青梅街道 青梅街道の概要

青梅街道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 00:05 UTC 版)

国道140号標識
国道411号標識

1962年昭和37年)4月25日、東京都通称道路名設定公告により通称を設定(整理番号17)。青梅市街には、東青梅三丁目交差点 - 青梅市民会館前交差点に旧道が残り「旧青梅街道」と呼ばれる(整理番号129)[1]。また、青梅街道に並行するバイパス道路として新青梅街道が設置されている(整理番号85)。

地理

通過する自治体は以下の通り。都県境は、東京都西多摩郡奥多摩町 - 山梨県北都留郡丹波山村(鴨沢橋)にある。

路線名

青梅街道はほぼ国道都道府県道で構成される。

経路

新宿大ガード西交差点
成子坂では中央分離帯に植栽がある
淀橋交差点
中野坂
中野坂上交差点の西側
杉並区役所前交差点
青梅市内の旧青梅街道
小河内ダム直下の多摩川の境橋
終点の甲府市酒折山崎三差路(甲州街道交点)
  • 起点:新宿大ガード西交差点:東京都新宿区
  • 中継点 市民会館南交差点 : 東京都青梅市
  • 終点:山崎交差点(甲州街道交点):山梨県甲府市

起点の新宿大ガード西交差点では、片側3車線の道路として靖国通りから直進で接続、淀橋交差点の西側で神田川を越えてから坂を西北西に上り、中野坂上交差点で山手通りと交差した後、緩やかに真西へ向きを変える。高円寺陸橋交差点で環七通り高架と直角に交差し、ここから片側2車線となり、阿佐ヶ谷付近で北西に向きを変えて、荻窪駅の東側高架橋でJR中央本線を越える。荻窪駅北口の商店街を過ぎ、環八通りアンダーパスと交差する四面道交差点ではX字状に交わる。

その後は緩やかなカーブが連続する。練馬区関町付近から先、東伏見坂上交差点から東伏見交差点までが下り坂となり、直後の西武柳沢駅前交差点で石神井川を越え、再び緩やかな上り坂になる。西武新宿線のガード下を通過直後の田無町一丁目交差点では左折方向が青梅街道となる。直進すると、ここを起点として所沢街道となり、すぐ北西の北原交差点で新青梅街道と斜め方向に交差する。

田無町一丁目交差点での左折より先は片側1車線、40 km/h制限となり、田無の市街地を抜け西へ直進する。この後は4 - 5キロメートル (km) の間に西武新宿線西武多摩湖線西武国分寺線の3箇所の踏切を通過する。西武多摩湖線の踏切脇には青梅街道駅が設けられている。西武多摩湖線から西武国分寺線までの区間は片側2車線となっており、その中ほどの地下を走るJR武蔵野線との交差地点に、本道に接して新小平駅が設置されている。

西武拝島線東大和市駅東隣の青梅橋交差点で右折する。かつては右折直後に玉川上水から分流した野火止用水を越える青梅橋があったが、用水は暗渠化されて橋のあった面影は見られない。用水の流路に直角に掛かっていた橋の方向に沿って北北西へ進行し、すぐに西武拝島線のガードをくぐる。直後の南街四丁目交差点では、真北へ向かう通称「ハミングロード」が新たに設置されたために、直進であった本道の方が左折分岐する形となり、さらに北北西に進む。奈良橋庚申塚交差点で新青梅街道を横切り、これ以降は青梅街道が新青梅街道より北側となる。奈良橋交差点で左折し、道幅が狭く緩やかにカーブが連続する区間となる。武蔵村山市内でさらに大きく左にカーブして南南西へ進み、その直後の大曲り交差点で右折して再び西北西へ進路を取る。

西多摩郡瑞穂町に入り、箱根ケ崎駅の北側でJR八高線を踏切で越える。その先の瑞穂松原交差点で本道に対して左側から新青梅街道が合流し、ここが新青梅街道の終点となる。しかし実際の道路線形は、片側2車線の新青梅街道が西東京市方面からそのまま青梅市方面に進み、片側1車線の本道がそこに合流する形である。青梅市街地を通過した後は多摩川沿いに屈曲が連続する区間となり、奥多摩湖の先で山梨県に入る。

かつて置かれた宿場


  1. ^ 東京都通称道路名一覧表 東京都建設局、1962年昭和37年)4月25日公告。2020年6月29日閲覧。
  2. ^ 山本和加子『青梅街道 ―江戸繁栄をささえた道―』聚海書林、1984年、11-12頁。 
  3. ^ 『歴史の道調査報告書 第三集 青梅街道』東京都教育委員会、1995年、11–15頁。 
  4. ^ 東京都教育委員会 1995, pp. 16–17.
  5. ^ 東京都教育委員会 1995, pp. 16–20.
  6. ^ a b c ロム・インターナショナル(編) 2005, p. 122.
  7. ^ a b 東京都教育委員会 1995, p. 22.
  8. ^ 例えば精選版 日本国語大辞典、デジタル大辞泉など。
  9. ^ ロム・インターナショナル(編) 2005, pp. 121–122.
  10. ^ 迅速測図”. 農業土地利用変遷マップ. 農業・食品産業技術総合研究機構. 2021年3月2日閲覧。
  11. ^ 東京都教育委員会 1995, p. 59.
  12. ^ 東京都教育委員会 1995, p. 23.
  13. ^ 中西慶爾『青梅街道』木耳社、1982年、68頁。 
  14. ^ 東大和市編さん委員会 編『東大和市史資料編9 道と地名と人のくらし』東大和市、1999年、24頁。 
  15. ^ 東大和市編さん委員会 1999, p. 24.
  16. ^ 東大和市編さん委員会 1999, p. 23.
  17. ^ ただし塩山近くに萩原口留番所があり、実質的には小規模な関所が存在した。
  18. ^ ロム・インターナショナル(編) 2005, p. 123.
  19. ^ 交流保養センター・大菩薩の湯”. 甲州市. 2020年6月2日閲覧。


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