面子 (麻雀) 面子 (麻雀)の概要

面子 (麻雀)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 03:51 UTC 版)

完成面子

順子

順子(シュンツ・ジュンツ)は、同種の数牌で数字が「2・3・4」「6・7・8」のように連続している3枚組である。

手の内で作ったものを暗順子または暗順(チー)して作った物を明順子または明順と呼ぶが、これらの用語は一般にはあまり用いられない。

  • (暗順子)
  • (明順子)

なお、ドラ表示牌からドラを決める(次の牌をドラとする)場合と違い、順子では1と9はつながらず、また字牌は順子にならない。従って、以下のような3枚はひとつの順子とは認めない。

符計算の上では、順子自体には暗順子・明順子ともに符がつかないが、順子に関する待ち方のうち、嵌張待ち及び辺張待ちには2符がつく(両門待ちには符はつかない)。

順子で作られる役

刻子

刻子(コーツ) は、同じ牌を3枚集めた1組のことである。数牌でも字牌でも作ることが出来る。

手の内で作ったものを暗刻子(アンコーツ)または暗刻(アンコ)、(ポン)して作った物を明刻子(ミンコーツ)または明刻(ミンコ)と呼ぶ。またシャンポン待ちで和了牌によってできた刻子は、ツモ和了の場合暗刻子、ロン和了の場合明刻子として扱われる。

暗刻子・明刻子を問わず刻子を4つ作る役が対々和、暗刻子を3つ作る役が三暗刻、暗刻子を4つ作る役が四暗刻である。

なお刻子という用語は、広義では後述の槓子も含むものと解されることがある。

  • (暗刻子)
  • (明刻子)

符計算の上では、中張牌の明刻子2符を最小として、暗刻子であれば2倍、ヤオ九牌であれば2倍となる。すなわち、ヤオ九牌の明刻子は4符、中張牌の暗刻子は4符、ヤオ九牌の暗刻子は8符となる。

刻子で作られる役

四暗刻を除くと、食い下がるものや門前限定のものは存在しない。

槓子

槓子(カンツ)は、をして同じ牌を4つ1組にして晒したもののこと。4枚組になっているが、刻子としても扱う。そのため槓子は広義の刻子に含まれることがある。刻子と同じく、数牌でも字牌でも作ることが出来る。

暗刻子の3枚と同じ牌をまた引いて4枚にするなどして、手の内の4枚を槓したものを暗槓子という。また、暗刻子の3枚と同じ牌を他家の捨て牌より取って4枚にしたもの(大明槓)及び明刻子の3枚と同じ牌を自分で引いて、または手の内に持っているのを付け加えた物(加槓)を総称し明槓子という。なお、晒した面子が暗槓子のみの場合は、引き続き門前として(ドラの枚数や符などの計算以外では、暗刻子の場合と同様に)扱う。

槓子を3つ作ると三槓子、4つ作ると四槓子という役になる。また、複数人で合計4回の槓が行われると、四開槓により流局となるルールもある(四槓散了)。

  • (暗槓子)
  • (大明槓による明槓子)
  • (加槓による明槓子[1]

符計算の上では、槓子は対応する性質の刻子の4倍の符がつく。すなわち、中張牌の明槓子は8符、ヤオ九牌の明槓子は16符、中張牌の暗槓子は16符、ヤオ九牌の暗槓子は32符となる。このヤオ九牌の暗槓子32符は符計算上最も高い符が得られる加符要素であり、これがあると60符以上が確定するため、1翻増加程度の価値を持つことになる。

なお、槓子はを宣言しないと槓子とはみなされない。順子の一部と暗刻3枚として使っている場合など、手の内に4枚あるものは、槓子とは言わず「4枚使い」と言う。

(例)

五萬が4枚あるが、槓を宣言していないので槓子とはみなされない。

槓子で作られる役

それ以外に、槓に関係のある役としては、嶺上開花搶槓がある。

未完成面子

未完成面子とは、あと1枚で完成面子となる牌の集まりをいう。

対子

対子(トイツ)は、同じ牌の2枚組のこと。あと1枚同じ牌が加われば刻子になる。四面子一雀頭のあがり形においては必ず一組対子が必要とされ、この対子を特に雀頭(ジャントウ)と呼ぶ。また、対子を7組集めると七対子という役になる。

など。

2つの対子があり、どちらかが刻子、もう片方が雀頭になればあがれる聴牌の形を双碰待ち(シャンポンまち)といい、面子が4つ完成していて、残りの1枚に同じ牌が重なって雀頭になればあがれる聴牌形を単騎待ち(タンキまち)という。

搭子

搭子(ターツ)は、順子を構成する3枚の内1枚が欠けた2枚組のことである。表記揺れとして塔子と書かれることもある[2]。その欠けている牌の位置により3種類に分かれる。

両門搭子

両門搭子(リャンメンターツ)は、搭子の内2枚が連番となっており、その両側どちらを付け加えても順子になるものを指す。順搭子と言う場合もある。この部分が完成すればあがれる状態で聴牌している形を両門待ち(リャンメンマチ)と呼ぶ。

など。

辺搭子

辺搭子(ペンターツ)は、搭子の内1・2および8・9となっているものを指す。前者は3、後者は7を付け加えると順子になる。順子のところで先述したとおり、9と1はつながっていないため、連番で構成されている搭子でありながら順子を完成させるために必要な牌は1種類となる。この部分が完成すればあがれる状態で聴牌している形を辺張待ち(ペンチャンマチ)と呼ぶ。なお、辺搭子を辺張搭子と言う場合もある。

など。

嵌搭子

嵌搭子(カンターツ)とは、順子の真ん中の1枚が抜けている搭子を指す。嵌張搭子と言う場合もある。この部分が完成すればあがれる状態で聴牌している形を嵌張待ち(カンチャンマチ)と呼ぶ。

など。

2つの嵌搭子が複合した形を両嵌(リャンカン)という。いずれかの嵌張が埋まれば順子となる。

など。

  1. ^ 一部では「加槓子」との名称が用いられる場合もあるが、一般にはあまり用いられず、大明槓による明槓子と符計算上の差異はない。
  2. ^ 用語・搭子浅見了 麻雀祭都


「面子 (麻雀)」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「面子 (麻雀)」の関連用語

面子 (麻雀)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



面子 (麻雀)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの面子 (麻雀) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS