21日。
  33. ^ 『官報』第5589号「叙任及辞令」1902年2月24日。
  34. ^ 高島長政”. 『人事興信録』データベース. 2020年1月10日閲覧。
  35. ^ a b 高島嘉兵衞”. 『人事興信録』データベース. 2020年1月10日閲覧。
  36. ^ a b c 東洋実業家評伝 (1893年) - 高島徳右衛門
  37. ^ 高島徳右衛門 編『高島周易正文』1904年、93頁。doi:10.11501/760567 
  38. ^ a b 高島徳右衛門”. 『人事興信録』データベース. 2020年1月10日閲覧。






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