青木まりこ現象 病態と考察

青木まりこ現象

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/09 23:56 UTC 版)

病態と考察

この現象のメカニズムについて、これまで多くの識者が検討を重ねてきたが[20]、一致した見解はいまだ得られていない[12]。作家の上前淳一郎は「風が吹けば桶屋が儲かる」ような話で一見脈絡がないようにみえると評している[42]

この問題に関して科学的な検証が試みられることはこれまでほとんどなく、識者の多くが主観的判断に基づく自説を主張し合うことに終始しているのが現状である[32]

一般的な解釈モデル

青木まりこ現象の既往のある者は、これまでの体験から原因として心当たりのあるものを探り出し、その切迫する症状から逃れようとする傾向がある。このような「心当たり」は診断学において患者の解釈モデルと呼び、その病態解明の一助になることがある。

書店という環境に存在する化学・物理的な刺激に原因を求める意見は多い。青木まりこ自身は、「新しい本の匂いによって代謝が亢進する」あるいは「本の背を目で追うことにより排便中枢が刺激される」ことを解釈モデルとして挙げている[44]。雑誌編集者の風元正は、便意が起こる古本屋では暖房を節約していることが多く、腹が冷えるせいだと考えている[4]。これとは対照的に中古本販売チェーンブックオフのウェブページには、「クーラーが効き過ぎているから」というコラムが掲載されたことがある[65]。その他「紙のアレルギー」[61]、「グラビアのカラーベージ特有のインクの香りが腸を刺激する」[35]、「整然と並ぶ様が脳を刺激する」[47]、「活字を読むと脳神経を刺激し下半身に指令を出す」[55]、「本を手にした感触で排便行為が想起される」[66]、「立ち読みしている際のゆったりとした起立の姿勢で便が下る」[35]、「書店には常に空腹を満たして行くことが自分の習慣になっているから」[41]という解釈モデルもある。

一方で個々人の精神状態など、内因性の要素が原因という考えもある。例えば、ある学生は大きい書店では体調を崩し、狭いトイレ個室に行くと症状は軽快することから、一種の広場恐怖による症状と解釈している[46]。書店での便意に悩む京都市在住の27歳男性会社員は、これとは対照的にSL好きの友人が汽車が近づくたびに突然便意に襲われた経験があると聞いて、好きなものに接したときの「ワクワクとした気分」がこの現象に関係するのかもしれないとしている[2]。書便派で大野城市在住の26歳女性ピアノ教師は、本屋で立ち読みしていた際のリラックス感と緊張感のまじった微妙な心理状態のせいだろうと思い返している[2]

変わった例では、「目から入った情報によって、便が肛門からトコロテンの要領で押し出されるのだろう」という冗談のような解釈モデルもある[35]

匂い刺激説

化学物質

紙やインクなど、紙を構成する何らかの物質の匂いが刺激となって便意を誘発させるという説は古くから存在していた。エッセイストの石橋真理子によれば、1995年の時点で「主流の説」とされた[11]。インターネットコミュニティにおいても有力な説として根強い[67]。その一方で多くの反論に晒されてきた説でもある。

匂い刺激が強いはずの古書店ではむしろ便意が誘発されにくいという矛盾が指摘されている。

『本の雑誌』編集長の椎名誠と同イラストレーターの沢野ひとしは日常的にトイレで雑誌を読んでおり、このときの紙のにおい刺激(あるいは後述の条件反射的メカニズム)が、この現象の誘因になっているのだと推測した[68]。また、紙の匂いとトイレ(もしくはトイレットペーパー?)の匂いとの類似が関係していると考える向きもあった[69]。しかし青木まりこ本人に対するその後の取材で、よりにおい刺激の強い古書店や図書館では症状が全く起きないということがわかり、この推測は否定された[36]

一連の症状は何らかの化学物質による中毒過敏症がその本態であるとする立場もある。しかし、典型的な中毒や過敏症で呈する症状の多くはめまい嘔気であり、症状がもっぱら便意のみに限られる病態というのは考えにくい[20]。仮に化学物質が原因であったとしても、その物質が特定される目途は立っていない[20]。整形外科医・作家の藤田徳人は、書籍に含まれる便通を促す化学物質の存在に否定的であり、仮にそのような物質が存在するのであれば、既に自分が製剤化・商品化して富を得ているだろうと述べた[70]

1998年から1999年にかけてテレビ番組「ウンナンのホントのトコロ」(TBSテレビ)でインクの匂いが便意を誘発させるかどうか実験がなされ、この説を裏付ける結果は出なかった[16]

哲学者の土屋賢二は、配達したての新聞紙と購入直後の書籍を用意し、それぞれを自分の顔に覆って10分間深呼吸をするという実験を2006年に試みたことがある。結局は便意は現れず、そのまま眠り込んでしまった[71]。土屋はこの経験から、紙やインクや接着剤など、本を構成する物質が便意の原因となることはまずないであろうとしている[71]

超常現象研究家の並木伸一郎は、1. 印刷所や書店の労働者の症例がみられないこと、2. レンタルビデオ店のような本の匂いと無関係な場所での症例があること、の2点からこの説は考えにくいとしている[72]

陰謀論

インターネット上には、製紙業界の陰謀論に原因を探る説もある[73][65]。これによると、書籍など日常生活で接する製紙製品に、便意を催す作用のある化学物質を大量に混入させ、トイレットペーパーの需要を高めるというものである[73]

条件反射関連の説

排便習慣

『本の雑誌』41号には条件反射による解釈モデルが掲載されている。

漫画家の東海林さだおは、地図帳を見ていると便意を催すことがしばしばあり、それは書店に限らず自宅でも生じるという[46]。地図を見るのは外出前が多く、外出前には用便する習慣があるため、自分の中でそのような条件付けができたと経緯を述べている[62]

イラストレーターの福井若恵は、ある新書の特定のページに掲載されているコーラの写真をみるたびに突然の便意が自覚されるという[46]。この書籍で言及されているチクロ騒動が、コーラの写真で強く意識されるため、腹部症状がみられるようになったと説明している[62]

これらは特定の刺激により誘発される便意であり、確かに条件反射による解釈も可能ではある。しかし上記2名は典型的な書便派の臨床像を呈しておらず、書店に滞在するだけで誘発される「純粋な」青木まりこ現象を説明する材料とはなりがたい[62]

単に「いつも家のトイレで本を読むから」という解釈もある[35][66][17]。精神科医の三島和夫は、書便派とはトイレで読書をするうちに「読書 ⇒ 排便」というパブロフ型の条件付けを獲得した者のことを言うのだろうと解釈している[74]。中には「何か読まないと便が出ない」という者もおり[68]、排便と読書が完全にリンクして「下痢のときはすぐに読破できるが、便秘のときはいっこうに読む進まない」という者も存在する[66]。ただ、すべての書便派がトイレ内で読書する習慣があるわけでないので、一元的な説明にはならないという反論もある[75]

なお三島は、トイレで習慣的に読書を長時間するうちに青木まりこ現象の効果が減弱し、トイレでは便が出ないままに読書を続けるという自身の体験に触れ、読書の催便作用には耐性形成の可能性があると指摘している。三島自身、読書をしようとトイレに入ると便意がおさまってしまうという逆説的な条件反射を獲得してしまったという[74]

過敏反応

「過敏反応」を誘発する冷たい牛乳の写真

精神科医の中沢正夫は1985年の『本の雑誌』編集部の取材に対し、一連の症状について自律神経の「過敏反応」という語を用いて説明を試みている[43]。ストレスに対する過敏反応では交感神経優位になるため、通常は便秘気味となる[43]。しかし特殊な状況下、例えば「冷たい牛乳を見せられた」ときなど、ある種の条件反射的な機序により腹が緩くなるという可能性は十分考えられるという[43]。青木まりこ現象についても同様の機序が関与しうることを示唆したが、詳しいことに関しては「もっとよく調べてみなければいけない」と明確な回答を控えた[43]

整形外科医・作家の藤田徳人は、青木まりこ現象に関連して、腸管に対する神経系の機能は、交感神経/副交感神経の二元論で説明できるほど単純ではないとしている[76]

幼児体験によるトラウマ

1998年から1999年にかけてテレビ番組「ウンナンのホントのトコロ」で行われた討論によると、条件反射的に便意が生じるのは、幼児期体験によるトラウマが関係するかもしれないという説が提示された[16]。公衆の面前で便失禁してしまい、恥をかいてしまったという幼児期の記憶がフラッシュバックするというものである。ただしこの説を紹介した心理学者は「苦しい説明である」としている。

思い込み

青木まりこは当初「書店における便意」について懐疑的であったが、親友から話を聞いてまもなく症状が出現したとされる[44]。このようにこの現象は人から人へと伝播する傾向があることが当初より知られていた[37]。実際、この現象について取材した『本の雑誌』編集部メンバー5人は全員が非書便派であったにもかかわらず、取材を終える頃にはそのうち3人が、書便派となっていた[37]

妄想などのある種の精神疾患は、ある種の「思い込み」により母娘や恋人同士など親密な者の間で伝播することがある。消化器外科医の井戸政佳は著書『なぜ本屋にいるともよおすのか』(2012年、有峰書店)の中で、青木まりこ現象について以下のように触れている。これによると「過去に便意をもよおした経験と期待」、「他の多くの人も経験したという裏づけ」、「他の人のように出るという思い込み」が条件反射的に心身に影響を及ぼしうるとのことである(プラセボ効果[77]。井戸はこれだけで一連の現象のすべてを説明できるわけではないと認めつつも、少なくとも書店と便意の関連について一躍は担っているのだろうとしている[78]

一方でこの説に対して否定的な報告もある。インターネットニュースの記者が、書店に便秘解消効果があることを検証するために、4名の便秘女性を「本が読めるおしゃれカフェ」で飲食させる実験を行った[26]。このとき思い込みによる作用を防ぐため、被験者には実験内容を知らせなかった(単盲検法[26]。結果的に、重度の便秘症をもつ1名を除いて、3名の被験者が間もなく便通が得られたという[26]

精神状態の変調による説

緊張感や焦燥感

青木まりこ現象は、文筆家や出版関係者に多くみられるという報告がある[39][13]

詩人・小説家のねじめ正一は、1981年の自身のエッセイの中で、「自分は書店で便意を催す人間である」と告白している。ねじめは、これを「ジャンルの境界の狭間に身を置きたがる人間」(例えば詩人であるにもかかわらず作品の文学臭から逃れようとする態度)のメタファーとして、そのような人間こそが「無意識のダイナミズムの汗」(読者の心を動かす力)を持つのであろうと述べている[54]

エッセイストの石橋真理子は、視界に飛び込む「情報の洪水」のせいで緊張して、便意が誘発されると1995年の自身のエッセイで述べている[11]

作家の日垣隆は、仕事柄書店で本を大量に買い込み悦に入ることを日課としているが、「書店に長居するのは便意を催してしまうゆえ私は好まない」と述べたことがある[79]

1997年の読売新聞が二人の小説家に取材したところ、小池真理子は「知が集められた神聖な場所にいるときに引き起こされる緊張感が腸の蠕動運動を促す」という説を提示し、浅田次郎は「活字に対する精神的プレッシャーが原因」との考えを示した[13]

小説家・作詞家のいとうせいこうは、「買うものを決めなくてはいけない」という焦燥感が便意を催すという仮説を、1998年のテレビ番組「ウンナンのホントのトコロ」(1998年10月28日放送、TBSテレビ])で提示した[17]

思想家の内田樹は、論文の内容についての構想が長期におよんだ後、ふいにアイデアが浮かんだ「アカデミック・ハイ」の状態になった瞬間便意に襲われるという[51]

占星術師のルネ・ヴァン・ダール・ワタナベは、書店は知的欲求や好奇心の象徴であり、これに対する一種の緊張感が一連の症状を招くと解釈している[80]

整形外科医・作家の藤田徳人は、ハムスターなどの小動物が恐怖や緊張を感じたときに糞をする現象に触れ[81]、本屋における「ドキドキ・わくわくとした感情」が便通をうながす現象との類似点を説明している[70]

