韓国車 受賞など

韓国車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 16:08 UTC 版)

受賞など

最近は、電気自動車や自動運転の分野で、技術的な評価も多くなってきた[20]

現代自動車のアバンテジェネシスがアメリカのカー・オブ・ザ・イヤー、i30がオーストラリアのカー・オブ・ザ・イヤーを受賞[20]、起亜自動車のシードがスウェーデンのカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーにおいては4位となった。[21][22] 日本においても現代自動車のトゥサン(日本モデル名:ヒュンダイJM)、ソナタ、i30がグッドデザイン賞を受賞している[23]。但し、ソナタについては後述する類似性の問題もあり、批判的な意見も少なくない[24]

主なメーカー・ブランド

四輪・トラック・バス

二輪

日本の主な輸入業者

過去の輸入業者

韓国メーカー以外のブランドで販売する(販売した)業者

( )内は現地名

モデルチェンジと名称の関係、グレード体系

韓国車、とりわけ韓国国内仕様車ではルノーサムスンを除き、フルモデルチェンジやビッグマイナーチェンジ時に名称が変わる場合が多い(ルノーサムスンも含め、登場時には「NEW ○○」「All New ○○」「The 〇〇」「The New 〇〇」と付くが、段階的にそれらが取れることがほとんどである)。海外仕様については、変更を迎合しない地域(オセアニア各国など)もあるため、フルモデルチェンジを実施後も従来の名称を踏襲するケースが殆どである。尚、2011年以降、韓国GMの展開するシボレーブランド車については、他国と名称はほぼ共通である(シボレー・アベオソニックGM・アルフェオンビュイック・ラクロスなど一部例外あり)。

  • デーウ・マティスの場合
    • マティス→マティスII(初代マイナーチェンジ)→オールニューマティス(2代目)→マティス・クリエイティブ(3代目)/マティス・クラシック(2代目))→シボレー・スパーク(3代目)
  • ヒュンダイ・クーペの場合
    • ティブロン→ティブロン・タービュランス(マイナーチェンジ)→トスカーニ→ニュー・トスカーニ(マイナーチェンジ)
  • ヒュンダイ・ツーソンの場合
    • ツーソン(初代)→ツーソンiX(2代目)→ツーソン(3代目)
  • キア・ソレントの場合
    • ソレント(初代)→ソレントR(2代目)→ソレント(3代目)
  • キア・スポーテージの場合
    • スポーテージ(初代、2代目)→スポーテージR(3代目)→スポーテージ(4代目)

比較的韓国車のマイナーチェンジにはフェイスリフトを含むものが多く、それがボディ全体から、時にインパネにまで及んで一目見ただけではマイナーチェンジとはわからないものも多い。特にクーペのの場合、あまりにも外装や名称が変わりすぎているためかしばしば誤解され、ティブロンを初代、タービュランスを2代目、トスカーニを3代目とする傾向もままある。

逆に言えば、過去の車種の名前がサブネームなしで利用されるのは韓国車ではあまり見られないケースと言える。さらに、最近ヒュンダイ車を中心に増えてきているサブネームを付けないニューモデルにおいても

  • ヒュンダイ・ソナタの場合
    • ソナタ→ソナタII→ソナタIII→EFソナタ→ニューEFソナタ(4代目マイナーチェンジ)→ソナタ [1] →ソナタ・トランスフォーム(5代目マイナーチェンジ)→ソナタ [2]

形式名([1] のモデルは「NF」、[2] は「YF」)をとって、「NFソナタ」「YFソナタ」としばしば呼ばれるなど、何らかの通称が生まれる場合が多い。それどころか、何らかの理由で区別が必要な場合、メーカー自身がその呼称を使う場合さえある。[25]

  • 形式名がベースになるパターン:グレンジャーTG、アバンテHD、サンタフェCM、NFソナタなど
  • 頭に「ニュー」を付けるパターン:ニュー・プライド、ニュー・ヴェルナなど

尚、この手法は「SM5プラチナ」「QM5 Neo」「グレンジャーXG」と言った具合にメーカーが公式で行う場合もあり、中には前述の「ニューEFソナタ」「NEW SM7 Nova」のように、両方使用する場合も存在する。

また、国内に限っては知名度と拡販性向上のためにジャンルの枠を脱したブランド展開をするケースも有る。

  • ヒュンダイ・トラジェの場合
    • 韓国も含め、正式名称は「トラジェ」だが、メーカー自身が「もう一つのXG」と宣伝するとともに、通称名も「トラジェXG」と呼ばれることが多かった。
  • 雙龍・ロディウスの場合
    • ロディウス→ニューロディウス→コランドツーリスモ

