青梅街道
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1962年(昭和37年)4月25日、東京都通称道路名設定公告により通称を設定(整理番号17)。青梅市街には、東青梅三丁目交差点 - 青梅市民会館前交差点に旧道が残り「旧青梅街道」と呼ばれる(整理番号129)[1]。また、青梅街道に並行するバイパス道路として新青梅街道が設置されている(整理番号85)。
地理
通過する自治体は以下の通り。都県境は、東京都西多摩郡奥多摩町 - 山梨県北都留郡丹波山村(鴨沢橋)にある。
- 東京都
- 山梨県
路線名
- 東京都道・埼玉県道4号東京所沢線 東京都新宿区(新宿大ガード西交差点) - 東京都西東京市(田無町一丁目交差点)
- 東京都道5号新宿青梅線 東京都新宿区(新宿大ガード西交差点) - 東京都西東京市(田無町一丁目交差点) - 東京都瑞穂町(瑞穂松原交差点) - 東京都青梅市(青梅市民会館南交差点)
- 国道411号 東京都青梅市(青梅市民会館南交差点) - 山梨県甲州市(千野駐在所前交差点)
- 中央通り(甲州市道) 山梨県甲州市(千野駐在所前交差点) - 山梨県甲州市(甲州市役所前交差点)
- 山梨県道216号万力小屋敷線 山梨県甲州市(甲州市役所前交差点) - 山梨県山梨市(山梨県道204号休息山梨線交差点)
- 山梨県道205号三日市場南線 山梨県山梨市(山梨県道204号休息山梨線交差点) - 山梨県山梨市(兄川橋北詰交差点)
- 国道140号 山梨県山梨市(兄川橋北詰交差点) - 山梨県甲府市(十郎橋西交差点)
- 山梨県道6号甲府韮崎線 山梨県甲府市(十郎橋西交差点) - 山梨県甲府市(山崎交差点)
経路
起点の新宿大ガード西交差点では、片側3車線の道路として靖国通りから直進で接続、淀橋交差点の西側で神田川を越えてから坂を西北西に上り、中野坂上交差点で山手通りと交差した後、緩やかに真西へ向きを変える。高円寺陸橋交差点で環七通りの高架と直角に交差し、ここから片側2車線となり、阿佐ヶ谷付近で北西に向きを変えて、荻窪駅の東側高架橋でJR中央本線を越える。荻窪駅北口の商店街を過ぎ、環八通りのアンダーパスと交差する四面道交差点ではX字状に交わる。
その後は緩やかなカーブが連続する。練馬区関町付近から先、東伏見坂上交差点から東伏見交差点までが下り坂となり、直後の西武柳沢駅前交差点で石神井川を越え、再び緩やかな上り坂になる。西武新宿線のガード下を通過直後の田無町一丁目交差点では左折方向が青梅街道となる。直進すると、ここを起点として所沢街道となり、すぐ北西の北原交差点で新青梅街道と斜め方向に交差する。
田無町一丁目交差点での左折より先は片側1車線、40 km/h制限となり、田無の市街地を抜け西へ直進する。この後は4 - 5キロメートル (km) の間に西武新宿線・西武多摩湖線・西武国分寺線の3箇所の踏切を通過する。西武多摩湖線の踏切脇には青梅街道駅が設けられている。西武多摩湖線から西武国分寺線までの区間は片側2車線となっており、その中ほどの地下を走るJR武蔵野線との交差地点に、本道に接して新小平駅が設置されている。
西武拝島線東大和市駅東隣の青梅橋交差点で右折する。かつては右折直後に玉川上水から分流した野火止用水を越える青梅橋があったが、用水は暗渠化されて橋のあった面影は見られない。用水の流路に直角に掛かっていた橋の方向に沿って北北西へ進行し、すぐに西武拝島線のガードをくぐる。直後の南街四丁目交差点では、真北へ向かう通称「ハミングロード」が新たに設置されたために、直進であった本道の方が左折分岐する形となり、さらに北北西に進む。奈良橋庚申塚交差点で新青梅街道を横切り、これ以降は青梅街道が新青梅街道より北側となる。奈良橋交差点で左折し、道幅が狭く緩やかにカーブが連続する区間となる。武蔵村山市内でさらに大きく左にカーブして南南西へ進み、その直後の大曲り交差点で右折して再び西北西へ進路を取る。
西多摩郡瑞穂町に入り、箱根ケ崎駅の北側でJR八高線を踏切で越える。その先の瑞穂松原交差点で本道に対して左側から新青梅街道が合流し、ここが新青梅街道の終点となる。しかし実際の道路線形は、片側2車線の新青梅街道が西東京市方面からそのまま青梅市方面に進み、片側1車線の本道がそこに合流する形である。青梅市街地を通過した後は多摩川沿いに屈曲が連続する区間となり、奥多摩湖の先で山梨県に入る。
かつて置かれた宿場
- 中野宿(東京都中野区)
- 田無宿(東京都西東京市)
- 小川宿(東京都小平市)
- 箱根ヶ崎宿(東京都西多摩郡瑞穂町)
- 青梅宿(東京都青梅市)
- 氷川宿(東京都西多摩郡奥多摩町)
- 丹波宿(山梨県北都留郡丹波山村)
- 塩山宿(山梨県甲州市)
- 小原宿(山梨県山梨市)
- ^ 東京都通称道路名一覧表 東京都建設局、1962年(昭和37年)4月25日公告。2020年6月29日閲覧。
- ^ 山本和加子『青梅街道 ―江戸繁栄をささえた道―』聚海書林、1984年、11-12頁。
- ^ 『歴史の道調査報告書 第三集 青梅街道』東京都教育委員会、1995年、11–15頁。
- ^ 東京都教育委員会 1995, pp. 16–17.
- ^ 東京都教育委員会 1995, pp. 16–20.
- ^ a b c ロム・インターナショナル(編) 2005, p. 122.
- ^ a b 東京都教育委員会 1995, p. 22.
- ^ 例えば精選版 日本国語大辞典、デジタル大辞泉など。
- ^ ロム・インターナショナル(編) 2005, pp. 121–122.
- ^ “迅速測図”. 農業土地利用変遷マップ. 農業・食品産業技術総合研究機構. 2021年3月2日閲覧。
- ^ 東京都教育委員会 1995, p. 59.
- ^ 東京都教育委員会 1995, p. 23.
- ^ 中西慶爾『青梅街道』木耳社、1982年、68頁。
- ^ 東大和市編さん委員会 編『東大和市史資料編9 道と地名と人のくらし』東大和市、1999年、24頁。
- ^ 東大和市編さん委員会 1999, p. 24.
- ^ 東大和市編さん委員会 1999, p. 23.
- ^ ただし塩山近くに萩原口留番所があり、実質的には小規模な関所が存在した。
- ^ ロム・インターナショナル(編) 2005, p. 123.
- ^ “交流保養センター・大菩薩の湯”. 甲州市. 2020年6月2日閲覧。
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