心身症

「便意による耐えがたい腹痛や不快感」を訴える患者が医療機関を受診した際、精査で器質的疾患が否定できれば、心身症として精神科心療内科で治療を受けることになる[13]

精神科医の墨岡孝は、「書店における便意」を訴える患者の診察から「活字に囲まれ、目指す本を探さなければというプレッシャー」など心身に影響を及ぼしうる因子を分析し、心身症の一種である過敏性腸症候群に類するものとして対応しているという[13]。墨岡によると、患者に若年者や女性が多くみられるのは、羞恥心を抱きやすいからという[13]。羞恥心は精神的な緊張を強め、症状を悪化させる一助となるからである[13]

ローマ委員会英語版による診断基準(Rome III)を以下に示す。ローマ委員会は、過敏性腸症候群をはじめとした機能性胃腸症について、国際的な診療方針を作成する団体である。

過敏性腸症候群の診断基準

過去3か月間、月に3日以上にわたって腹痛や腹部不快感(※)が繰り返し起こり、下記の2項目以上がある

  1. 排便によって症状が軽減する
  2. 発症時に排便頻度の変化がある
  3. 発症時に便形状(外観)の変化がある

6か月以上前から症状があり、最近3か月間は上記の基準を満たしていること。

※ 腹部不快感は、痛みとは表現されない不快な感覚を意味する。病態生理学的研究や臨床研究に際しては、週に2日以上の痛みや不快症状があるものを適格症例とする。

— 本郷道夫(訳)、「Rome IIIの分類と診断基準
小児・青年期(4-18歳) 過敏性腸症候群の診断基準

以下のすべての項目があること

  1. 腹部不快感(痛みとはいえない不快な気分)または腹痛が下記の2項目以上を、少なくとも25%の割合で伴う
    a. 排便によって軽減する
    b. 発症時に排便頻度の変化がある
    c. 発症時に便形状(外観)の変化がある
  2. 症状の原因になるような炎症性、形態的、代謝性、腫瘍性病変がない

2か月以上前から症状があり、少なくとも週1回以上、基準を満たしていること。 6か月以上前から症状があり、最近3か月間は上記の基準を満たしていること。

— 本郷道夫(訳)、「Rome IIIの分類と診断基準

診断基準中の便形状はブリストル便形状スケールを用いて分類する。このスケールは、1990年に英国の王立ブリストル病院(英語: Bristol Royal Infirmaryの医師らによって発表された。

ブリストル便形状スケール
タイプ1 - 硬くてコロコロの兎糞状の便
タイプ2 - ソーセージ状であるが硬い便
タイプ3 - 表面にひび割れのあるソーセージ状の便
タイプ4 - 表面がなめらかで軟らかいソーセージ状、あるいは蛇のようなとぐろを巻く便
タイプ5 - はっきりとしたしわのある軟らかい半分固形の(容易に排便できる)便
タイプ6 - 境界がほぐれて、ふにゃふにゃの不定形の小片便、泥状の便
タイプ7 - 水様で、固形物を含まない液体状の便
— 佐々木大輔、「過敏性腸症候群

ソマティックマーカー仮説

評論家の高橋恭一は、墨岡が上記のように過敏性腸症候群に言及したことをヒントに、青木まりこ現象を解釈する上で、「腸脳相関」や「ソマティック・マーカー仮説英語版」を紹介している。神経消化器病学英語版で言うところの腸脳相関の要点は「消化管由来の信号が脳機能を左右する」という点にあり、このことが過敏性腸症候群の一因となっていることが知られている[82]。ソマティック・マーカー仮説は、米国の神経科医のアントニオ・ダマシオが提唱した「身体化された情動が意思決定に影響を与える」という仮説である。情報化が進んだ現代社会において、多すぎる情報はかえって害になる[83]。ソマティク・マーカー仮説によれば突然の便意すらをも合目的的な反応と解釈することができ、青木まりこ現象とは、過剰な情報から身体が無意識に逃避しようとしている状態であると高橋は述べている[84]