グレード体系については、他国メーカーと比べると入れ替わりが多く、特別仕様車の登場により僅か数か月で廃止されるケース、あるいは1つのグレードや特別仕様車の廃止によって復活することがよくある。特に、後述するルノーサムスン車においてはそれが顕著である。
ルノーサムスン・QM5を例にとると、特別仕様車や新グレードの登場で「SEプラス」というグレードは2度廃止されるも、3度目の登場で現在ラインナップされている。また、同社SM5の場合においても、「XE」というグレードが3代目だけでも都合2回消滅し、「XE TCE」の名で3度目の登場を果たしている。

海外名

一方で、海外仕様車はフルモデルチェンジ後も初代モデルの名称のまま売られる場合が多い。市場によっても異なるが、例を挙げるとキアK3の輸出名「フォルテ」ならびに「セラト」、キアK5の「オプティマ」がそれにあたる。ただし、ルノーサムスン車の場合は輸出モデル全てがルノーブランド(一部、日産ブランド)として出荷され、サンヨン・ロディウスのように販売国に応じて車名が4種(ロディウス、コランドツーリスモ、ツーリスモ、スタヴィック)設定される例も存在する。

日本では韓国名や他の海外名がすでに他社に取られている場合(ティブロンアクセントクリックアバンテエクセルなど)がよく見受けられる。また、TBに関して言えば「日本では“クリック”は他社の商標であり、“ゲッツ”はヴィッツと被ってしまう[26]」ために結局開発コード・形式名から取ったこの名称となった。
また古い事例で言うとかつてエクセルを左ハンドルのまま対日輸出した際、これまた商標権の絡み[27] で日本名が「ヒュンダイXL」に変えられた。このように日本仕様車には既存名や商標権の都合で形式名が由来の名称などが付けられる一方、フルモデルチェンジに伴って昔から使われている名称に変更される例(XG(グレンジャーXG)→グレンジャー (TG) など)もある。

「名前が被ってしまったために変更を迫られる」というケースは日本国内に限ったことではない。例えば、エラントラの初代、2代目モデルの名称が一部でラントラと変えられたのも他社からのクレームによるものであるとされるし、サンヨン・チボリヒュンダイ・コナについても商標権の絡みで中国市場のみ前者はチボラン(Tivolan)、後者はエンシノ(Encino)の名称で売られる。これらは当然、国産車や他の輸入車にも起こりうることでもある。
(例:オペル・コルサ(日本名ヴィータ)ダッジ・ジャーニー(日本名JC)ビュイック・センチュリー(日本名ビュイックリーガル)トヨタ・コルサいすゞ・ジャーニートヨタ・センチュリーと被ったため。)

また、2002年から日本においては地名を商標として申請出来なくなったため、日本名の変更を余儀なくされた例(ヒュンダイ・トゥスカーニ→ヒュンダイ・クーペヒュンダイ・ツーソン→ヒュンダイ・JM)もある[28]


