電流
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電流(でんりゅう、英: electric current)は、通常は、電荷群が連続的に動く現象をいう[1]。電荷の運動に伴い起こる電気量の巨視的な移動[2][注釈 1]。
注記
- ^ 電気量というのは、電磁気現象を引起すもととなる実体である電荷の量であり、シャルル=オーギュスタン・ド・クーロンが電荷間に働く力を測定することにより導入した量。(出典:ブリタニカ国際大百科事典小項目事典【電気量】)
出典
- ^ たしかに電子の電荷を とする流儀は存在するが、それはあくまでも「電荷の正負の定め方」であって直接的には「電流の流れる向きの定め方」ではない。
- ^ は「電流の強さ」を意味する intensité du courant の頭文字から来ている。電気工学では電流を i で表すことがあり、誤解のないように虚数単位を j と書く慣習がある。
- ^ 電荷素片は実在するが電流素片は実在しない。詳しくは前野 (2010) の pp. 198-199 を参照せよ。
- ^ これを利用する電流センサや架線電流計、計器用変流器などは、電流計や検流計とは違って回路の特性を変えずに電流を測ることができる。
- ^ 「高圧電流」は誤用であり、それぞれ「高電圧」「大電流」と表現する。そもそも「高電圧で流れる電流」は大電流とは限らない。
- ^ a b 『日本大百科全書』【電流】
- ^ 森北出版『化学辞典 第2版』
- ^ “The Truth About Electricity”. William Kibbe. 2021年7月29日閲覧。
- ^ a b c d “electricity - Why is the charge naming convention wrong?”. Physics Stack Exchange. 2021年7月30日閲覧。
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- ^ 国際度量衡局(BIPM). “国際単位系(SI)第 9 版(2019)日本語版”. 国立研究開発法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター. 2021年7月29日閲覧。
- ^ 前野昌弘 2010, p. 280.
- ^ 前野昌弘 2010, p. 296.
- ^ 北野正雄「変位電流をめぐる混乱について」『大学の物理教育』第27巻第1号、日本物理学会、2021年3月、22-25頁、CRID 1390006221183852544、doi:10.11316/peu.27.1_22、ISSN 1340993X。
- ^ 武内, 修. “静止物体中の Maxwell の方程式”. 2021年7月31日閲覧。
- ^ 岡部, 洋一. “電磁気学”. 2021年7月31日閲覧。
- ^ Landau, L. D.; Lifshitz, E. M. (1975). The Classical Theory of Fields (4th ed.). Pergamon Press
- ^ 新井朝雄 2003, p. 296.
- ^ 谷村, 省吾 (2015). “電磁気の幾何学と単位系” (PDF). QUATUO研究会 4 .
- ^ 北野, 正雄. “電磁気学におけるパリティについて”. 2021年8月8日閲覧。
- ^ 前野昌弘 2010, p. 169.
- ^ 井野, 明洋. “固体物理学 I 講義ノート:第4章”. 2021年7月31日閲覧。
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