不安障害

書店を来店した上で「トイレがない状況で、もしトイレに行きたくなったらどうしよう」という精神的プレッシャーが、かえって排便に対しての意識を強くさせるという説も有名である[6]。このようなプレッシャーは、精神医学において「予期不安」と称され、パニック障害をはじめとする不安障害に特徴的な症状である。精神科医の墨岡孝も「便意に対する不安」を訴える患者を、不安障害の一種である不安神経症と診断することがあるという[13]。精神科医のゆうきゆうも書店に設置されたトイレが少ないことに対する「強迫観念的な要素」も「可能性としてあり得る」としている[58]。強迫観念は不安障害の亜型である。

一方で臨床心理士の笠原敏雄は、仮にこの現象に悩む者が予期不安を抱いているにもかかわらず、書店に足を運んでいるとすれば、その強い不安感より「書店に入りたいという気持ち」のほうがいっそう大きいであろうと推測した。笠原によれば、心因性の原因として、不安感よりむしろ「不安感に打ち勝つ何か」がこの現象の誘因として考えやすいという[45]

リラックス効果

反対に書店がもつリラックス効果が便通を促すという意見もある。現代社会のストレスフルな生活の中で、排便習慣がみだれ、便秘を呈する者は少なくない。精神科医の酒井和夫は、週刊誌『アエラ』(2003年11月17日号、朝日新聞社)の中で、「本当の答えはわからない」と前置きした上で、「書店という非日常的な空間で好きな本を探す行為が心身をリラックスさせ、便意をもよおすのでは」と述べている[6]

これに対し、臨床心理士の笠原敏雄は、強烈なリラックス効果をもたらす自律訓練法瞑想においては、かえって緊張が強まったり、眠ってしまったりすることはあっても、便意は引き起こすことはないという主張の下、「リラックス効果による便通促進」は全くナンセンスな説であると自著の中で徹底的に批判している[85]

一方、精神科医のゆうきゆうは、「本を読むと眠たくなる」という経験的事実は、書店が有するリラックス効果の証左とした。ゆうきによると、嗅覚や運動といった外部からの刺激と心理的な要素がリラックス効果をもたらし、自律神経が副交感神経優位になることで、腸の蠕動や膀胱の収縮が促進されるという説は、有力であるとした[58]

社会心理学者の渋谷昌三は、書店を「お互いの無関心が自然に演出されている」場所と表現し、他者に干渉されることなく本に集中することにより、リラックスしてトイレに行きたくなるという心理がはたらくのだろうと推測している[1]

姿勢説と視線説

立ち読みの姿勢

便意の誘因として、本を手に取り立ち読みをするときの姿勢や視線が着目されることも多い。直立した姿勢、あるいは少しうつむいた姿勢で、視線を1点に集中させることにより、便意が生じるという解釈モデルに基づくものである[86]。また、荷物を持ったまま立ち読みすれば、腹筋に力が入り便意が促進されるという[87]

書店チェーンジュンク堂の元専務の岡充孝は、来客の長年の観察から、「ほどよい緊張と、ゆっくり歩き、立ち止まるということの繰り返し」がこの現象の原因となっているのではないかと推測している[22]

腸の彎曲

腸の問題についてメールマガジンを発行している大阪の診療放射線技師は、立ち読みではなく平積みの本を手に取る際の前屈みになる動作に注目している[88]。消化管の終端に位置する直腸は、立位においては後方に彎曲している。この直腸が前屈みになることで、彎曲がなくなり便が肛門までおりてくるというものである[88]

本棚による圧迫感

通路が狭い書店は危険かもしれない。

1998年から1999年にかけてテレビ番組『ウンナンのホントのトコロ』で行われた議論では、長時間の直立姿勢とともに、書店で意識される「本棚による圧迫感」も便意をもよおす原因になっているという説が提唱された[16]。通路が狭い上に混雑した書店の中で立ち読みしていると体の動きが制限され、便意が誘発されるという趣旨である。番組内で実験もなされたが、結局はっきりとしたことはわからなかった。

視線と自律神経

書店で立ち読みする際の視線と自律神経との関係に着目した識者に、形成外科医の松尾清が挙げられる。この説は、雑誌『文藝春秋』(1998年12月17日号、文藝春秋社)に掲載されている。

