餃子 朝鮮半島

餃子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 07:44 UTC 版)

餃子(ギョウザ、ギョーザ、: 饺子: 餃子拼音: jiǎozi)は、小麦粉を原料とした皮で、エビ野菜などで作ったを包み、茹でる焼く蒸す揚げるなどの方法で調理した食べ物である。成形後の加熱調理方法の違いによって、水(茹で)餃子焼き餃子蒸し餃子揚げ餃子などと呼ばれる。


注釈

  1. ^ 焼き餃子で用いる具材や調理法も後述の通り、日本の焼餃子とは異なる。
  2. ^ 日本人のように白飯と食べられることはなく、老舗餃子専門店で白飯は出ない。浅田次郎は『パリわずらい江戸わずらい』(小学館 2014年 pp.229-234)で、この理由を第一に中華料理では「でんぷん+でんぷん」という食べ方がありえない、第二に日本のような白飯信仰のない中国では、あえて食事中に注文されると「量が少ない」という不満を表明しているように受けとられるという。
  3. ^ 中国語でお湯は「熱水」、スープは「湯」である
  4. ^ 地域によって南部などでは(年糕、niángāo、年糕、niángāo、)が食される。
  5. ^ 但し、中国にも日本式焼き餃子と同じ調理法の「鍋貼」が一応は存在するが、中国人のほとんどはそれを食べたことがない。鍋貼は、第二次世界大戦前の日本で出版された料理本にも掲載されている。例えば中村俊子『家庭でできるおいしい支那料理』(P183、富文館、1927年)に「鍋烙餃子」(焼餃子)の作り方がある。中国東北部(かつての満洲)では蒸し餃子が主流で、古くなった餃子は油で炒める習慣があり、それは日本式の焼き餃子に似る。あくまで、「残り物」の処理方法、といった位置づけである。因みに王将の餃子を指す店内用語「コーテー」・「コーテル」は「鍋貼」・「鍋貼儿」(鍋貼の儿化)が訛ったものともされ[要出典]、日本で生まれた商業用の中国語風表現の可能性がある。
  6. ^ 調査はスーパー等での生もしくは焼餃子等の購入金額のみで、チルド餃子等の消費量は含まれない。また専門店などで食べられ、外食費として処理される分も含まれない。
  7. ^ かつては「元祖」表記を巡り、宇都宮餃子会と当時非加盟だった有力チェーン店との間で訴訟になったが、2017年に「元祖」表記を取り下げて和解し、2019年に餃子会へ加盟した。「宇昧家の三樹、宇都宮餃子会に加盟」日本経済新聞』朝刊2019年6月6日(北関東経済面)2019年12月2日閲覧
  8. ^ 餃子と飲み物のみ、あるいは餃子とご飯と飲み物のみなど。
  9. ^ 総務省『家計調査年報』では、都道府県庁所在地および政令指定都市別の品目別支出金額が公表される。しかし、浜松市が浜松県県庁所在地だったのは1876年明治9年)までであり、政令指定都市に昇格したのは2007年平成19年)だったため、家計調査年報の都市別集計の対象に含まれていなかった。

出典

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