食細胞 食細胞の概要

食細胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/06 05:02 UTC 版)

タイプ

食細胞には主な3つのカテゴリーがある。

貪食細胞は、広義には食細胞を意味する[1]が、狭義にはマクロファージを意味する[2]

機能

食細胞は病原体を食するので感染に対する免疫系による最初の応答に用いられるのはきわめて有用なことである。この細胞は多くのリソソームを含んでおり外来物の消化を可能にしている。この細胞は病原体、沈着物、死んだか死につつある細胞、細胞外基質を呑み込む。ファーゴサイトに呑み込んだ後、消化酵素タンパク質分解酵素)および酸素ラジカルを満たしたリソソームがファーゴソームに融合してファーゴリソソームを形成し、その中の物質を消化する。

皮膚が破壊されると、損傷部位に最初に到着する食細胞は好中球である。この細胞は細菌に対して細胞毒性のある顆粒を放出したり貪食して戦う。食作用創傷治癒プロセスで活動性があるものの一つである。

病原体の貪食機能において、特別の抗原提示細胞B細胞、樹状細胞、マクロファージ)は細胞表面に、消化の結果得られた小さなペプチドMHCクラスⅡ分子に結合させて提示する。ヘルパーT細胞CD4+)がその後これら抗原を認識し、これは第2シグナルとして補助的に働き、細胞性免疫反応を補う。

食細胞は正常細胞と腫瘍細胞のアポトーシスも誘導することができる。また陽イオンタンパク質、補体因子および凝固因子アラキドン酸代謝物、プロスタグランジンロイコトリエントロンボキサンサイトカイン、タンパク分解酵素、加水分解酵素活性酸素および窒素中間体などを産生する。

病原体抵抗性

多くの病原体、例えば結核菌サルモネラ菌レジオネラ菌は、ファーゴリソソームの形成を阻止する。他に、リーシュマニア属の寄生虫はファーゴリソソーム中で消化されそうになってもこれに抵抗し回避することができる。

ヘルパーT細胞は、食細胞を活性化して細胞内の病原体を消化させるのを機能の一つにもっている。

語源

phagocyteの意味は『食する細胞』である。ギリシャ語phageinは『食す』、そしてkytosは『穴』を意味し、コルクの穴が細胞であることから『細胞』を意味する。

関連項目


  1. ^ a b 食細胞”. マイペディア日立ソリューションズ. コトバンク (2010年5月). ‎2013-‎03-‎01閲覧。
  2. ^ 新井康允. “マクロファージ”. 日本大百科全書(小学館). Yahoo!百科事典. ‎2013-‎03-‎01閲覧。


「食細胞」の続きの解説一覧



食細胞と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「食細胞」の関連用語

食細胞のお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



食細胞のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの食細胞 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2020 Weblio RSS