眼瞼(まぶた)の専門家として、眼瞼下垂症の手術を多く手がけてきた松尾は、眼瞼下垂症の患者に頭痛や肩こりの症状を訴える者が多い点に注目し、「眼瞼性頭痛」という概念を提唱している。開眼時に収縮する筋肉(特にミューラー筋ドイツ語版)は交感神経によって調節されているため、常に目を見開こうと努力している眼瞼下垂症の患者は交感神経が過緊張状態になりやすく、それが頭痛などの愁訴となって影響が現れるという趣旨である[89]

逆に開眼筋が弛緩し続ける状況下においては交感神経の作用は減弱し、副交感神経優位になることも考えられる。松尾は瞑想を例に挙げ、まぶたを緩めることによりリラックス効果が得られるとしている[49]。消化管の蠕動運動に対して交感神経は抑制的に作用し、副交感神経は促進的に作用することが知られている。書店で立ち読みする際は伏し目がちになるため、以上のような機序がはたらけば、便通が促される一因となる可能性もあると松尾は認めている[89]。松尾によると、30分以上同様の姿勢を続けると、図書館、レンタルビデオ店、スーパーマーケットでもこの症状は再現可能であるとしている[49]

この説は比較的有力とされる[6]。一方で「まぶたを緩めても便意が現れなかった」というデータも存在し、この説だけですべてを説明するのは現実的ではないという見方もある[90]

注視探索作業

一説によると垂直方向の眼球運動は便意を誘発するらしい。

本の背表紙の文字を、眼で追いかけると、その視線は縦方向に動くことになる。このような動きによって便意を催すようになるという解釈モデルは有名である[87][28]。体験者によると「探しものをするときの視線の角度」が重要であるという[91]。本屋の中を歩きながら活字をみることで、めまいを起こし、体調に変化を来すという考え方もある[28]

消化器外科医の井戸政佳は著書『なぜ本屋にいるともよおすのか』(2012年、有峰書店)の中で、医学的な根拠はないとしながらも、経験上「整然並んでいるものの中から、目を動かして目的のものを探す」作業は便意を誘発することがあると述べている[78]

「幸福否定」による説

笠原の着想

臨床心理士の笠原敏雄は「幸福否定」という独自の概念を用いてこの現象を合理的に解釈すべく精力的に取り組んでいる人物として知られている。「幸福否定」とは「自分にとって利益になることを意識すると、それに対する無意識の『抵抗』が体の症状となって現れる」という仮定に基づく概念である。一般にこの概念を目に見える形で観察することは困難であるが、例えばスポーツ選手や芸術家などに見られる、いわゆる「スランプ」が、近接した概念として挙げられるという[92]

まず、笠原は青木まりこの最初の投稿を精読し、「突然の便意」が症状として出現する状況には以下の2つがある分析した[93]

  1. 書店に長時間いるという状況
  2. 本(とりわけ自分が関心を持つ本)を手に取って読む状況

笠原によると、過去の議論はもっぱら1.の視点に限られていたが、これだけでは「書店がもつ何らかの効果(ストレス刺激など)」という従来のパラダイムから脱却できないとし、これまで等閑視されてきた2.の視点を再認識する必要があるとしている[93]。注目すべきは、「関心を持つ本」という点である。青木は最初の投稿で「格調高き文芸書を手にしているとき」でも「マンガを立ち読みしているとき」でも発症しうると書き[44]、その後の取材でも「特定の本というのではない」と答えている[36]。このため「どんな本を読んでいても」と誤解されやすいが、これが関心のある本なのか否かについては触れられていない[94]

