飾緒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 10:10 UTC 版)
ドイツ
着用方法が上記#装着方法と若干異なる。礼装用飾緒の場合、短い細紐の輪は腕に通さずに、2本の線状にして胸側の取付部まで持って行く。長い細紐の輪は右肩後方から右脇下を経て前部に回し、右胸の所で短い細紐に掛ける。掛け方は長い細紐の輪に短い細紐を通す方法と、ひばり結びで細紐に結び付ける方法がある。陸空軍は銀色のものが多く、石筆が日本のものと比べて細く小さい。時代や部隊によっては長い三つ編み紐と石筆が無いものがあり、現在のドイツ軍もこのタイプを使用している。一方、ドイツ帝国の崩壊以前はフランス式の飾緒を使用する領邦もあった。
副官用飾緒は短い三つ編み紐と長い細紐の輪及び極短い細紐2本から成り、石筆は2本の極短い細紐の先端に着く。着用法は長い細紐の輪をループで短い三つ編み紐に結び付け、石筆は肩端から垂らす。
また技能を示すものとして、ドイツの射撃優等徽章には飾緒が付く。同章は八十年戦争当時のスペインを起源とし、後にプロイセン王国にも採用された。同章は下士官兵を対象としたもので、メダルと飾緒を組み合わせることで等級や兵科を示す方式であった。ドイツ連邦軍の場合、小銃と拳銃の射撃技能について一定の基準を満たした場合に、射撃優等徽章が授与される。全軍共通デザインのアルミニウム製メダルには金銀銅の三等級があり、金章を複数回受章した場合には回数を示す数字が表示される。同章には等級・兵科を問わず銀色(陸軍・空軍)ないし青色(海軍)の飾緒が付され、昇級した際にはメダル部分だけを交換する。
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副官飾緒を着用した総統付高級副官。
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射撃徽章を着けたプロイセン下士官。
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