  1. ^ 2021年1月 - 9月期限定のランキングが3位であり、2021年間ランキングは4位。2021年上半期(1月 - 6月)は4位。2021年下半期(6月 - 12月)は4位。
  1. ^ [単独]現代車販売量史上初の「世界3位」”. Steam Charts. 2022年1月17日閲覧。
  2. ^ 特集 韓国自動車市場と産業・経済 韓国自動車産業の現状と今後の課題社団法人日本自動車工業会 の雑誌「JAMAGAZINE」、2004年11月4日号
  3. ^ 1962年設立、セナラの日本語訳は「新しい国」(“”が「新しい」の意味で、“나라”が「国」を意味している)を意味。
  4. ^ セナラ自動車を買収して1965年設立
  5. ^ これ以外にもトヨエースなどの車種をノックダウン生産したが、反共国家やその国の会社と取引関係をしている企業とは貿易をしない「周四原則」により、当時、中国への参入を模索していたトヨタ自動車は1972年に韓国から撤退した。
  6. ^ 新進自動車とGM[要曖昧さ回避](ゼネラルエレクトリック)が50:50の出資による合資会社
  7. ^ 後に起亞産業に吸収
  8. ^ 起亜自動車の前身
  9. ^ セハンの日本語訳は「新しい韓国」の意味。
  10. ^ 1976年にGMコリアから社名変更
  11. ^ 韓国の自動車産業及び市場動向とその将来展望 - 呉 在[火亘] (JAMAGAZINE 2001年3月号)
  12. ^ 海外生産車は対象外のため、アメリカ製のトヨタ・アバロンが少量輸入されていたことがあった。
  13. ^ asahi.com:現代自動車、日本の「壁」に挑む - 経済を読む - ビジネス (2007.06.22)
  14. ^ a b c d Hyundai bets new sedan is a luxury it can afford 『ウォールストリート・ジャーナル』 2008年1月8日
  15. ^ NIKKEI NET:米新車品質調査で「トヨタ」6位に後退 (2007.06.07)
  16. ^ 【韓国車の品質】新車満足度は上々、耐久性はイマイチ | Chosun Online | 朝鮮日報 (2005.11.30)
  17. ^ 米国における新車の初期品質が過去最高になったことが明らかに
  18. ^ 現代自、デザインと品質向上努力が実り躍進、日本経済新聞 2012年5月8日
  19. ^ 実際に発売されたものでは、2代目ロータス・エランを起亜自動車がライセンス生産したキア・ビガート、イギリスのパンサー・ウェストウインズ雙龍自動車が買収し、同社の「リマ」を改良したオープンカー「カリスタ」等があるが、いずれも生産台数は少数にとどまっている。他にもオウリムモータースによる韓国初のスーパーカー「スピーラ」が2010年に発表され、翌2011年から生産を開始したが2012年には生産中止となっており、会社自体の消息も明らかになっていない。
  20. ^ a b http://www.chosunonline.com/article/20071124000008
  21. ^ http://www.chosunonline.com/article/20071114000009
  22. ^ http://www.chosunonline.com/article/20071121000007
  23. ^ http://www.chosunonline.com/article/20051027000046
  24. ^ グッドデザインファインダー:2005年度受賞「ヒュンダイ ソナタ」(グッドデザイン賞公式サイト)
  25. ^ 例えばソナタの場合、2010年12月現在においても韓国ではタクシー用途に限定してNF系とYF系が併売されている。そのため、その区別の意味もあってか例外的にヒュンダイが公式に「NFソナタ」「YFソナタ」と呼称している。
  26. ^ 「ゲッツ」の名称はヒュンダイが日本国内での商標権を持っている。欧州ではヴィッツは「ヤリス」と呼ばれるためこの問題は発生しない。
  27. ^ 日産・スカイライン(R31型)で使われていたグレード名「エクセル」があったため。
  28. ^ ヒュンダイ・サンタフェは2001年に申請したため、この問題に引っかかっていない。
  29. ^ 「外車そっくりの国産モデル」 求められる韓国式デザイン 『朝鮮日報JNS』 2004年12月12日
  30. ^ 起亜自動車の新型車『レイ』が日本車『キューブ』『タント』と酷似 デザインパクリ疑惑が浮上 『ガジェット通信』 2011年12月3日
  31. ^ BMW「現代自動車見下さないが…10年の技術格差」 『中央日報』 2012年3月14日
  32. ^ a b 現代自「ジェネシス」はトヨタ「カムリ」とそっくり!? 『朝鮮日報JNS』 2007年3月16日
  33. ^ Genesis: Hyundai`s blue light special? 『ニューヨーク・タイムス』 2007年4月5日
  34. ^ http://www.worldcarfans.com/9071204.001/new-hyundai-genesis-emblem-revealed-and-v8-confirmed
  35. ^ 日本自動車輸入組合 (JAIA)調べ
  36. ^ “全国に先駆け導入した大型EVバス、5年でひっそり運行終了 故障が多発 車体価格は8700万円”. 南日本新聞. (2022年9月26日). オリジナルの2022年10月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221002145101/https://373news.com/_news/topic.php?storyid=163414&topicid=57 
  37. ^ 同クラスの日本車と韓国車を性能面で比較すると「エンジン出力」「排出ガスのクリーン化」「燃費」の3項目で大きな差がある。また、品質面での比較では「耐久性」「信頼性」(故障率)ともに日本車に大きく劣るとの指摘が実際に韓国車を購入したユーザーから出ている。
  38. ^ https://www.recordchina.co.jp/b668347-s0-c20-d0144.html
  39. ^ 「ユーロ6」を契機に韓国市場奪還を狙う日本車(1)中央日報2015年2月27日(2015年4月14日 閲覧)
  40. ^ 起亜自とルノーサムスン、新車めぐり舌戦朝鮮日報オンライン 2013年6月21日(2013年6月22日 閲覧) 尚、文中ではSM5は192PSと表記されているが、190PSが正解である。
  41. ^ その後、2015年1月にチボリを出したため、双竜も同クラスの車種をラインナップすることとなる。
  42. ^ 双竜車社長「QM3をスペインで生産するルノーサムスンは輸入商」中央日報2014年3月6日(2015年5月7日 閲覧)
  43. ^ “20~30代会社員の64%が「輸入車を買いたい」”. 東亜日報. (2015年2月7日). http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2015020759318 2015年2月8日閲覧。 
  44. ^ 現代自労組「ストはもういやだ」 『朝鮮日報JNS』 2007年9月5日 
  45. ^ 【社説】経営権を放棄した現代車の労使合意 『中央日報』 2007年9月6日





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「韓国車」の関連用語

韓国車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



韓国車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの韓国車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS