電子メール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 17:17 UTC 版)
機能
CcとBcc
メールを送信する際の機能として、Cc
(写し受信者[9](32.08.04)[注釈 3])とBcc
(秘密受信者[9](32.08.05)[注釈 4])の2種類ある。メールの本来の送信先は一般的にTo:に指定して送信するが、本来の送信先以外にも一応複製を送っておきたい相手などがいるという場合にこの機能を使用する。
メールを初めて利用する人はもちろん、それなりに使い慣れている人にしても、この機能の本来の使用方法を理解していない事も多い[独自研究?]。この機能を使うに当たっては、よく理解して使えばとても便利であるが、私用・公用に限らず、Cc機能とBcc機能の違い・それぞれに指定されて送信された相手に見える自分以外の送信先をよく理解して使わないと、例としてメールアドレスの個人情報漏洩など、色々な意味で問題を起こす事となる。
また、Bcc
として指定したメールアドレスを他の受信者に見せたり、ヘッダー内の別領域に書くなどの欠陥を持つメールソフトが存在するので、Bcc
機能を理解していてもあえて使わない利用者も居る[要出典]。
Cc
To
で指定した本来の送信先以外にも、一応複製を送っておきたい相手などがいる場合に使用する機能である。技術的には「名目が違うだけのTo
」と言える。To
に指定された相手には、To
とCc
に指定された宛先が全て見える。また、Cc
に指定された相手にも、To
とCc
に指定された宛先が全て見える。- Bcc
To
やCc
に指定した相手には知られずに、複製を送信したい相手を指定する場合に使用する機能である。To
やCc
に指定された相手にはBcc
に誰が指定されたかの情報は伝わらない。多くの電子メールクライアントソフトでは、Bcc
で指定された相手にはTo
やCc
に誰が指定されたかが分かるように電子メールの送信処理をする。この場合、Bcc
で受信した者がうっかりそのメールの受信者全員宛に返信してしまうと、同じメールを受信していたことがTo
やCc
の受信者に知られてしまう。そこで一部の電子メールクライアントソフトでは、To
やCc
にて送付したメールを転送する形で処理にすることで、そのような事故を防いでいる。いずれの方式の電子メールクライアントソフトでも、Bcc
の宛先アドレスが複数ある場合には、Bcc
指定された各宛先相互間で、自分以外の他の宛先は分からない。- 複数のメールクライアントから単一のメールアカウント・サーバーに接続する場合には、Bccを活用した技がある。
Bcc
にFrom
(自分自身)と同じアドレスを指定する(メールクライアント (MUA) による常時設定も可能)事によって、自分が送信したメールがそのままの内容で自分のメールクライアントの受信箱にも配信される。POP3等のメールサーバーでサーバーかメールクライアントへ受信したメールをサーバーから除去しない(数日後に削除する)設定をメールクライアントにすることによって、1つのメールクライアントから送信したメールが他のメールクライアント全てに複製として配信される。これによって、通常は送信したメールクライアントの送信済み箱を見ないと分からない所が、複数のメールクライアントで送信メールが確認できる。 - ネチケットの一つとして推奨されてきたメールの送信方法であるが、一斉メールはどのような場合でもBccを使用するべきかといえばそうでもない。例えば特定の一斉送信されたメールについて、全ての受信者がメールアドレスを交換し合っている場合にはBccを使う必要性はなく、どちらかというと宛先と目的がはっきりと明示されているToとCcを使いわけるのが普通である。時と場合によりTo、Cc、Bccを適切に使い分けるためには高度なネチケット知識が必要である。
- Bcc の語源は「ブラックカーボンコピー[注釈 5]」ではなく「ブラインドカーボンコピー」である。
ReとFw
- Re(返信)
- 多くの電子メールクライアントでは、返信されたメールの件名の先頭に自動的にRe:またはRE:という記号を付加する。この略号は、受け取ったメールの表題「○○」に対し返事の表題「○○に関して」(英: Regarding~)を自動的に付けることで人間の便宜を図るものであり、技術的な意味は何もないものであるので、送信者が意図的に削除しても構わない。古くから商用文で使われていた慣習が、電子メール発祥期のメールコマンドに採用され、さらにはRFCに記載されたことで定着したが、他にも諸説ある。
- Fw、Fwd[注釈 6](転送)
- 一部の電子メールクライアントでは、メールを転送する際に、件名の先頭に自動的に Fw: などの記号を付加することがある。この略号は Re と同様単なる便宜的なものであるだけでなく、RFCにすら記述の無い独自仕様である。例えば、Fw: が連続していれば何度も転送されたメールだと考えることもできるが、それはあくまで、一部の電子メールクライアントの仕様に過ぎず、一般的な理解ではない。Fw: の連続はチェーンメールに多いため、チェーンメールかどうかの目安にもなる。そのため、転送時に Fw: を削除するように指示する内容が記述されたチェーンメールもある。
注釈
出典
- ^ “RFC 5321 - Simple Mail Transfer Protocol”. Network Working Group (2008年10月). 2010年2月閲覧。
- ^ OCN公式ページ
- ^ 会員サポート…基本メールボックスの容量と保管期間
- ^ BIGLOBEメールの仕様
- ^ 「最大 50 MB のメールを受信できます。[1]」
- ^ 「注: 25 MB を超える添付ファイルを送信するには、Google ドライブや他のファイル共有サービスを使用してください。[2]」
- ^ a b JUNET利用の手引(第1版)
- ^ Using International Characters in Internet Mail[リンク切れ]
- ^ a b c d e JISX0032 1999.
- ^ The Watsons: IBM's Troubled Legacy
- ^ See File:Gestapo anti-gay telex.jpg
- ^ Telex and TWX History、ドナルド・E・キンバーリン、1986年
- ^ Ron Brown, Fax invades the mail market, New Scientist, Vol. 56, No. 817 (Oct., 26, 1972), pages 218-221.
- ^ Herbert P. Luckett, What's News: Electronic-mail delivery gets started, Popular Science, Vol. 202, No. 3 (March 1973); page 85
- ^ a b USPS Support Panel, Louis T Rader, Chair, Chapter IV: Systems, Electronic Message Systems for the U.S. Postal Service, National Academy of Sciences, Washington, D.C., 1976; pages 27-35.
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- ^ IBM (pdf). 1440/1460 Administrative Terminal System (1440-CX-07X and 1460-CX-08X) Application Description (Second Edition ed.). IBM. H20-0129-1 2013年2月22日閲覧。
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- ^ Gordon Bell's timeline of Digital Equipment Corporation
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- ^ "BITNET History", livinginternet.com
- ^ rfc976 https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc976 UUCP Mail Interchange Format Standard 5節“Summary”に、( ! でホスト名をつないでメールアドレスを表現する) bang path の説明がある。bang path の例としては hosta!hostb!user などがある。
- ^ 木村広, 田井村明博「電子メール・電子ニュースの使い方」『長崎大学教養部紀要 自然科学篇』第33巻第1号、長崎大学教養部、1992年7月、65-109頁、ISSN 02871319、NAID 120000916619。、の「5.1モデム(デジタル電話)とパソコン間のセットアップ」など]
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- ^ “会員サポート > 大量スパムメールによるメール遅延、ならびに対策について”. @nifty. ニフティ (2004年8月13日). 2008年2月21日閲覧。[リンク切れ]
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