また、笠原は「書店に足を踏み入れた瞬間に便意が出現する」症例や「書店から離れた瞬間に便意が消失」する症例があることに着目し、便意が「突然である」という点に注目している[95]。本を無意識のうちに「これだ」と見定めた瞬間に症状は起こるため、1.の視点の「長時間いる」ことは本質ではなく、単に(無意識的に)「関心あるものを求める」という行為が重要な意味をもつと考えたのである[96]。実際、笠原はさまざまな症例データを収集し、青木まりこ現象に類似した現象は、CD店やレンタルビデオ店など、書店以外の場所でも認められるとしている[50]。また、意識の上で書籍ごとの「好き嫌い」を区別するのは難しいものの、意識にのぼらない本当の意味での「関心のない」書籍を見ているときには症状が起きにくいことを独自の思考実験により確認しているという[96]

笹原が想定した原因

笠原はこれまでの症例を精査して、書店にまつわる一連の異常症状に、頭痛、呼吸苦、脱力感、灼熱感などの自覚症状、および蕁麻疹、鼻汁などの他覚的症状など、便意以外の症状として起こりうるものをいくつか挙げている[95]。笠原はこれらをある種の心理的負担に対する「反応」と一括し、書店における「反応」を広義の青木まりこ現象と称した[97]

これらの「反応」は好ましくないものであり、心理的負担に原因を求めるのであれば、ストレス刺激をはじめとする「悪い心理的負担」を想定するであろう[98]。しかしストレス(のみ)が悪影響を及ぼすというのは、現在の科学においてそれが合理的に証明されているわけではなく、物事の結果に対して説明を与えた気になっているに過ぎないと笠原は考えている[98]。笠原はストレスを和らげる心理療法を受けたのにもかかわらず、症状が改善されない患者の存在もまた、すべてストレスに原因を求める考え方に説得力がない証左であるとしている[98]

以上の議論より笠原は、一連の「反応」が「自分が望んでいる行動を不快にする形で、あるいはそれを妨げる形」で出現しているという仮定の下、原因を「幸福否定」という逆説的なものに帰着させた[98]。なお「幸福否定」については、笠原の著書『幸福否定の構造』(2004年、春秋社)に詳しく解説されている。

笠原説の反証可能性

笠原は自説が高い論理性に基づいて構築されていることを示すために、自説の反証可能性についても触れている[99]ジークムント・フロイトの精神分析に代表される、古典的な心理学においてはその反証可能性の低さが問題とされることがあるが、笠原は「感情の演技」という思考実験において自説は反証可能であるとした。例えば「読みたい本が見つかってうれしい」という感情をイメージしようと試みるとする。はじめは雑念による介入がノイズとなるが、イメージに心身が慣れてノイズが軽減するにつれて、心理的負担に対する「反応」を観察されるようになるという[100]。心理的負担とその反応については古典的には催眠に近い概念として説明され「解除反応」と称されてきた。笠原は「幸福否定」の「反応」についても、以上のような方法で合理性を補強しうるとした[101]

笠原説の動静

笠原がこの問題に取り組むようになったきっかけは、2003年の週刊誌『アエラ』(2003年11月17日号、朝日新聞社)の特集記事でこの現象の存在を知ったことであるという[102]。笠原はこの現象が示唆するものをとらえ、それが人間の心の本質を突き止める上で有力なヒントになると考えた[102]。笠原は2004年に早速自身のホームページ上に「日常生活の中で見られる抵抗や反応」という連載を立ち上げ、青木まりこ現象の真相と、それが意味する事実をインターネット上に配信した[32]。公表後間もなく、フリーペーパーの『R25』(2004年10月21日号、リクルート)をはじめとした様々なメディアが笠原の説を取り上げたという[32]。この現象に関する連載は2007年にはおおむね完成し[103]、2010年に『本心と抵抗 自発性の精神病理』(すぴか書房)として上梓された[104]

笠原説は「論理が飛躍しているようにみえる」と批判されることもある[75]。笠原自身、この説が違和感や抵抗感を抱かれやすいという点を認めている[32]

形而上の説

自己の内面の自覚

文学者の月村辰雄は、読書と排便との共通点について以下のように考察している[86]。読書中の人間は、外界の刺激から自身を隔離し、自分を通して智という宇宙を瞑想している。排便は、人間の内と外がつながれる実存的な行為である。いずれも自己の内面が自覚されるという点において共通しており、書店で便意がわいてくるというのも十分納得できる話であるとしている[86]

