革命的労働者協会(解放派) 拠点大学

革命的労働者協会(解放派)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 14:54 UTC 版)

拠点大学

かつては明治大学では、学生自治会が、新左翼の政治セクト、革労協により「指導」された、ごく少数の学生活動家によって(同じくブント系の活動家と連携して)支配されていた[28]。その学生自治会は、明大から多額の自治会費を受け取っていたが、大学によって代理徴収された毎年の自治会費のうち、約半分に当たる額(約3000万円)が学生会・学苑会中執などの「自治組織」に流れていた。この「自治組織」は、明大内のサークルの部室を含む学生会館の管理運営の「実権」を掌握し、サークル部室の分配権をエサにして、多くの明大生を支配していた。さらに、彼らは明大の学館に宿泊して、学館を私物化していた。その象徴が、バリケードによって要塞化され、いわゆる「外人部隊」が泊まり込んで常時生活していた「生田学生会館(部室センター)」であった。

こうした不健全な状況を是正するために、明大は2001年、その諸悪の根源である学生自治会の公認を停止した。また、学内に「常住していた外人部隊」を学外に排除し、さらに革労協活動家が実権を握っていた明大生協に対する便宜供与を全面的に見直した。こうして、明大は長年、学内にはびこっていた左翼の活動団体を追放したのであった[29]

現在はいずれの大学においても自治会を掌握することができていない。明治大学を除く大学では学籍を有する活動家がサークルなどを結成して活動を行っている。

赤砦社派は明大へのアプローチを基本的に一切行っていないが、これは明大生協解散の際に赤砦社派の掌握する理事会が3億円とも言われる金銭を受け取りこれに同意したことが背景にあるのではないかと推測される[要出典]

赤砦社派は2009年1月1日付け機関誌『解放』で「全学連定期大会」の準備を強調した。同派系全学連は1999年の革労協分裂以降、2006年に「全学連臨時大会」を開催したのみで定期大会は開催していなかったが、2009年11月に久々定期大会を開催した。

その他にも、『解放』(1379号)では、東京都委員会名義で「東京大学駒場の拠点化を視野に入れ、奮闘する」と述べている。


  1. ^ a b 革労協中央政治集会へ - 解放 1001号 1面(2012年1月)
  2. ^ a b c 革命的労働者協会(解放派)
  3. ^ 2・28革労協中央政治集会に結集を - 解放(2016年1月)
  4. ^ 革命軍 キャンプ座間基地に対して革命的迫撃弾攻撃を敢行 - 解放 1142号
  5. ^ 過激派関係先を一斉捜索 埼玉・川口のゲリラ事件 - 産経ニュース(2016年)
  6. ^ 平成27年版 警察白書 第5章 第3節 第2項 極左暴力集団の動向と対策 - 警察庁
  7. ^ 日本の新左翼#呼称を参照
  8. ^ 革労協活動家を逮捕 虚偽事実書きアパート借りた容疑 詐欺相談センター 2011年6月13日付
  9. ^ “キセル乗車に電算機使用詐欺容疑を初適用 警視庁、革労協活動家ら2容疑者逮捕”. 産経新聞. (2011年12月18日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1800B_Y1A211C1000000/ 2021年5月30日閲覧。 
  10. ^ 無許可でデモ扇動 革労協活動家を逮捕 警視庁 産経ニュース 2013年1月13日付
  11. ^ 非公然組織「革命軍」アジト捜索 横田基地のゲリラ事件で警視庁 産経ニュース 2013年2月23日付
  12. ^ 市販アプリで住民票写しを偽造 革命軍幹部らを逮捕 警視庁 産経ニュース 2016年 3月14日付
  13. ^ 40年逃亡の男:執行猶予判決…当時の判決文代読 毎日新聞 2016年4月27日付
  14. ^ 偽名で雇用契約疑い 「革命軍」武器製造担当2人を逮捕 警視庁公安部 産経ニュース 2017年1月24日付
  15. ^ “革労協反主流派の女逮捕、自分のカード譲渡容疑”. 産経新聞. (2017年6月15日). http://www.sankei.com/smp/affairs/news/170615/afr1706150008-s1.html 2017年6月18日閲覧。 
  16. ^ 平成25年の横田基地ゲリラ事件、実行犯の男を逮捕 警視庁”. 産経新聞 (2017年7月14日). 2017年7月14日閲覧。
  17. ^ “建設会社の外壁に金属弾 ゲリラ事件で革労協反主流派の男を逮捕 警視庁”. 産経新聞. (2017年11月28日). http://www.sankei.com/smp/affairs/news/171128/afr1711280027-s1.html 2017年11月28日閲覧。 
  18. ^ “キャンプ座間に飛行弾容疑 「革命軍」メンバー追送検”. 産経新聞. (2018年12月8日). https://www.sankei.com/smp/affairs/news/181208/afr1812080019-s1.html 2018年12月18日閲覧。 
  19. ^ 横田基地に砲弾発射、活動家に無罪 共同通信 2020年12月18日
  20. ^ “横田基地ゲリラ事件 過激派メンバー 2審も無罪判決 東京高裁”. NHKニュース. (2022年11月9日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221109/amp/k10013886231000.html 2022年12月29日閲覧。 
  21. ^ “横田基地ゲリラ事件の実行役かくまった疑い 過激派幹部逮捕”. 産経新聞. (2019年2月13日). https://www.sankei.com/smp/affairs/news/190213/afr1902130022-s1.html 2017年3月8日閲覧。 
  22. ^ “22日過激派のテロは封じ込めるのか 即位の礼を前に71歳最高幹部逮捕”. 東京スポーツ. (2019年10月8日). https://www.tokyo-sports.co.jp/social/1579161/%3Famp 2021年5月30日閲覧。 
  23. ^ “過激派最高幹部 脅迫容疑で逮捕 府警、東京の男性を/大阪”. 毎日新聞社. (2021年5月18日). https://mainichi.jp/articles/20210518/ddl/k27/040/336000c 2021年5月30日閲覧。 
  24. ^ “過激派最高幹部を起訴猶予 大阪地検”. 時事通信社. (2021年5月27日). https://web.archive.org/web/20210602212701/https://www.jiji.com/sp/article?k=2021052701114&g=soc 2021年5月30日閲覧。 
  25. ^ “携帯電話を他人に使わせる 詐欺容疑で活動家の69歳女を逮捕”. 産経新聞. (2023年2月10日). https://www.sankei.com/article/20230210-2P27J3FNKVNHBHNGCT7OXZWOPI/?outputType=amp 2023年2月11日閲覧。 
  26. ^ “携帯電話を他人に譲渡 革労協反主流派最高幹部を逮捕”. 産経新聞. (2023年3月2日). https://www.sankei.com/article/20230302-QYVAQK4ASFK5LIZR67JVSWF4R4/?outputType=amp 2023年3月2日閲覧。 
  27. ^ 核武装にむけた大間原発建設阻止、東北大学の全国拠点化にむけ闘う 革労協東北地方委員会
  28. ^ 大躍進の基礎は学園の正常化 副学長(学務担当兼学生部長) 松橋 公治”. 明治大学. 2023年4月3日閲覧。
  29. ^ 大躍進の基礎は学園の正常化 副学長(学務担当兼学生部長) 松橋 公治”. 明治大学. 2023年4月3日閲覧。
  30. ^ 全労交公式サイト


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