順位戦 順位戦の概要

順位戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 14:11 UTC 版)

順位戦
棋戦の分類 名人戦の予選
開催概要
開催時期 6月 - 翌年3月
初回開催 1947年度(第1期)
持ち時間 6時間
主催 毎日新聞社
朝日新聞社
日本将棋連盟
公式サイト 名人戦・順位戦:日本将棋連盟
記録
備考
  • A級最多在籍:大山康晴
    (A級在籍 通算44期)
  • A級連続在籍:大山康晴
    (A級在籍 連続44期)
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  1. ^ a b c d 名人戦・順位戦を共催する2社の表記順は、偶数の期が「朝日新聞社、毎日新聞社」の順、奇数の期が「毎日新聞社、朝日新聞社」の順となる。「#概要」参照。
  2. ^ 名人、挑戦者のいずれも七番勝負敗退後の次期A級では順位1位となる。
  3. ^ 最多勝者が3人以上の場合は、順位下位の2人がプレーオフ1回戦を行い、その勝者が順位上位者と対戦するという「パラマス方式」でプレーオフを行う。
  4. ^ 降級枠に該当する順位下位者が最多勝者として名人挑戦プレーオフに進出し、当該順位下位者がプレーオフを制して名人挑戦者となった場合は、当該順位下位者の次に順位の低い者が降級対象者となる。
  5. ^ 全勝者は人数を限定せず全員昇級。全勝者昇級の規定は第77期より明文化し適用。
  6. ^ 満60歳以上、かつ規定条件を満たさない場合
  7. ^ 10月1日付でフリ―クラス四段に昇段した棋士の場合は10年半以内
  8. ^ a b 小数点以下の端数は切捨て。
  9. ^ 由来は麻雀の頭跳ねから。
  10. ^ 第51期順位戦A級では大山康晴十五世名人が1回戦を終えた時点で0勝1敗で死去。残り8局が不戦敗扱いで10位「降級相当」となり、翌第52期ではB級1組が欠員1となった。また、第52期B級1組では森安秀光九段が7回戦を終えた時点で4勝3敗で死去。残り4局が不戦敗扱いで9位「残留相当」となり、翌第53期ではB級1組が欠員1となった。
  11. ^ 第57期順位戦A級では年度初めに休場届を出して全休扱いだった村山聖がA級在籍のまま死去。翌第58期のA級は10名で「張出」は発生せず、B級1組が欠員1となった。
  12. ^ 第77期のA級は11人で行われた(本来の定員は10人)
  13. ^ 第26期までは7時間であった。
  14. ^ 王座戦棋王戦叡王戦棋聖戦の五番勝負
  15. ^ ソフト出力後に条件に反した組合せ等がないかを判別し、適宜調整する。
  16. ^ 瀬川のプロ編入試験は特例での実施であった。
  17. ^ 制度化されたプロ編入試験の合格第1号は今泉。
  18. ^ 新人王戦加古川青流戦上州YAMADAチャレンジ杯将棋日本シリーズへの出場権がない場合は10(8つのタイトル戦のうち順位戦を除く7棋戦、および、朝日杯将棋オープン戦銀河戦NHK杯テレビ将棋トーナメント)。
  19. ^ 一例として、ちょうど30局ならば20勝10敗で勝率6割6分7厘となり条件を満たす。また、連続29局以内で20勝をあげた場合、その後連敗したとしても勝率の条件をみたすため、20勝目をあげた時点で昇級(現在まで、直近28局で20勝8敗で昇級した佐々木大地が最少対局数)となる。
  20. ^ この条件を満たすためには、出場した棋戦がトーナメント戦の場合、平均3~4勝が目安となり3勝すれば4局目が4勝すれば5局目が発生する事になる。なお、リーグ戦の場合は対局数があらかじめ決まっているため勝敗に関わらず条件を満たしている事が多い。
  21. ^ 同様の方法でフリークラス編入した7名のうち、2023年4月にフリークラス編入した柵木幹太を除く全員が順位戦C級2組への昇級を果たしている。
  22. ^ 同様の方法でフリークラス編入した4名のうち、2023年4月にフリークラス編入した小山怜央を除く全員が順位戦C級2組への昇級を果たしている。
  23. ^ フリークラスに在籍できる最終年度の時点で「進行中の竜王戦で5組に在籍し、6組に降級しない」あるいは「進行中の竜王戦で6組に在籍し、進行期中に5組昇級の成績(原則として6組上位4名)を満たす」ことが、翌期以降の出場条件となる。
  24. ^ フリークラスを経ずに即時引退となった一例として、2017年6月に77歳で引退した加藤一二三 九段、2022年4月に64歳で引退した田中寅彦 九段のような例がある。厳密には、4月から引退日までの限られた期間のみフリークラス編入となる。
  25. ^ 当期ではない。すなわちA級からB級1組に降級することになった棋士は宣言でき、B級1組からA級に昇級することになった棋士は宣言できない。
  26. ^ 村上も降級であったが、A級に休場者が生じたため、A級に繰り上げられた。
  27. ^ 松下も降級であったが、村上のA級への繰り上げとA級から降級した金の引退により、B級に残留した。
  28. ^ 高柳は村上のA級への繰り上げとA級から降級した金の引退により、B級に繰り上げられた。
  29. ^ 花田は挑戦者決定戦の前に死去。
  30. ^ 次期以降休場、のち退会
  31. ^ a b c d e f アマチュア代表として1期のみ参加。成績は三好(0-4)、高橋(5-3)、大前(2-4)、宮本(3-9)、加納(7-5)、内山(4-8)。
  32. ^ 当初は降級であったが、第7期に張出として復帰
  33. ^ a b 田中正之は1978年から田中魁秀を名乗る
  34. ^ 灘も降級圏内であったが、指し分け(5勝5敗)を理由に降級にならなかった。
  35. ^ a b 2015年11月に棋士としての活動名を「吉田正和」から「渡辺正和」に変更した。吉田正和五段が結婚 渡辺姓に|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2015年11月18日). 2018年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月30日閲覧。
  36. ^ 竜王戦(5組)に継続出場し、2022年4月引退。
  37. ^ 最年少のプロデビューは藤井聡太の14歳2か月であるが、藤井の順位戦参加は9か月後の14歳11か月であり、加藤の順位戦参加はプロデビュー翌月の14歳8か月である。
  38. ^ 順位戦では昇級直後の棋士は順位が低いため、好成績でも頭ハネで昇級を逃す事が多く、連続昇級記録者は少数。また、新四段も順位が低いため、初参加からの連続昇級記録者は更に少ない。
  39. ^ 1.羽生善治(78期・うち名人7期)、2.渡辺明(7期)、3.高橋道雄(5期)、4.郷田真隆(3期)、5.三浦弘行(1期)、6.丸山忠久(3期・うち名人2期)、7.谷川浩司(27期・うち名人5期)、8.久保利明(5期)、9.佐藤康光(12期・うち名人2期)、10.屋敷伸之(3期)
    (タイトル獲得数は2011年度開始時)
  40. ^ 対戦が予定されていた5名の棋士(5回戦・屋敷、6回戦・行方、7回戦・森内俊之、8回戦・羽生善治、9回戦・深浦康市)には不戦勝が計上された。
  41. ^ 第76期以降の新たな規定によれば、A級で9人以上が最高成績で並んだ場合でも当該の最高成績者全員でプレーオフを行うが、最高成績と降級枠の両方に該当する者が生じた場合、プレーオフ敗退者のうち順位の下の棋士が降級することとなる。
  42. ^ 第76期の序列は稲葉(1位)、羽生(2位)、広瀬(4位)、佐藤(8位)、久保(9位)、豊島(10位)
  43. ^ 最終一斉対局の段階で久保から見て3勝1敗であった。
  44. ^ 久保に至っては終局が0時を跨いでいたため厳密には翌日
  45. ^ 16日に松本から東京へ移動して17日は東京滞在であったことが、将棋世界2018年5月号P18に記載されている。
  46. ^ 他に残留争いをしていたのは行方・深浦・三浦がいたが、3人とも負ければ即降級だった。
  47. ^ 星取表上1人につき、○○・○●・●○・●●の4通り。対象が3人なので4×4×4の64通り。
  48. ^ この期のB級1組は米長邦雄のフリークラス転出、村山聖の死去の影響で12人総当りで行われた。
  49. ^ この期のB級1組は中原誠のフリークラス転出の影響で12人総当りで行われた。
  50. ^ 先崎学が連勝しなければ昇級。
  51. ^ 先崎学が連敗し、鈴木大介が13回戦で敗れた場合のみ昇級。
  52. ^ 杉本昌隆高橋道雄の両者が連勝しなければ昇級。
  53. ^ 前述、田中寅彦の確率の項も参照:4通り(杉本)×4(高橋)×2(行方)×2(阿部)×2(畠山)×4(渡辺)の512通り。
  54. ^ 杉本昌隆高橋道雄の両者が連敗(共に●●が必須条件)し、12回戦で行方尚史阿部隆が、13回戦で畠山鎮がそれぞれ敗れ(3人とも○か●の2通り内、●が必須条件)、渡辺明が1勝1敗以下(4通りの内、○●・●○・●●の3通り)の場合のみ昇級。
  55. ^ 青野は当期終了時点で63歳を迎えたが、これはB級2組に限定すると関根茂の61歳(第49期・1990年度)を上回る最高齢降級点抹消記録で、降級点制が存在する全階級(B級2組・C級1組・C級2組)に範囲を広げても北村秀治郎の64歳(第26期C級2組・1971年度)に次ぐ2位の高齢記録である。
  56. ^ ちなみに降級点持ちの状態で当期を迎え抹消にも降級にも至らなかった窪田および中田は、まず中田が翌第75期に8勝2敗の好成績を収めて降級点を抹消、さらに窪田も第76期にこの時の青野と同じく5勝5敗と指し分けてこちらも降級点を抹消した。
  57. ^ 名人以外のタイトル獲得3期の後に、C級1組在籍のまま1度も昇級せず七段昇段後190勝で八段へ昇段し、九段への昇段も決定し(実際に昇段したのはB級2組昇級時)、この事例も珍記録である。
  58. ^ 伊藤が敗れ、石井健太郎青嶋未来渡辺和史が勝利し同星で並ばれ、開幕順位の一番低い伊藤が頭ハネとなった。なお阪口はこの対局での勝利により3勝7敗・26位となり、かろうじて降級点を逃れた。
  59. ^ 順位戦としては2017年末時点で年齢差最大の対局であり、全公式戦でも加藤一二三藤井聡太(2016年12月24日竜王戦6組ランキング戦)の62歳差に次ぐ歴代2位の記録である。
  60. ^ 羽生はこの後15連勝まで伸ばすも、同じ年度に塚田泰明が当時の新記録となる公式戦22連勝を樹立している。
  61. ^ 順位戦に出場した中学生は、加藤・藤井以外では谷川浩司がいるのみである(「中学生棋士」のうち、羽生善治渡辺明はプロデビューが中学3年生の順位戦開幕後であり、順位戦への参加は高校生からになってからであった)。






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