陣内孝則 人物・来歴

陣内孝則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 06:46 UTC 版)

人物・来歴

生い立ち

実家は、家具の生産量日本一を誇る福岡県大川市で婚礼家具などを製造する木工所「陣内木工」を営んでいた[3]。3兄妹の長男として生まれ、祖父母、両親、弟、妹、親戚、住み込みの弟子を含めた34人の大所帯で育つ[4]。子どもの頃から成績は優秀で、中学受験で佐賀大学教育学部附属中学校に進学する。高校は地元福岡の西南学院高等学校に進学[5]

中学時代の同級生には元佐賀県知事で衆議院議員の古川康[6]、高校時代の同級生には糸島市市長の月形祐二がいる[5]。俳優の池松壮亮の母とは実家が近所の幼馴染で、父とも高校の同級生だった[7]

音楽活動

福岡にライブハウスが多かったこともあり、陣内も高校時代からザ・ロッカーズのボーカルとしてバンド活動をしていた[8]。5年間のアマチュア活動を経て1980年に音楽プロデューサーの上野義美博多でスカウトされ、メジャーデビューを果たす[8][2]。当時は、桑名正博の前座としても活動していた。

上京のきっかけは、『ザ・ベストテン』で同郷の先輩の大川栄策がタンスを担いで出演したのを見て「俺も何かせんといかん」と決意したからである(父親には「そんなもので食っていけるのか?」と言われ「俺は夢を食って生きていく!」と言い返した)[9]

福岡時代からメンバーは仲が良く上京後は立川の米軍ハウスを借りて共同生活をしていたが、次第に仲違いするようになり1982年に解散[8]

1984年にソロとして香港映画「五福星」の主題歌を担当。上映記念で武道館で行われたイベントに出席。主題歌でカラオケで配信されているのはB面の「踊れANGEL」のみである。

その後、本格的に俳優に転身するが「音楽で食っていけるんなら音楽を続けていたかったが、そういうわけにも行かなかったので俳優をやっている」とも発言している。

俳優活動

ロッカーズ時代にルースターズ大江慎也池畑潤二らも出演した『爆裂都市 BURST CITY』(石井聰互監督)が俳優デビュー作[10]。 バンド解散後、役者に転向。転向後は浅野ゆう子らとともにトレンディドラマに出演して顔が知られる。その後は途切れることなく多くの映画テレビドラマに出演し続けている。

1987年、梶間俊一監督の映画「ちょうちん」に主演しブルーリボン賞と報知映画賞の主演男優賞を受賞[2]

三上博史柳葉敏郎からは「ボス」と呼ばれており、いつの間にか一般的に広まりボスの愛称が定着。

コミカルな役から重厚な役まで様々な役を演じるが、実際はひょうきんな性格で、バラエティ番組にも積極的に出演。お笑い芸人並に喋るチャンスを窺っており、笑いに非常に貪欲である(特にダウンタウンからは毎度のようにツッコまれている)。

親族

私生活では1987年に資生堂キャンペーンアイドルグループのシャワーの元メンバーでモデルの秋山絵梨子(現・陣内恵理子)と結婚[11]。陣内の実家が婚礼家具を造る木工所だった事もあり、結婚の際に妻は陣内家の親族からタンスを担げるか問われている(モデルで身長が171cmあった事から、体格的にタンスは担げると判断された)[12]。ちなみに、陣内の母も大柄で常に父親からは「でかい女と結婚しろ」と言われていた[12]。2018年には「いい夫婦 パートナー・オブ・ザ・イヤー 2018」に選ばれ結婚会見以来31年ぶりに夫婦揃ってメディアの前に登場した[11]。妻との間には息子が2人おり[8]、長男はフジテレビに就職し、『情報プレゼンター とくダネ!』などのディレクターをしている[13]陣内貴美子とは遠戚であることが、関西テレビの単発番組『陣内家』で共演を果たした際に判明した(このとき共演した陣内智則とは遠縁でも何でもないことが判明した。が、兄の名前は「隆則」と、字は違えど同音異字であることも判明した)。

その他エピソード

荒井由実(当時)の「卒業写真」が嫌い。これは喫茶店で高校生の時に交際していた女性が、東京の大学へ進学するために別れようと言われ、陣内が必死に説得し、彼女が納得しようとしたその時「卒業写真」が流れ、彼女が「卒業写真」の歌詞を自分の今の状態に投影してしまい、結局陣内はその女性と別れてしまったことが原因となっている[9]

売れてなかった1980年代中期頃、ディレクターからアイドルの曲を書かないかと誘われる。そのアイドルとはおニャン子クラブだったが、自分はロックミュージシャンだという主張から「アイドルに曲なんか書けるわけない」とその時は断った。しかし、自分の友人のミュージシャンがおニャン子に曲を提供したところ、陣内曰く「(その友人が)急に外車とか乗るようになった」ということから「失敗した」とすぐに思い直して、おニャン子への楽曲提供を願い出て、おニャン子発のユニットのうしろゆびさされ組に、『上手な恋の飲みかた』と『天使のアリバイ』の2曲(いずれもアルバム『ふ・わ・ふ・ら』収録)を提供した。その結果本人曰く「バンド(ロッカーズ)の時より多く印税が入った」とのことである[14]