精神奔逸の防止

思想家の内田樹は、「座禅における呼吸」と「書店における便意」の類似性を指摘している[51]。経験の浅い修行者は座禅に没頭するあまり現実から離脱し、観念の世界に浮遊しそうになることがある。しかしどんなに黙想にふけっても自分自身が呼吸をしているという「現実感覚」からは逃れることはできない。呼吸が止まると耐えがたい苦しみが生じ(オンディーヌの呪い)、その感覚が観念の世界から元の俗世へと帰還させる糸口になる。これと同様に、書店に長くいると、書籍に魅了されるがあまり、精神が奔逸させられかねない。これを防ぐ何らかのシグナルが、便意という苦痛として現れるのではないかと内田は述べている[51]

オートポイエーシス

哲学者の河本英夫は、精神科医の新宮一成との対談の中で、この現象について触れている。まず、新宮が特殊な体験がなされる場では、ラカン対象a(いわゆる「まなざし」と「糞」)が揺れ動いており、クライン悪い対象(ここでは「糞」)がヤスパースの実体的意識性(自分の背後に何かがいるという感覚)として投射されると指摘した。新宮の指摘について河本は、書店が放つ「光」(対象aにおける「まなざし」)が、オートポイエーシスにおける閉包領域に別の存在(対象aにおける「糞」)を蓄積させることによって、身体が「純粋作動」(純粋性を取り戻そうとする機能)しているのだろうと解釈した[105]

本の霊力

哲学者の土屋賢二は、本に宿る霊力が原因であるという説を唱えている[71]。これによると、本というものは単なる物質的存在ではなく、著者や出版社の情熱が注がれることにより強い霊力を放つ存在となるらしい[71]。書店に来て本を購入するのを躊躇した際に、この霊力が作用して便意として発現するのだという[71]。土屋はこの説であれば古書店や図書館では症状が出現しないという点もうまく説明できるとしている[71]。これに対し、評論家の小谷野敦は土屋のこの説を「くだらないジョーク、おもしろくない」と評している[106]

なお、小説家の浅田次郎は、書店での便意に関して「言霊のなせる業」という表現を(それ自体に対しては懐疑的であるのものの)用いたことがある[39]

消極的な説

交絡因子

青木まりこ現象の背景には交絡因子が潜んでいるという見方もある。ここで、書店に足を運ぶという行為を「甲」とし、便意が誘発されるという結果を「乙」する。仮に便意を引き起こす潜在的因子「丙」が、「甲」と正の相関がある場合、あたかも「甲」が「乙」の原因となっているかのように観測されるというものである。

評論家の大川渉は、便意を催す原因として、書店に足を運ぶという行為そのものではなく、書店に行くタイミングを挙げている。散歩に出かけ、たまたま見かけた書店に立ち寄った場合を想起すると、外出前に食事をとっていたり、書店に入る前に喫茶店で一服していたりするケースは少なくないであろう。軽い飲食を散歩というゆるやかな運動中に行うことにより、便通が促されるということがあっても、それほど不自然ではない。このような一連の生理現象が、書店に行くタイミングと重なることが多いとき、あたかも「書店に行く」という行為が「便意をもよおす」という結果を招いているように感じられるのである。実際大川は、自身が書店で突然もよおしたのは、例外なく散歩中であり、しかも軽い食事を済ませた後であったと振り返っている[55]

マーフィーの法則

書店における便意をマーフィーの法則に求める識者も存在する。偶然書店で便意をもよおすエピソードが何度か繰り返されるうちに、便意の原因が書店にあると思い込んでしまうという論旨である。仮に青木まりこ現象の本質がマーフィーの法則であるとすれば、書店で便意が起こる可能性は、書店以外の場所における可能性と有意差は存在せず、書店と便意との間に何ら因果関係は認められないということになる。

書店における便意にかつて悩んでいた小説家の阿部和重も、その後この立場をとるようになったことを、1999年に表明した[16]。阿部は、たまたま書店でトイレに行きたくなるとそれが悪い印象として強く記憶に残ってしまうが、そもそも便意というものは時と場所を選ばずして突然自覚されるものであるとしている[16]


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