競馬には非常に強い関心があり、日本中央競馬会に登録の馬主として、自身も競走馬を所有している。所有馬キクジロウ(名前の由来は自身が主演したテレビ朝日系テレビドラマ『菊次郎とさき』で演じたビートたけしの父:北野菊次郎から)が、2008年5月4日の第2回東京競馬第4日の第3競走の3歳未勝利戦(ダート1600m)で初勝利を挙げた。表彰式では『菊次郎とさき』で着用したハッピを着て愛馬の口取りを行った。また、当日京都競馬場で開催された第137回天皇賞に優勝したアドマイヤジュピタの母:ジェイズジュエリーも所有馬であったため、陣内にとっては嬉しい一日となった。


  1. ^ a b 日本タレント名鑑(VIPタイムズ社)
  2. ^ a b c d 陣内孝則 - 略歴・フィルモグラフィー”. KINENOTE. 2019年4月1日閲覧。
  3. ^ ファミリーヒストリー「陣内孝則~血の涙を流しても 家具の町・大川で生きる」”. NHKドキュメンタリー. 2019年4月1日閲覧。
  4. ^ 陣内孝則 総勢34人の大所帯の食卓にのぼった「高菜の焼き飯」”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2017年7月25日). 2019年4月1日閲覧。
  5. ^ a b 持続可能な「オンリーワン」のまちづくりを”. NETIB-NEWS (2018年3月2日). 2019年4月1日閲覧。
  6. ^ 「誰だって波瀾爆笑」で紹介された情報”. 価格.com (2018年1月21日). 2019年4月1日閲覧。
  7. ^ 秘密のケンミンSHOW 沖縄熱愛超ド級バーガー事情&大阪人vsお笑い芸人 TVでた蔵 2017年7月20日
  8. ^ a b c d 仕事の連絡方法は電報だった~陣内孝則のロックバンド時代”. ニッポン放送 (2018年8月27日). 2019年4月1日閲覧。
  9. ^ a b 週刊現代 2012年11月17日号 p.76-78「私の地図 : あの場所へ帰りたい(第122回)俳優 陣内孝則」
  10. ^ Maru『博多とロック:12人のミュージシャンに見るロックな生き方』、2006年、50頁。ISBN 4902108380
  11. ^ a b “陣内孝則、31年ぶり夫婦共演!「女房に逃げられないように」を軸に活動!?”. マイナビニュース. (2018年11月21日). https://news.mynavi.jp/article/20181112-723190/ 2019年4月2日閲覧。 
  12. ^ a b 嫁の条件はタンスを担げるかどうか? 陣内孝則が妻を選んだ理由”. AERA dot. (2014年12月16日). 2019年4月1日閲覧。
  13. ^ “陣内孝則の28歳息子は「とくダネ!」ディレクター”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2016年11月23日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1742015.html 2016年11月23日閲覧。 
  14. ^ 陣内孝則、おニャン子が「好きな俳優」と言ったら大量の脅迫状「芸能界から抹殺してやる」”. SmartFLASH. 光文社 (2021年6月23日). 2021年6月23日閲覧。
  15. ^ 『麒麟がくる』陣内孝則、目指したのは“お金が大好きなアウトレイジ”? 今井宗久役を語る”. Real Sound (2020年10月11日). 2020年11月18日閲覧。
  16. ^ プレミアムドラマ 宮崎局発地域ドラマ 命のあしあと - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  17. ^ “WOWOW『沈まぬ太陽』第2部 長塚京三、陣内孝則ら豪華俳優陣が出演”. ORICON STYLE. (2016年5月8日). http://www.oricon.co.jp/news/2071301/full/ 2016年5月8日閲覧。 
  18. ^ 陣内孝則、ネットの批判にボウイ風メイクで対抗”. シネマトゥデイ (2016年6月16日). 2016年9月16日閲覧。
  19. ^ “ダークヒーロー信長描いた「Honganji」再演決定、新たに壮一帆迎え”. ステージナタリー. (2016年5月30日). http://natalie.mu/stage/news/189000 2016年5月31日閲覧。 
  20. ^ “ミュージカル「プリシラ」陣内孝則、超新星ユナク、Lead古屋がドラァグクィーンに”. ステージナタリー. (2016年4月11日). http://natalie.mu/stage/news/183112 2016年4月12日閲覧。 
  21. ^ 「スーパーヒーロージェネレーション」,強敵が集結するEXステージの情報を公開。仮面ライダーバースやスサノオなどの参戦も判明”. 4Gamer.com (2014年8月22日). 2014年8月23日閲覧。
  22. ^ “陣内孝則が9年ぶり監督作で喜安浩平とタッグ、テーマは冠婚葬祭”. 映画ナタリー. (2016年5月25日). http://natalie.mu/eiga/news/188449 2016年5月25日閲覧。 
  23. ^ 吉瀬美智子、ロングドレスで美脚披露 陣内孝則と『ベストフォーマリスト』受賞”. ORICON STYLE (2015年10月28日). 2015年10月28日閲覧。






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